ミステリアスなセラピストの夢ワード

ミステリアスなセラピストの夢ワード

苦しみもまた夢の種

苦しみもまた夢の糧


一つの夢がかなうと次の夢も動き始める。
からだ・はうすが、少しずつ広がりを見せ始めた。
クイックマッサージも定着し、アロマテラピーのオイルマッサージも其のよさを理解してくれる人も少しずつふえ始めた。


私のパートナーの努力は計り知れない。人一倍お客様に対して気を使い、お客様を満足させることに、これだけ真剣に取り組む人はいないと思った。
アロマテラピーも普通のマッサージも、他人とふれあい、人の心と身体を癒す仕事ではあるが、マッサージを行う人の気持ちしだいで、その結果は全く変化する。


心を込めておこなえば、相手からも心が返って来る。
いくら技術がよくても、資格があっても、それは、お客様にとって、本質的に大切な問題ではない。
私もこの世界で20年近く生きてきたが、やはり心がこもっていないマッサージを行うと、お客様はついてきてくれない。


自分で開業して、初めて其の難しさにぶち当たる。
そういえば、私がこの仕事を始めた頃、もちろん自分で開業する7年前、お客様の自宅にお伺いして、マッサージをおこなった時にお客様から、「お前は下手だから帰れ」といわれて途中で返された事がある。
私は悔しくてなきながら帰った。そして、其の事を事務所に伝える時恥ずかしくて死にそうだった。これは決して大げさではない。18年たった今でも、其の言葉を忘れる事ができない。


其の言葉を2度と聴かなくてもよいように、技術に真剣に打ち込んだ。
そして、寝ているときも、マッサージの夢を見た。
マッサージをしながら、居眠りをして、お客様に一生懸命に謝っている夢。
実際は、寝ぼけて、枕に向かって、「ごめんなさい」と頭を下げていた。


でも其の時があったから、今がある。
「苦労は買ってでもしろ」という言葉があるが、其の時の悔しさがなければ、
いまの「からだ・はうす」グループは、存在しない。

苦しみもまた、夢の糧。




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