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スゴ乗越小屋の冷たい水で少しは癒されたものの、先は長く険しい登り勾配が続きます。北薬師まで残り標高差600m余り、1時間に200m登れたら上出来なのですが、思惑通りはかどることか・・・ 小屋を出て暫くはシラビソ(多分・・・)などの針葉樹林と草原の中を進みます。勾配の緩いところには木道が設えられています。300mほど登ると間山と呼ばれる小ピークに着きますが、ここまで来るとこうした林も草原も途切れ、ハイマツが点在する禿山に変わります。標高が下がっていた間、視界から消えていた名峰の数々も、再び見渡せるようになります。上画像は間山を少し過ぎた辺りで来し方を振り返った状態で、左のピークが剱岳、右が立山です。この頃、この2日間で初めてガスがかかり始めていましたが、まだ薬師岳の近くまでは達していませんでした。 北薬師まで残り300mを切る頃には、かなり足腰に来ていました。ペースはガタ落ちで、20-30歩進んでは深呼吸休憩(?)を繰り返す”寸取虫モード”の歩行パターンから抜け出せなくなってしまいました。それでも何とか14:36には 北薬師岳 (2900m 下画像の左)に着きました。期待値より40分ほど余計にかかりましたが、これは足腰の疲労に伴う休憩の増加によるもので、出来としては上々ということにしておきます。 続いて薬師岳に向かいます。距離にして1kmほどですが、この間だらだらと100mほど下り、その後登り返すことになります。最後の登り返しは実に苦しい修行になってしまいましたが、何とか1時間で通過できました。15:44 薬師岳 (2926m 下画像の右)到着。流石にこの頃にはお膝元まで濃いガスが押し寄せていました。1時間前までは見えていた周囲の名峰群も、この時点では殆どガスに巻かれて見通しは利かず、長居をする意味もないので早々に小屋を目指すことにしました。 |
↑ 北薬師岳(左)と薬師岳(右) |
薬師岳まで到着してしまえば、明日下山するまでもう登りはありません。もはや「怖いものなし」という心理状態です。登りで働く足の筋肉は伸び切ったゴムのような有様ですが、下りで働く筋肉にはまだ生気が残っていました。弾むようにガレた緩やかな斜面を下り、16:22には薬師岳山荘に入りました。宿泊手続きを済ませ、早速ビールで祝宴・・ということになりました。因みに、この日も19時を少し回った頃には深い眠りの中に落ち込んでしまいました。 |
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