キャラウェイ・シード
Caraway キャラウェイ学名 Carum carvi
以前ご紹介したフェンネルとよく似た植物です。タネもそっくり。でも、キャラウェイはフェンネルのように野菜として使われることはあまりありません。 家庭菜園で作ったならば、葉はサラダやスープに使えます。香りはマイルドで、パセリとディルの間のような香りです。でも、よく使われるのは種で、スパイスとして中部から北部ヨーロッパで広く栽培されています。
秋の始めにタネを蒔くと、翌年の夏にはトマトくらいの草丈になり、花を咲かせます。根はにんじんのような形。葉っぱもにんじんそっくりです。黒い三日月型のちいさなタネは強い香りがあり、果物やケーキ、ライ麦パンによく使われます。サワークラウトに入れることもあります。
タネから採るエッセンシャルオイルは石鹸や化粧水の香り付けにも使われています。
赤ちゃんが泣く原因が良く分からないとき、コリックという言い方をします。日本で言う疳の虫というのがそれに当たるかもしれません。どちらもはっきりした原因はわかっていませんが、お腹が痛いのだろうと言われています。キャラウェイには腸壁の筋肉の緊張を鎮める作用があるためこれに効くとされ、大人でもお腹が張るのに効くそうです。好みのハーブティーにキャラウェイシードを少量、ビンの底などでつぶして加えてみましょう。エッセンシャルオイルを使ってもいいでしょう。赤ちゃんや子供には5滴から10滴をぬるま湯に落とし、食間の空腹時に与えます。
たまねぎやキャベツなどの野菜と合うので、煮込みやキャセロールに使ってみましょう。
ライ麦パンはサワードウのスターターを使うので、家庭ではジャガイモパンに入れてみてください。
パン焼き機があれば、インスタントのマッシュポテトの元で簡単にできます。
ジャガイモパン
【材料】
水 300ml
マッシュポテト（味付けなし）2分の１カップ
塩 小さじ２
キャラウェイシード 小さじ１
粉 ３カップ～３と2分の１カップ
インスタントイースト 小さじ１強
【作り方】
材料を全部ホームベーカリーに入れ、粉の種類にしたがってセッティングして焼き上げます。
そのまま焼いても、こねるだけにして、好みの形にしてオーブンで焼いてもいいでしょう。白パンでも全粒粉と半々に混ぜてもできます。
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