Color & Make Tender Heart

PR

Comments

りきまま☆ @ Re[1]:再開します(12/26) ちーちゃん ただいまー
o(^∇^)oワーイ♪o(…
ちー4946 @ Re:再開します(12/26) おかえりなさ~い!(*゚▽゚*) これからもよ…
ペット総合サイト @ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! <smal…
りきまま☆ @ Re:そんなに経つんですか!(03/08) ちーちゃん、いつもコメントありがとーー…
ちー4946 @ そんなに経つんですか! 今のお仕事されてから4年も経つんですね。…
ちー4946 @ こんばんは~ 昨日はおじゃましました。 りきちゃんは…

Archives

December , 2024
November , 2024
October , 2024
September , 2024
August , 2024

Keyword Search

▼キーワード検索

January 11, 2006
XML
テーマ: ココロ(1186)
沈丁花の花の咲く季節だった。
亡くなったと連絡があり、飛行機で実家へ帰る途中、ずっと中村雅俊の心の色を聴いていた。
母の顔を思い出そうとしても目を閉じると、笑顔しか浮かんでこない。
そう、どんなときもいつも笑っている人だったから・・・。
最後のお別れをしたとき、どこからともなく「白い蝶」が私のそばに飛んできた。
それ以来、白い蝶と沈丁花は、母の化身。
人生は、赤で始まり、生きていく中でいろいろな色に染まり、最後にはいろんな色が混じりあってグレイになる・・・
という詩を読んだことがあるけれど、母はきっと白い色になって光の中へ旅に出かけたのだと
今でも信じている。


私たちの色に関する「記憶」は、曖昧なものだという。
たとえば「桜の花の色」は、実際は白っぽいピンクだけれど多くの人は、やや濃いピンクをイメージしている。
満開の見事な桜も、悲しげな散り際の桜も見る人の心を感動させる美しさに変わりはないが、
人生の節目で見た桜の色が一生心に残ることもある。
名残を惜しみながら散っていく桜の花びらのように、束の間の幸福な時間も消えていったあの時・・・
お城の下で見た桜の色は、心の奥の大切な宝の色。


海の似合うその人を思い出すとき、夏の太陽にきらめく青い海の色とオレンジ色のフォルクスワーゲンが浮かぶ。
海とスポーツと車が大好きな人だった。
いつも少年のように澄んだ瞳で、どんなことにも一生懸命とりくむ人だった。
たくさんの思い出が詰まった青春の日々も、思い出せば「海の青とオレンジ」の色だなんて
なんだか不思議な気がする。
自立と依存の狭間で、不安を抱えながら一人で生きていくことを決意したあの日・・・
あなたはあなたらしく、私は私らしくと別れ道に立ったあのとき、
それは、きっとオレンジと、ターコイズのような心の色だったのかもしれない。


40代のある日、10年ぶりに再会した人に「あの頃より若くなりましたね。肌色が明るくなった」と言われた。
確かに、30代のあの頃、私は暗い恋をして沈んでいた。
毎日鏡を見るたびに、疲れきって透明感のない肌を確認し「どうしてそんなに不幸なの」と
自問自答していた。
当時の私は「モノトーン」を好み、ファッションばかりではなく部屋のインテリアまで
すべて「黒」と「グレイ」だった。
しばらくしてある色の実験の話を聞いたとき、色と心身の密接な関係に驚いた。
まだ熟していないトマトに白、黒、赤の布を被せ、何もかけないトマトが色よく育ったときにそれぞれの布をはずすという実験だ。
白い布をかけたトマトは、自然に育ったトマトと同様に色よく、おいしそうに赤くなっていた。
黒い布をかけたトマトは、まったく熟さず緑のまましぼんでおり、赤い布をかけたトマトは、熟しすぎて黒い斑点までできていた。
白い布は、トマトに必要なすべての光を透過し、赤は、刺激の強い波長の光を透過した。
そして黒い布は、すべての光を吸収してしまったためにトマトは、成長するに至らなかった。
黒ばかり着て、黒の家具、黒の寝具、グレイのカーぺットに囲まれて暮らしていた当時の私の肌が
疲れてくすみ、かさついていたのも頷ける。
心が、色を選んでいたのか・・・色が、心身に働いていたのか・・・
いずれにしても、私の人生に「黒の時代」はもう二度と繰り返したくない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  January 12, 2006 11:38:55 AM
コメント(32) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: