あるときサブウェイというサンドイッチ屋さんに入ったときのこと、バイトのお姉さんに「そのセーター良いわね(I love your sweter.)」なんて事を言われた。日本社会で生活していてそんな場面に出くわすことはまずありえない。TVドラマや教科書では社交辞令としてよく使われている会話だが、そんな時は普通、「ありがとう」と言って相手の何かもほめる、と言うのが定番なのだと思う。しかし、相手はバイトの制服「その制服も良いよね(I love your uinform, too)」というわけにも行かない。結局、「Thank you!」と言ったきり、気まずい沈黙の時間が流れた。あの時俺は一体何を言えば良かったのか?
また、私の風貌は日本人離れしているらしく、日本人と思われることは少なかった。特にテキサスに居た頃は真っ黒に日焼けしていたので、よく、メキシコ人と間違えられた。「どこから来たんだ?(Where are you form)」と尋ねられて「日本です」と答えると、大抵、その次の一言は「純粋な日本人か?」と聞かれた。みんな私を見るとハーフと勘違いするようだ。