どちらも、繊細な古典文様が目を引く逸品です。
生成り色と藍色の絞り染め雲取り文(袷または単衣)
オフホワイト色地に秋草虫籠文(夏紬)
しょうざん「生紬」
繭を煮、糸を引き出し、そして織り上げるすべての工程が
手作業、その繭は赤木山麓の春蚕(はるご)で『玉繭』のみを
使用します。
『玉繭』とは偶然にも2匹の蚕がひとつの繭を形成したもの、
それを鍋で煮、座繰り器に巻き取りるのです。
二匹の蚕の糸が絡み合っているため、その作業は高度な
技術を要します。
また精錬の段階で生糸の成分セリシンを残し、独特の
弾力性と節を持つ、それが「生紬」の特徴に成ります。
同じ紬でも、真綿状にして糸を取る結城紬のような
真綿紬とは風合いも全く違ってきます。
さらに文様には京友禅の型染めが施されています。
多数の型を用いるため熟練の技を必要とします。
茶屋辻、御所解、楼閣山水などに鹿の子(摺り匹田)を
あしらった古典文様が多く描かれます。
この「しょうざん」を衣桁に掛けて、大きく袖を広げてみると、
得も言われぬ優雅な世界が現れます。
紬好きには堪らない魅力を持ち、
一目で「しょうざん」を言い当てる方が多いのも頷けます。
「きものでご来店のお客様」ご紹介
「浦野理一」作の染め帯を見せて下さったTさん
藍色の紬は綿薩摩でしょうか・・・
淡いグラデーションが美しい紅花紬に
紅型(城間栄順作)名古屋帯でOさん 羽織も優しい藤色小紋
21日のお店番は・・・
大城工房の花織(草木染) 花織のアップは○□×
鬼縮緬地に紅白椿の名古屋帯
そろそろ箪笥の中から春の帯など出しましょうか・・・
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