子どもの本の小部屋 それから農的生活のこと

子どもの本の小部屋 それから農的生活のこと

2017.03.13
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カテゴリ: 農的生活など
今日は朝から雨。
ここ数日、乾燥する日が続いていたので、しいたけさんたちが喜んでいます。


   恵良農園の原木しいたけ。立派でしょぺろり

宮下奈都さんの「 スコーレno.4 」を読みました。

宮下さんは「 羊と鋼の森 ​」で本屋大賞を受賞されてから、とっても有名になりましたね。
私もそれから読み始めました。
羊と鋼の森 ​」は図書館の順番待ちが果てしなくて、まだ読めていないのですが、「 ふたつのしるし 」と「 田舎の紳士服店のモデルの妻 」は、図書館で借りて読むことができました。

宮下さん、哲学科をご卒業されているだけあって、「生きる」ということ「よく生きる」ということに、真摯過ぎます!
痛々しいほど。
主人公たち、生きにくそう…。なんだか、自分を見ているみたいな…。​​
私、以前、病気になりましたもんね。
だから、真摯過ぎるのはやめて「抜くとこは抜く」って態度を身につけちゃったんですけど…。
でも、宮下さんの描く主人公たちは、苦しみながらも真摯さ、ひたむきさを貫き通して、最後にはその積み重ねの上に花を咲かせるんです。

スコーレno.4 」の主人公麻子は、骨董品店の娘。三人姉妹の長女。
歴史を重ねても生き残り、なお人を惹きつける「本物」に囲まれて育った。
その上、あらゆる感情に対して真摯に向き合うその性質によって、物や人、物事を見る目を磨き抜いてきたのだけれど、本人はコンプレックスの塊。
いつも「自分なんか…」って感じなんですよ。
そのコンプレックスの原因は、美しく情熱的な妹、七葉。

でもね、「自分なんか…」と言ってはいるけれど、気づいているんですよ。
自分の磨き抜かれた「美意識」に。本物を見抜く眼力に。
だから、真摯であることをやめないんですよ。
だから、磨き続けていかれるんです。
「自分なんか…」と言っているのは意識の表面でだけ。
本当は、自分を信じているんですよ。

宮下さんの描く主人公は、そんな人たちです。


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キジトラ猫イラスト 座





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Last updated  2017.03.13 11:33:00
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