蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

「ボウリング フォー コロンバイン」

この映画が公開されていたとき、知人が見てきて、私に薦めてくれた。
時間的になかなか映画館に足を運べない境遇?なので、レンタルされるのを待っていた。
そして、見た。
う~ん。なんというか、素直に衝撃を受けた。
一番驚いたのは、マイケル・ムーアのインタビューの巧みさ。
誘導尋問ではないけれど、相手が言いよどむと、畳み掛けるように鋭い質問を浴びせる。
そのタイミングのよさと質問内容に、舌を巻いた。
『う~ん、インタビューはかくあるべし』
インタビューで、日本人なら言いにくい言葉を、どんどん相手に突っ込んでいく。その過程が小気味よい。
アメリカの銃社会と、恐怖をあおるマスコミの姿勢を批判したこの映画は、日本人にとっても対岸の火事ではない。
我々もアメリカの現状を直視し、自らの頭で考えなければいけないな・・・と思った。
まさにメディアリテラシー教育の必要性を感じた。
ただ一つ、マイケル・ムーア氏のインタビュー(DVDの特典映像に入っていた)で、日本のことを語るとき、「日本人は、他人が病気をすれば、医者に連絡してくれる。アメリカの個人主義と違って、仲間意識が強い」と言っていたが、同様の意見をイギリスについて言っていたし、それは日本の現状をよく知らない考え方だと思った。
日本を理想郷のように勘違いしていないだろうか?
そこだけ引っかかった。

ボウリング フォー コロンバイン公式HP:http://www.gaga.ne.jp/bowling/top.html




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