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西忍寺への道　６

道路のすぐ脇は鉄道がはしっていて、その隣はすぐ砂浜になっています。
米山のきれいでおだやかな海岸線に心洗われ、脇を通る電車ではるかな旅路に思いを馳せる。
なんとロマンチックなドライブでしょう。

ん～ん、春ごろかな。初夏かな。
そんな時期になると毎週土曜、日曜日、鉄道沿いには鉄ちゃん達がカメラをかまえ、砂浜にはキス釣りの人達が気持ち良さそうに竿を垂れています。
遠くの海岸線は青味がかかり、水平線のかなたにはヨットが浮かぶ。
まるで一枚の絵を見るようです。

そんなこんなでしばらくドライブを楽しんでいるとゆるやかな上り坂にさしかかり、その坂を登りきる手前で右手に「米山フィッシャーマンズ・ケープ」が現れます。
手前の建物は、一階が蕎麦屋、ソフトクリーム屋さんなどの軽食のお店コーナー。
２階はお土産物売り場で、海にちなんだいろんなグッズやマリンスポーツ用品などが広々とした売り場に並んでいます。
その建物の脇は急な上り坂になっていて、少し上るとレストランがあります。
新鮮な魚介類を使った料理を食べさせてくれます。
名物は、「刺身定食」とか「海鮮丼」だったかな？「鯛茶づけ」もあったと思います。
とても新鮮でかなり盛りがよかったのが印象的です。

そのレストランを通り過ぎてさらに上って行くと、頂上にはかの有名な「恋人岬」があります。展望台のようなところに柵があり、そこには木の札がいっぱいかけてあって、その札には恋人たちの願いごとが書いてあります。もちろん、恋人のいない人達の願いも書いてあります。

「いつまでも二人が仲良くいれますように・・・。」

「結婚できますように・・・・。」

とにかく白い木の柵いっぱいにぎっしりと札が結びつけられています。
一度、妻をそこに連れていったとき、妻はそれを見て「念がこもっていて怖い！」と言いました。そのとき私も、これだけいっぱいあるとなんかいい気持ちがしないなぁと思いました。
まぁ、人それぞれで、そのときの気分によってはロマンチックに感じる人もいると思います。

その近くに海を一望に見渡せる喫茶店があります。
大きなガラス窓で広い海を見渡しながら２人でお茶していると、これは間違いなくいい雰囲気になりますね。お天気がいいと、ほんと、すばらしいパノラマの風景が広がります。
ジェラートとか、ソフトクリームがおいしかったかな。

さてそこから坂道を下ってもどります。坂を下ったところで向かって右側の建物に入ってみましょう。

「へ～い、安いよ安いよ！おにいさん、寄ってらっしゃい！」

しぶくて威勢のいい声がかかります。
そうです、ここが有名な米山鮮魚センター。
魚市場ですね。
年末、年始には県外からのツアー客で賑わいます。
とにかく、活きのいいお魚がいっぱいです。
アンコウ、キス、鯛、イカ、タコ、カニ、サメにいたるまでありとあらゆるお魚が並びます。
値段も交渉しだいで負けてくれます。みんな気さくで威勢のいい大将、おかみさんばかりです。活気にあふれ、元気をもらえる市場です。

その建物を出てとなりの建物に入ります。
「ミュージシャン人形館・アーニーズサーカス人形館」
ここには楽器を演奏する人形がいっぱい展示してあります。
人形だけではなく楽器を演奏する動物、昆虫などの置物もあります。
なかでも印象的なのは、黒人のおもしろい表情をしたジャズ楽団や、多くのキリギリスたちが様々な楽器を持って演奏しているやつかな。
ほんと、いまにも動きだしそうな精密なものです。

そこから出て次の建物は「ザ・ホテル・シーポート」。
見晴らしのいい高台に建てられたおしゃれなホテルです。
最近できたばかりなので、新しくて豪華な感じがします。
残念ながら、私はまだ泊ったことがありません。
いつかは泊ってみたいホテルです。

今日はこのへんにしておきましょう。

だんだん雪が積もってきました。
夜になっても雪明りでうすぼんやりと明るいです。

雪はきれいですね。
それではまた・・・。

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