サプリメントの日だまり

「ハウルの動く城」の感想

「ハウルの動く城」の感想
世界中で大ヒット間違いナシのファンタジー
2004/12/01


宮崎駿監督の『ハウルの動く城』を観た。
レーシック-LASIK-(レーザーによる角膜屈折矯正手術) を受けてから最初に観た映画で、今後この映画が話題になるたびに、眼鏡ナシで映画を観たことを思い出すだろう。


この日の眼の調子は「まあまあ」だった。
映画を観るときは、映画館の一番後ろに座る。
理由は、背後に人の気配を感じたくないから。(^_^σ←ゴルゴ13

『ハウルの動く城』も、一番後ろで観た。
始まる前は、ちゃんと見えるか心配だったが、おばあちゃんになったソフィー(ヒロイン)の顔の微細なシワまで見えた。

合格!


まずは全体を通じての感想。

ジブリの作品だなァ。
宮崎駿監督らしいなァ



ジブリや宮崎駿監督の作品に親しんでいる人なら、随所に、「らしさ」を感じると思う。

  • ソフィーや荒れ地の魔女の顔。(天空の城ラピュタ)
  • 荒れ地の魔女の手先やハウルのドロドロ感。(千と千尋の神隠し、もののけ姫)
  • 爆撃機のフォルムや動き。(風の谷のナウシカ)


観た人は、過去の作品を思い起こさずにはいられない。



キャラクターと声優について
主人公の魔法遣いハウル。
声はSMAPの木村拓哉さん。
宮崎駿監督が、アテレコのとき、一発オッケーを出したという声に耳を澄ます。


納得!


ハウルにピッタリの声だった。


ハウルはかなりの色男で、女心を大いにくすぐるであろうことは間違いない。
かつてのナウシカが、男心を占有したように。

ちなみに私は、宮崎作品の中でアシタカ(もののけ姫の主人公)がいちばん男前だと思っている。(^_^σ:どっちも魅力的だけどね。



18歳の少女から90歳のおばあちゃんにさせられてしまう物語のヒロイン、ソフィーの声は、倍賞千恵子さん。
物語中、90歳から18歳になったり、また90歳にもどったり、というシーンがある。
その変化していく過程で、声も変えていた。
職人芸だと思った。


ソフィーを90歳のおばあちゃんにしてしまう荒れ地の魔女。
声は美輪明宏さん。
もう、こういう人外のキャラクターはこの人しかいない。

どれだけ怖い魔女なんだろうと期待していたのだが、
物語の早い段階で、、、(ネタバレになるので封印)



魅力的な脇役キャラクター
やっぱり魅力的なのは脇役で、今回、4キャラクター登場する。

カブ
カブ カブ頭のカカシ。


カルシファー
映画「ハウルの動く城」・カルシファー ハウルの動く城の暖炉にしばりつけられている火の悪魔。


マルクル
ハウルの弟子。子供。 マルクル


ヒン
謎の犬。「ヒン」と鳴く。 ハウルの動く城ウォーターボールヒン



どれも魅力的だが、いちばんは火の悪魔カルシファーだった。
これは、かわいい。


ハウルの動く城カルシファーライト メラメラ
ハウルの動く城カルシファーライト メラメラ



全キャラクターの中で、もっとも気に入った。
ちっこいのに、ハウルの城を動かしてる。
ほめられると、がんばる。(^_^σ←同じく、ほめられて伸びるタイプ



作品についての感想
見終わって、いろいろ思った。

まず、間違いなく『千と千尋の神隠し』に匹敵するほどのヒット作品になるだろうな、ということ。

実際、映画館には幅広い年齢層の人たちが来ていた。
原作が児童書で、ハッピーエンド、笑いどころも多いということで子供(親子連れ)に断然強い。
ヒロインが90歳のおばあちゃんということで、年配の方もしっかりターゲットに入っている(ちなみに私の隣の席はおばあちゃんだった)。
主人公ハウルが男前なので、女性にも強い。
魔法使いハウルと火の悪魔 ( 著者: ダイアナ・ウィン・ジョーンズ / 西村醇子
また、魔法の描き方が秀逸で、おそらく、原作者のダイアナ・ウィン・ジョーンズさんがこの映像を見たら、ビックリすると思う。

世界に配信された際、きっと『千と千尋の神隠し』以上に受けると思う。
とくにヨーロッパで。


ただ、私としては、「子供向けの映画だなァ」という感じは、最後まで拭えなかった。
2時間という時間的制約と、ヒットを運命づけられているという金銭的制約上、仕方のないことなのだろうが、物語の背景がいまいちよくわからない。

そこでは、国と国が戦争していて、空から巨大な爆撃機が数え切れないほどの爆弾を投下している。
だが、どうして戦争しているのか、どことどこが戦争しているのか、という部分はあまり説明されない。
ハウルは夜な夜な鳥の姿になって、戦闘地域へ飛んでいき、爆撃機や魔法遣いの手下どもの攻撃を受けるのだが、その目的も明確にはされない。
なにしろ、傷ついて城にもどってくる。

要するに、謎、として残されている。


今、原作の『 魔法使いハウルと火の悪魔 』が売れに売れているが、たぶん、映画では語られなかった物語の背景を原作を読んで確かめようという人が多いからだろう。


魔法使いハウルと火の悪魔 ( 著者: ダイアナ・ウィン・ジョーンズ / 西村醇子 | 出版社: 徳間...
魔法使いハウルと火の悪魔



また、莫大な予算をかけ、甚大な被害が出ていてなお、継続されている戦争が、ラストで、、、(ネタバレのため自主規制(^_^;σ)



ということもあって、『ハウルの動く城』、確かにすばらしい映画で、何度も観てみたいと思ったが、私のなかの、宮崎駿監督のベスト1ではなかった。

ちなみに、私のなかの、ベスト1は『もののけ姫』だ。



ハウルの動く城オリジナルグッズ
映画の入場口でチラシをもらった。
ハウルの動く城オリジナルグッズ が紹介してある。
ものすごい数だった。



ハウルの動く城オリジナルグッズ 【新着順】



私がお気に入りの火の悪魔カルシファーだけで、これだけある。

カルシファーグッズ一覧 【値段が高い順】



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