蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

「Needing You」



前回少々暗めの恋愛映画「暗い日曜日」を見たので、今回は気分を変えて思い切り明るい香港ラブコメ 「Needing You」 を借りてきた。
香港男優の四天王の一人、アンディ・ラウが主演。相手役はサミー・チェン。

ガリガリで色気のないOLキンキーの異動先は、女性問題が原因で離婚したアンディの部署。
異動日に、会社から恋人に電話したキンキーは、彼と言い争いになってしまう。
トイレに閉じこもり泣くキンキー。
会社の同僚達はみんな心配してトイレに集まる。
アンディもその中に加わり、鍵のかかったトイレを開けると、そこには狂ったようにトイレ掃除をするキンキーの姿が。
トイレ掃除が終わると、キンキーは早退を要求。
初対面から、第一印象は最悪だった二人。

恋が成就するように、神様に願い、お守りを大切にしていたキンキーだが、昼食をとっていた食堂で無くしてしまう。
アンディが牛のペ〇〇をトッピングしたラーメンを食べていて、それを見たキンキーが驚き、カバンの中身を食堂中にぶちまけてしまったのだ。
偶然にも、そのお守りはアンディの靴底にひっついて、彼の車の中に置かれるようになった。

反発しあいながらも惹かれあう二人。
お守りの威力は発揮されるのか?

重い映画ばかり見ていると、たまには息抜きをかねて、こんな楽しい映画が見たくなる。
やっぱりアンディ・ラウはかっこいい。
ウォン・カーウァイ監督の「いますぐ抱きしめたい」では、孤独なチンピラの役を好演していたが、今回のような二枚目半の役も、難なくこなす器用な彼。
サミー・チェンははじめて見る女優。
スレンダーでさっぱりした容姿。
かなり変わっている性格だが、どこか憎めないOLを、まるで素の彼女だと感じてしまうほど、役になりきって演じている。

ストーリー運びは、唐突な場面があったり、最後の辻褄あわせが少々乱暴だったりと、ちょっと残念に感じたが、そこはそれ「何でもあり」の香港映画。許せてしまう。
俳優が魅力的で、みどころがたくさんあって、ワクワクして、見た後満足できれば、よしとしよう。
そう思えるのが、香港映画の強みかな?


(笑)


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