ほほえみの扉

  5月最後の日。お休みの今日、少し寝坊しました。ぐっすり。久しぶりにたくさん、眠りました。

＜No.23 生命　～Happy smile ～＞

　土曜、日曜とゆっくりお休みの日。

　高い山の上にある、庭園に行きました。気温が少し低いせいか、たくさん咲く花々は、時期より3週間ほど遅く咲いていました。今年は同じ花を２度、見ることができました。ラッキー

　パンジー、忘れな草、やまつつじ、花菖蒲、たくさんのハーブなど、色とりどりの花です。高い山から見る、山々や湖、木々、空の景色は、身体も透き通るようでした。

　げこげこと小川から、数匹の蛙の鳴き声が聞こえ、たくさんのおたまじゃくしが泳いでいました。

　泡に包まれた蛙の卵が枝にぶらさがっていました。

　花にはみつばちと普段見掛けない蝶々が飛んでいます。

　うぐいすが鳴いています。のびやかに、晴れやかに、生命の喜びを歌うように鳴いていました。こんなに、晴れやかに自由に鳴くうぐいすの声を聞いたことはありません。喜びの歌です。

　うれしい、うれしい、鳴けることが、うれしい　ここにいることが、ただ、うれしい

　そんな感じです。

　とんびは、勇々と空を飛び、獲物を捕らえたようです。

　他の鳥たちも晴れやかに、歌います。

　そんな声を聞き、透き通るような景色を見ながら、バラのハーブティをいただきました。

　夕食の買い物の帰り、自宅前の通りで、歩きはじめたばかりの女の子がヨチヨチとお父さんに向かい歩いています。なんて、かわいい

　お父さんは、おしゃれなファッション。独身でもちろん通るような今風の男の子のよう。

　お父さんはしゃがみ、その子を高く抱きあげ、愛おしそうに抱きしめる。

　お父さんに向かい歩き、キャキャ　と、女の子は、うれしそうに、高らかに笑い、安心してお父さんの胸に抱きあげられる。

　なんと、素敵な場面でしょうか。胸がほかほかになりました。

　傘がいらないほどの小雨が降った時、これまた、バンドでもやってそうな男の子のようなお父さん。

　３，４歳くらいの娘さんとほんとに仲の良い友達のように、私の真後ろで歩きながら話しています。

　「パパ、雨、降ってきたよ。」

　「これくらい、大丈夫！」

　「えー、でも、濡れるよ。」

　「サッサッと雨をくぐりねけ、雨と雨の間をサッサッと走り抜ける。ほな、濡れへん。さあ、走るぜ。」

　「そんなん、できひん。」

　「出来る！出来る！行くぜ！」

　「キャー」

　と、笑いながら、ふたり手をつなぎ、走って行きました。

　なんとかわいいお父さんと娘さん。昔のような頑固おやじも素敵ですが、こんなパパもなんと素敵！

　次女は、トマトが大好き。無人島にひとつだけ食べ物を持っていくなら、トマトと断言。

　家では、通信教育についていた付録のトマトの種を植え、大切に育てています。

　学校でも、たくさんの野菜を育てています。

　ある日、学校から帰った次女。真剣なまなざしで、私に聞きます。

　「お母さん、こんな黄緑の虫なに（尺取り虫の動きを指でやって見せる）」

　「ああ、尺取り虫やわ。」

　「学校のトマトにいてん。キャベツのほうがいいかなって思ってその虫、キャベツに動かしといた。」

　「（爆笑）」

　次女は、大切なトマトに虫がいることが嫌だったようで、キャベツに動かしたようです。

　彼女はいたって、真剣でトマトが本当に大切なようです。

　家のトマトも早く実がなりますように。

幸せ、楽しさは、そのへんに転がっています。生命を楽しむこと。難しいことではなく、シンプルと思った日です

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