なかなか良いという評判は聞いていたけれど見逃していた映画
自主上映されたので観てきました。
「この世界の片隅に」
第 2
次世界大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前向きに生きようとするヒロインと、彼女を取り巻く人々の日常を生き生きと描く。昭和 19
年、故郷の広島市江波から 20
キロ離れた呉に 18
歳で嫁いできた女性すずは、戦争によって様々なものが欠乏する中で、家族の毎日の食卓を作るために工夫を凝らしていた。しかし戦争が進むにつれ、日本海軍の拠点である呉は空襲の標的となり、すずの身近なものも次々と失われていく。それでもなお、前を向いて日々の暮らしを営み続けるすずだったが……。能年玲奈から改名したのんが主人公すず役でアニメ映画の声優に初挑戦した。公開後は口コミや SNS
で評判が広まり、 15
週連続で興行ランキングのトップ 10
入り。第 90
回キネマ旬報トップテンで「となりのトトロ」以来となるアニメーション作品での 1
位を獲得するなど高く評価され、第 40
回日本アカデミー賞でも最優秀アニメーション作品賞を受賞した。
もう一度見たいと一緒に行った人もいるなど評判は良かったけれど、私はさほど期待していなかったのですが・・・・
軍港の呉は1日に何度も空襲されるなど、おっとりとしたすずさんも否応なしに巻き込まれ、広島の実家は原爆で焼かれてしまうなど、戦争の恐ろしさは十分に伝わってきた。
お天気の良い日軍港に浮かぶ船をスケッチしていただけで憲兵に捕まったりもした。
そういう悲惨な状況なのですが、すずさんの人柄で暗いだけの映画ではない。
結婚前好きだった男の子が海軍の青年になって家を訪ねてきた時、納屋の上の部屋を用意しゆっくり話しなさいと言った夫。彼はとても優しくすずさんを愛してくれている。彼だけではなく出てくる人たちは皆優しいいい人達。それが観る者の心を温かくしてくれる。
それでもこんないい人達ばかりでも戦争は起こるのですね。
ラジオから終戦のお言葉が流れたとき「最後の一人まで戦えと言ったじゃない。まだここだけでも5人もいるのに」と怒ったすずさん。真剣に怒ったのはここだけでした。
すずさんが見初められたのはどこか、最後に明らかになるのですがそれが愉快。
とても良い映画でした!!
皆さんにぜひ見てもらいたい映画です。
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