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2012.02.03
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SSS

カテゴリ: カテゴリ未分類
※死ネタ注意





"さよなら"は言わないで


「リ…ボーン」

掠れた声が耳につく。
腕の中で苦し気に息衝く、お前。

「もっと、顔…よく、見せ て?」

伸ばされた手を掴んでそっと頬に引き寄せる。
指先はまるで氷のように冷たく、“終わり”を意味しているかのようで。

「ツナ」
「リボーン…」

ツナの指先がそっとリボーンの頬を撫ぜて。

「…ごめん、な?リボーン…」
「ツナ…?」
「やっぱり俺…最後まで非情に、なり、切れなかった…よ」
「ああ…再教育しなきゃな」
「うん…でも、もう……ダメ、みたい、だ」

そう言って壊れそうな笑みを浮かべるお前。

‐-―ちょっと、待て。

「今まで…側に、いてくれて…ありが と」


待てよ


「…リボーン」

なぁ頼む 頼むから





その先を、言ってくれるな










(言葉を発する前に塞がれた唇。
お前がその言葉を紡いでしまったら、全てが終わってしまう気がして

俺は馬鹿みたいにお前の口を塞ぐ事しかできなかったんだよ


















最後の言葉を聞いてやれなくて、ごめん な)

(復活/死神と10代目)





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Last updated  2012.03.04 14:13:21


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