猫まんなのもこもこ手紡ぎワールド

猫まんなのもこもこ手紡ぎワールド

ラヴィッジ

Lovage ラヴィッジ  Levisticum officinale

ラヴィッジ

日本どころか、カナダでもあまり知られていないハーブかもしれません。でも最近はファーマーズ・マーケットやオーガニックのマーケットなどで見かけるようになったし、わりと使いやすいハーブなので見つけたらぜひ試してみてください。

日本ではロベッジ、ロベージなどとも表記されています。原産は地中海から小アジアにかけて。種からでも株分けでも育ち、栽培もいたって簡単なのですが、3年目くらいには2メートルを越す大株になることもあるそうです。花芽が出たらまめに摘み取ると葉が茂るのはパセリなどと同じ。でも、花が咲いたら種を取るのもいいでしょう。冬には地上部は全て枯れますが、春になるとまた元気よく生えてきます。古代から中世のローマでさかんに栽培されたそうです。

葉はイタリアン・パセリの大型といった感じ。セロリとシナモンとカーダモンをあわせたような、まろやかで甘い香りです。スープやカレー、シチュー、サラダと活躍します。トマトとは絶妙のコンビネーション。パスタソースなど、仕上げに刻んだラヴィッジを混ぜ込むとすばらしい風味になります。サンドイッチに葉っぱをそっと一切れ入れてもすてき。

保存はあまり期待できないのですが、束で買って使い切れない場合、さっとお湯をかけてしんなりさせたら刻んでラップに密封して冷凍するのがいいでしょう。乾燥させると風味はほとんど抜けてしまいます。ハーブ・ビネガーもおすすめです。種はすこしぴりっとしますが、ディルシードのようにサラダドレッシングやピクルス、パンなどに使えます。葉は5月の終わり頃から7月ごろまで、マーケットに出ていますから、探してみてください。イタリアン・パセリに似ていますが、茎の中が空洞になっているのが特徴です。

ムール貝のワイン蒸し

【材料】ムール貝 1kg、白ワイン125ml、シャロット(または玉ねぎ)荒みじん 大さじ2、トマト 大1~2個 (種をとって刻む)、オリーブ油 大さじ3、コショウ 適宜、ラヴィッジの葉のみじん切り 大さじ3

【作り方】フライパンにラヴィッジ以外の材料を全て入れて蓋をし、火にかけ、貝が開いたらさっと混ぜて、さらに一分間蒸し焼きにする。盛り付けてからラヴィッジのみじん切りをふりかける。フランスパンを添えて。


© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: