蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

「シュレック2」

前作に比べて、少々冒険シーンが少なくなり、そういう点では物足りない。おとぎ話キャラも少ないかな?
(パンフを見ると、かなりの数のパロディがあるらしいが、どれも“身内受け”が多いように思う。ハリウッド映画やアメリカ文化に精通していなかったらわからないものが多い)
それを補うように、個々のキャラの個性が際立ってきているから、ま、よしとしようか。
特に気に入ったのは、「長靴をはいたネコ」
悪役か?剣の達人(猫?)か?という予感を、うまく利用されたと言うか、私は最後まで彼を疑っていた。
どこかでどんでん返しがあるかと、ドキドキしながら待って?いた疑り深い私。
長靴をはいたネコの吹き替えは、竹中直人だったので、彼のキャラもかぶさってしまったかな。(笑)
しかし、声はいいよね。しびれてしまう、渋さ。
声と言えば、字幕版の声が豪華だ。
フィオナ姫はキャメロン・ディアス。ドンキーはエディ・マーフィ。長靴をはいたネコはアントニオ・バンデラス。リリアン王妃はジュリー・アンドリュース。
そして特筆すべき?は、チャーミング王子のルパート・エヴェレット。
ルパートのチャーミング王子。ぜひ声が聞きたかったなあ。
チャーミング王子は、フィオナ姫に求婚する、いわばシュレックの恋敵なのだが、この王子が嫌味なナルシストなのだ。
「シュレック2」のパンフレットに書かれている、ルパートのコメントが面白い。
「仕事仲間は皆、髪の色以外、僕とチャーミング王子は似ているという」
え?
その似ているといわれるチャーミング王子について、彼はこう言っている。
「彼の魅力はチャーミングじゃないところだね(笑)。いや、最悪と言っていいだろう。彼は自分のことしか考えていない、現代的な西洋人男性の典型だと思うよ。そんな人物を登場させたことが、『シュレック2』のまたしても天才的なところなんだがね」
面白いじゃない、ルパート。ユーモアたっぷり。
インタビュアーが「今でもあなたは日本で人気が高いんですよ」というと、
「ウソだね。それは20年前の話。確かに、すっごく人気があったよ。でも、みんなそのあと僕を見捨てたじゃない(笑)。アンダーヘアを見せ過ぎたから捨てられたんだ(笑)」
このように答えている。
ああ、耳が痛い。
はい、私も20年程前、彼が来日し映画「予告された殺人の記録」の舞台挨拶に立ったとき、見に行ったよ、確かに。
あまりに人が多すぎて危険だったのか、はたまた彼がへそを曲げたのか、舞台挨拶は途中で終わってしまい、なんとも後味の悪い「生ルパート」だった記憶がある。
「アナカン」で人気が出た彼だけれど、「予告された~」はあまり面白くなかったので、ルパートのアンダーヘアを見る前に、私は彼のファンからフェードアウトしたんだけど。(笑)
「シュレック2」のパンフを見ながら、懐かしいことを思いだしたわ。

「シュレック2」HP


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