会長のぶらぶら日記

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毎日新聞全国版掲載記事


障害者福祉作業所が危ない

毎日新聞平成16年11月16日火曜日
障害作業所半壊も支援なく・・・
障害がある人の働ける場を作ろうと、新潟県十日町市のNPO(非営利組織)が昨年11月から運営していたトイレットペーパー製造所が、新潟県中越地震で半壊した。修復には数百万円かかるが、運営組織が社会福祉法人でないため、国や県の支援は受けられず、復旧のメドは立っていない。(須山勉)
NPO運営補助対象外れ復旧メド立たず・・十日町
この施設は同市内のNPO法人「支援センターあんしん」が運営する小規模作業所「ワークセンターあんしん」=樋口功所長(54)。築50年近い木造2階建ての民家を格安で借り、1階に機械類を置き、2階は休憩室としていた。10代から60代の聴覚障害や知的・精神障害を持つ11人が、大きなロール紙を裁断するなどの作業をして、1人当たり月額1万~2万円を得ていた。
地震で室内の壁が崩れたり、階段がゆがむなどの被害を受けた。倒壊防止の板を打ち付けて補強したが、危険な状態で障害者は出入りできない。隣接する住宅で今月1日から一部作業を再開したが、機械類は作業所に残しており、生産量は落ち込んでいる。
社会福祉法人が運営する同種施設が被災した場合、国や県から復旧の補助金が出るが、法人格取得には1000万円の基本財産が必要などのハードルがあり、あんしんは法人格を取得できなかった。
県のまとめでは、被災地には14ヶ所の小規模作業所があるが、建物が半壊するなどの被害を受けたのは、あんしんだけ。作業をしている橋本春美さん(38)は、「早く作業所が使えるようになってほしい」と話している。あんしんは義援金を呼びかけている。お問い合わせは同センター(0257・50・2566)


地震で崩れ落ちた作業所の壁を指さす樋口功所長=新潟県十日町市で、小林努写す


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