蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

「王は踊る」

フランス王ルイ14世と、音楽家リュリの二人を軸に、ストーリーが展開する。
 主にリュリの視点で、物語が進んでいくんだけど。

 時代が違えば、考え方や価値観が180度変わるんだなあ~と思った。政治に音楽が介入しているんだもん。
 今の時代だったら、たとえ小泉首相がオペラや歌舞伎が好きでも、政治とは無縁でしょう?
 音楽の嗜好なんて好みの問題だし。

 映画には、普遍的なものも描かれていた。
 それは「人を好きになるということ」
 リュリはルイ14世を愛していたのだ。当時、男色は禁止されていた。
 リュリの複雑で一途な想い・・・。
 ルイ14世が妻を抱くシーンを、リュリは見ている。王の「行為」のときも、お抱えの音楽家として、BGMを演奏するために、楽隊の指揮をするわけ。
 我慢しきれなくなって、その場から離れ、荒れるリュリ。
 そうだよな~、好きな相手が誰かを抱いているのって、正視できないよね。
 報われない想いのリュリに、思いっきり感情移入して、ホロリとしてしまった・・・。

そざい さくさく rose pink










© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: