蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

「ムッシュ・カステラの恋」

「ムッシュ・カステラの恋」原題は「他人の趣味」というらしい。原題のほうが、ストーリーにより忠実。
とにかく登場人物全員(犬も含めて!)皆が個性的である。さすがフランス映画。
冴えない中年ちょびヒゲ男のカステラ氏が恋をする。相手は、売れない中年舞台女優クララ。
何もかも趣味指向が違う二人。クララはカステラを毛嫌いする。
「口ひげの男は嫌い」
早速ヒゲを剃るカステラ。あれやこれやの涙ぐましい努力を重ねるカステラに奇跡は訪れるのか!?

クララ(アンヌ・アルヴァロ)が、40歳・独身・恋人ナシ・売れない舞台女優としての不安を吐露する場面が胸に迫る。
それぞれの登場人物のセリフがみんないい。大袈裟に騒ぎ立てるというより、ボソボソと呟く内容が、人間と言う不可思議な生き物を余す所なく表現しているのだ。
脚本は、監督のアニエス・ジャヴイとカステラ役のジャン・ピエール・バクリの共同執筆。二人はプライベートでもパートナーらしい。アニエスは、ウェイトレスのマニー役でも出演している。マルチな女性なんだな~。
ボディガード役のジェラール・ランヴァンが素敵だった!

2000年 フランス




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