2004年3月19日(金曜日)



 学生達の提案で「ハポン(ジャパン)パーティー」を開催し

 そこでセレモニア・デ・テ(お茶会)をする事になりました

 茶道紹介では

 お茶会でのお客様の練習を何度もお稽古しました

 周りの人に対する思いやり、気配りとして

 お菓子をいただく時やお茶をいただく時の”感謝のこころ”を

 表現する「お先に頂戴致します」の言葉がありますが、ここでは

 簡単に隣りの人の名前を言って「お先に」とお辞儀をしました

 これはみんな気に入ったようで楽しそうにお互い上手に

 挨拶していました

 お点前を真剣な眼差しで見ていた学生達に

 「茶筅通し(茶筅を清める)」の点前をやってみたい人?

 と聞くと同時に”シィ(ハイ)”の手が上がります

 最終的には全員が薄茶点前の割稽古(部分稽古)を

 修得したのでした
















 お茶会当日は緊張した面もちで床に正座をして

 通る声で「お先にクリスティ」と言いながら日本から持ってきた

 半生菓子とお干菓子を懐紙にとっていただき

 茶碗を持つ手も指を揃えて作法に則ったお客さまぶりでした

 背筋を伸ばし真のお辞儀(一番丁寧なお辞儀)をした青年は

 日本の武道に憧れていると言いお稽古にも熱心でした

 私のお点前を見ながら、無駄のない動きに感心したと興奮気味

 に語り、袱紗裁き(ふくささばき)を見事にやってのけました

 文化に国境がないことを感じずにおられませんでした

 お茶会が終わった時

 ダニエルが学生を代表して私の前に正座して

 「貴女の国の文化に触れる事が出来とても幸せでした

 茶道はとても美しくそしてとても楽しかった

 この日のことは絶対に忘れません」と感謝の言葉を束にして

 贈ってくれたのでした


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