ほほえみの扉

庭の萩に、ピンクの花が咲いています。いつのまにか、涼しくなりました。秋の虫の声も響きます。

＜Ｎｏ．１４　浄化　～素顔のままで～＞

　久しぶりの雨です。ザーザー、シトシト、一日中の雨です街にたくさんの傘の花が開きました。

　９月に入り、いそがしい日が続きました。今日は、雨のせいか、朝からのんびり。

　いつもは、自転車で移動しますが、傘をさしふたりで歩きました。次女とのんびり歩き、何気ない会話をし、昼食とおやつを食べ、買い物をして帰宅しました。

　特別なことはありません。ただ、次女とのお出かけがとてもうれしく幸せでした。

　長女がお稽古から帰り、おやつを用意すると、それはそれはうれしそうににっこり笑顔でおやつを食べます。

　私もにっこり笑顔　幸せです

　ザーザーと雨の響き。夕食を作りながら、その音の響きを感じてみました。

　身体の中で、雨がザーザーとシャワーのように流れます。

　身体が洗われるよう。気持ちいいなあー

　しばらくの間、怒りの感情が出ました。まだ、残っていたのかとばかりに、現実の生活の中で、視覚からやってきました。外、まわりへの怒りのようですが、それは自分の中のものです。

　しばらく、そんな自分といました。

　火山が爆発していました

　それは、私の執着の鏡。

　ある日、買い物をして家に帰り、荷物をストンと置きました。

　その瞬間、祖母の優しい声が響きました。

「もう、許してあげなさい。」

　優しい懐かしいあたたかな響きです。まわりを浄化するようです。

　涙がぼろぼろと大量にこぼれました。

　しばらく、泣きました。

　自分を許して、許して。まわりを許して、許して。

　火山がいつのまにか消え、すーと胸が楽になりました。

　ただ、その存在だけでまわりを浄化する祖母のエネルギーを思い出していました