国内旅日記--鎌倉4日目 つづき



パノラマ台・・・・思い描いていたようなスバラシイ景色には出会えず・・・。マダムの言うとおり、空を見上げるととんびが旋回していた。他には誰もおりませんでした・・・。
来た道を戻ると・・・・名越の矢印と反対方向の矢印に衣張山の案内を発見。15分とあるのでそのくらいなら歩いてみようと矢印に従ってみる。
衣張山も眺望が良いところに含まれていたので、楽しみにしながら歩き進んだ。なにもない山を一人で歩くのは怖かった。でも簡易舗装されていたのでここは道なんだ、と安心するよう自分に言い聞かせつつ進んでみた。旅先で冒険まがいのおかしなことをしていたものだナァ。道幅は50センチくらい。木の根っこが地面に現れているようなところをひたすら歩いた。ホントに着くのだろうか?何度も不安がよぎった。もし来た道を戻ることができないだろう状態になったらその時は引き返そう、と思っていたら、ひらけてきた・・・!!おおお~景色イイ!!遠くに海も望めるし、多分江ノ島らしきものも望めた。街のつくりもよくわかるような景色が現れた。鎌倉独特の地形「谷戸(やと)」(丘陵にはさまれた平地。三方を山に囲まれており、南は海)を見渡せる。ホッとしたのと、山歩き(?)の疲れアリ、ベンチで休憩。まさか旅先でハイキングをするとは・・・。予定になかった場所に来たので、まだ大仏も見てないのに夕方になってしまいそう!とちょっと焦る。そして下山。杉やシダがいっぱいで空気が良くって森林浴兼ねてたと思う。住宅街が再び見えてきて安心した。出口で見かけた看板には・・・ナント、平成巡礼道と書かれてあった。思いがけず巡礼コースを辿ってしまったラシイ。

住宅がが見えてきたところで大通りらしい所を探しつつ歩いてみる。ちっともそれらしいものが見えず、またも右往左往している私にバイクのおじさんが話しかけてきた。目的地を話したら、経路を教えてくれた。鎌倉は観光客慣れしてるのか?人がいいのか?とにかく親切にしてもらってました。

報国寺へ。写真で見た竹庭がとても良かったので行くことに。しかし、行ってみれば、
そんなことよりWCが名物じゃ・・・?と。ぜひ行ってみてきて欲しいかも。アジアとかにありそう・・・。さて竹庭はすくっとそびえ立った竹の一本一本がしっかり手入れされてこその様相を呈していた。しかしそんな竹も落書きで傷められていてなんとも興ざめ。国内海外問わず名所と呼ばれる所へ行くとそういう気持ちにさせられてしまうことに多々出会ってしまう。心ない人のいたずらでどれだけの人が不快な思いをしてるんだろう。報国寺は枯山水の庭もあり、限られた空間でつくられた庭園美といった感じ。京都のほうとはまた違ったちょっと荒削りな鎌倉の庭があった。

釈迦堂切り通し。写真でみるより、ずっと迫力あった。ここまでの道のりもごく普通の民家と畑を通り、舗装道路へ入って、随分行くと砂利道になり、カラスが鳴き声がこだましはじめるあたりは人気もなく、ちょっとばかり不気味でコウモリでも飛んでいそうな感じがあった。通行禁止の看板があり、切り通しの向こう側へは行くことができないけれど、ここもタイムスリップしたような気持ちにさせられる異空間。切り通しは8メートルあるそう。岩が苔むして木の枝が木々に絡まってジャングルのようだった。雨上がりで足元はちょっとぐちゃぐちゃとしてあまり歩くことはできなかった。

近くの杉本観音バス停から一度鎌倉駅へ戻る。
長谷観音行きのバスへ乗り替え。長谷寺へ向かう。夕方で肌寒くなってきていて、日も傾きかけていた頃だった。長谷寺は建長寺以来観光客が大勢いた。ここもかなり整備されていて、周囲に駐車場やおみやげ屋サン、お茶処の看板が目に付く。観光名所は苦手だなぁとつくづく思う。ここにも景観スポットがあり、葉山や逗子マリーナを望める。観音堂脇の経蔵は一周押して回し歩くと経をすべて読んだと同様の功徳が得られるとかで、とりあえず回してみる。けっこう重たかった。いよいよ観音堂へ入ると、まさかこんな大きい十一面観音像があると思いもよらず圧倒されてしまった。金ピカだった。細かな装飾に見とれてしまいそう。木造の仏像としては日本最大級だそう。宝物殿は16時まで。間に合わず残念。中はどんなだったんだろう?階段を下りていくと、今度は洞窟のようなものを発見。恐る恐る入って見た。何体あったか忘れたけれど石像がたくさんあった。~天と名前がついてるからそれぞれいろいろの願いに叶った神様らしい。好奇心で入ったはいいが、ろうそくの火と洞窟の雰囲気が不気味で足早に通り過ぎた。

高徳院へ。鎌倉大仏にやっとお目にかかる。16:30を過ぎていたので大仏の胎内観覧は出来ず終い。気になる・・・。大仏は大きかった。帰り道、ムラサキイモソフトクリームを発見して気になって思わず買ってしまったケド、味が冷たさに負けてわからなくなってた。

成就院へ。鎌倉大仏からは海岸のほうへ随分歩いた。ここの階段を上がった場所からの景観もオススメ。夕暮れ時というのもあってか、街並みと山々、波打ち寄せる砂浜のバランスと夕陽に照らされたその景観がホントにきれいだった。しかし、閉まっていたはずの門が開くと、いきなりお坊さん登場。ここはいろいろの映画でもロケに使われたとか、またしてもいろいろ話しかけられた。先を急いでいたところだったのに・・・しばしの足止めを食らう。ここはあじさいの季節がまたキレイらしい。

稲村ヶ崎へ。急ぎ足で向かった。江ノ電が民家の中を走り抜けるところに出くわし、急いでシャッター切ったりしているうちにどんどん日が暮れてきた。しばらく歩いてやっと海が見えてきたら安心した。だんだん海が見えてくるっていうのがなんとなく好きだなと思った。海にはサーファーが何人かいた。暗くなるギリギリで写真を撮ることが出来た稲村ヶ崎。立派なカメラをかかえたおじさん達によると、「さっきまで富士山の尾根の方がかすかに見えていたんだよ」とのこと。雲に隠れてなんにも見えなかった。ガックリ。でも夕暮れ時だったせいか、江ノ島と海岸線の景色が陽が落ちるにつれて変わっていくところが良かった。鎌倉から富士山まで3時間くらいだとか。うー行きたかった。

江ノ電に乗り、鎌倉駅へ戻る。稲村ヶ崎駅界隈は、サーフショプがいくつもあった。鎌倉までの道のりは江ノ電からの車窓は真っ暗でなにも見えず。

鎌倉駅pm7到着。もう真っ暗。でも、鶴岡八幡宮へ行ってなかった。夜な夜な人気のない道のりはチョット怖かった。段葛沿いも店がほとんど閉まっていて暗い。舞殿、本宮(工事中)、若宮はライトの灯りあり。それでも夜な夜な神社一人歩きはそれ自体が不気味。せっかくなので参拝だけした。帰り道に見た星がとてもキレイだった。行きたかった候補のカフェがあったけれど、さすがに遅くなってしまったので取りやめ。鎌倉駅へ戻り東京へ。

pm10前には海浜公園前に到着。モノレールに乗り替えてからは東京夜景を堪能できてとても良かった。台場近くに住む友達夫婦のお迎え。プジョーがかわいかった。またぐるりお台場界隈をドライブしてくれたので最終日に東京をあらためて楽しませていただきました。友達のアパートからも再び東京夜景。レインボーブリッジも東京タワーも見ながらおうちでくつろげるとは・・・。この環境まるでホテル並。感謝。

1日だけだけど、ほぼ完全ひとり旅は、無事に終わった。鎌倉の街を歩き見尽くしたといった感じだった。古都の雰囲気が好き、その景観が失われずにあるように感じられた街だった。今回は春だったけれど、四季折々でいろんな表情に出会えそうな鎌倉はまだまだ面白そう。歩いてみてコンパクトにまとまった街でもあるような気がしたので、旅もしやすかったし。今度は富士山まで行ってみたいし、またいつか再訪したい。


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