アメリカ人て、独立心旺盛?


彼女のいない息子さんたちを心配
しているという話を書いた。

その息子さんたちというのは、
ここでは名の知れた大学に進み、
容姿も悪くないという。

それなりに社会経験もあったり、
MBAを取るのに大学院にも行った
と聞いて、

今時のアメリカの若者にしては、
慎重か奥手なのかなと思っていた。

しかし、
このことをうちの夫に話した時に、
その謎は解けた。

夫の目から見た、
「彼らに彼女がいない最大の理由」
とは、

「親と同居」

しているからだという。

そう、彼らは卒業間近とはいえ、
身分からすれば学生。

大学も自宅から通えるからと、
まだ親元を離れてはいなかったのだ。

これは、
日本では当たり前のことだと思う。

大学を卒業しても、就職をしても、
結婚するまでは親元で暮らすのは、

日本の習慣と住宅事情から言えば
別におかしい事でも何でもない。

けれど、アメリカは違う。

高校を卒業したら、大抵は親元を
離れて自分で大学の寮に入るなり、

アパートメントを借りるなり、
ルームメートとシェアして住むなり、

とにかく、
20歳を過ぎたいい大人が親と一緒に
住んでいるのは、考えものらしい。

けれど、最近のアメリカも、
生活費や住宅の値上がり、学費や車の
ローンを抱える若者も多いことから、

親側としては何かしらの金銭的援助を
しなくてはならない状況で、

同僚のように、大学を卒業するまでは
家に住まわせておく家庭もあるという。

私なら、どっちを悩むのを選ぶだろう?

金銭的な援助をする悩み、
彼女がいない心配をする悩み、

別に、20年後の悩みを今考えなくても
いいのだけれど。(笑)

生活費のために息子達がアルバイトを
しなくてもいいように、

大学生のうちは家に住まわせても
いいかなと私は思ってはいるけれど、

うちの夫にすれば、
そんなのは「もってのほか」と言いたげ。

その代わり、
大学には学生ローンで行ってもらう。

18歳で「高校卒業したら独立」と家から
出してしまうより、せめて20歳過ぎて
からじゃないと、と思うのは、

私が日本人だからだろうか。

でも、アメリカの18歳も日本の若者と
さして変わらないような気がする。

18歳で将来の進路を決められるなんて
少数派だよね。

職業だって大学後半になってからじゃ
ないとはっきり見えてこないと思うな。

それから、家を出しても遅くはないと
考えている私。

そして、将来の方向性が見えてきたら
それに向かってがんばって、

「自分で学生ローン返してもらう」(爆)

けっして、甘い親でないつもりだけど。
居座られても困るしな。

架空の心配が尽きないので、この辺で
止めにしとこう。


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