2004年3月22日(月曜日)



 ユカタン大学で「お茶会」の折り

 自己紹介で世界遺産「チチェン・イツア遺跡」に興味があると

 言ったことを覚えていてくれて

 大学の講義がお休みになったと、考古学科の留学生が

 チチェン・イツア遺跡巡りのガイドをしてくれたのです

 メリダのバスターミナルから一等バス(ノンストップ)に乗り

 約2時間で到着しました

 観光バスが10台くらい並びアメリカ、カナダはもちろん

 ヨーロッパからの外国人の観光客がほとんどでした

 ガイドがツアー団体各国の言葉で案内をしているので

 英語の団体にくっついて歩くと彫刻の意味などが少しわかって

 楽しいでした

 目指すは”エル・カスティージョ”のピラミッドです

 底辺55メートル四方、高さ23メートルの神殿のある

 頂上まで階段を一気に登ります














このピラミッドは「ククルカン(羽毛の蛇)のピラミッド」

 とも呼ばれて

 4面に91段の階段があり、4×91=364

 それに基底の1段を合計すると365日と一年の日数となります

 また9層に分かれているピラミッドは

 各面の中央階段により2つずつに分けられ

 何と!1年が18ヶ月のマヤ暦を表しているのです

 階段の両側の縁石の下には

 大きく口を開けた蛇の頭の彫刻があり

 毎年「春分」と「秋分」には

 夕方4時頃、沈みゆく夕日をうけて

 蛇頭のある縁石が胴体に見えて、羽の形の影が出来ると

 まるで蛇の銀色の鱗が動いているように見えるのだと

 同行の考古学科の留学生が教えてくれました

 昨日Mexicoは春分の日でした

 あのククルカン(羽毛の蛇)は夕陽をあびて

 きっと美しく輝いていた事でしょう 


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