食い意地っ張りっ！

実は急に10日間の休暇が出来たと前回の日記に書いた。
だが、あの会社が突然休暇なんてくれるわけがない。勘のいい常連さんならば、察しがついたと思うが、実は
あの会社を去ることが決定したのが、急だったのだ。

で、4月1日から、古巣に戻っている。

いやぁ～～～、実にありがたい話ではないかっ！！！

正直、あの会社に残っていれば、スタート時は低くても
半年ごとに給料はポンポンっと上がっていただろう。
年収 夢の1000万も現実味を帯びていたのだし。

だが、それはあくまでも社長の気まぐれ。
いつ、どうやって、その生活が脅かされるかわからない、
そして、休日もクソ女からの電話に怯えるような日々は本当に
うんざりしていた。

太く短く、金を稼いで次の人生設計に向けて走り出せるのなら
それでも良かったのかもしれない。
でも、今は永く勤めたいと思っているから、太く短くというわけには
いかない。

仕事自体は正直面白かった。
通勤も始業が遅かった分、楽だった。
そして、先週から職場に 若くてハンサムなフランス人
が入ってきたこと以外を除けば、辞めたことを後悔はしていない

というわけで、古巣では暫くおとなしくし、昔とは違う、今の会社のルールに早く慣れなければいけない。

今までよりも1時間早い始業で、勤務地もさらに30分余計に
かかるゆえ、まめごろうの散歩は朝5時に！
私も眠いが、奴も眠い。
でも、毎晩、真夜中に帰ってきてた生活をすると、まめも
夜型になってよくないのはわかっていたし、どうにか生活リズムを
変えたいとずっと思っていた。

昨日、あの会社の元部下の自宅で仲良し組
（というよりもまともな考えを持っていて、本音で話せる同僚たち）
の集まりがあった。
休日に会社の同僚たちと集合するのは実に何年ぶりだろうか？
そんなことをボソッと呟いたら、私以外はみな、

「そんな経験したことない」

と、口をそろえた。それも悲しいねぇ。古巣では、休みの日でもあちこち一緒に出かけていたのに。

昼間からビールやワイン、大量に買い込んだおかずをたらふく食い、
みな満足だった。
平日、飲みニケーションが全く出来なかったし、土日は死んだように
家で寝ているか、まめとのささやかな時間を過ごすしか出来なかった
から、職場での鬱憤を共に晴らせる仲間とのこうした時間はもっと
早く取りたかった。在籍中に出来ず、後悔している。

管理職とは名ばかりで、頼りなかっただろうし、器も小さかったが、
同僚たちとあの会社で、あの職場で共に戦ってきて、結果も出せたのは、今でも私の人生において、大変貴重な経験だったし、学ぶべきことも
多かった。

古巣では早速、歓迎会を催してもらったのだが、そこである方に
「いつでも業が必要なんだよ」と言われ、言うのは簡単だが、
なかなか新しい世界に飛び込んで揉まれるというのは大変だし、
でもその大変な分だけ、必ず得るものがあると、私は実体験から
しみじみ痛感している。

一度辞めた会社に戻るというのは、簡単なことではない。
ましてや今は100年に一度とか150年に一度の大不況と
言われているそんな厳しい経済状況の中で、使えるかどうか
わからない出戻り女を再雇用するほどの余裕などないのだから。
だから、私が選んだこの道も当然険しく、また、日々勉強なのだなぁ。