トカトントン 2.1

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■記憶違いでなければ、日本のA代表はまだ、このオランダチームと対戦をしたことはなかったんじゃないか。ドイツとは去年の暮れに初めてやれたけど（結果は思い出したくないが）、クラブチームはともあれ、ナショナルチーム同士の対戦の記憶はない。で、金曜日の深夜、見ましたよ。ワールド・ユース。U20オランダ大会、初戦に日本が当たったのが、この開催国オランダ！

■A代表が勝ち抜いたアジアの戦いの余韻がまだ残っていたので、この試合を見た時の衝撃はちょっと、強烈だった。ボール回しが速いし、上手い。ピシィと蹴って、グーンと伸びたボールをバシィと止める。 はたく、でる、ぬく、あげる、きめる 。まさにA代表がやっているサッカーそのまま。現代表も３人いるそうだが、それにしたって、どの年代でもこの国のサッカーの形が決まっているという感じがやはり伝統と呼ばれるものなんだろうな。

■特に前半のオランダは強烈。いやいや、堪能させてもらいました。それにしてもあの7番クインシー、囲んだ3人をぶっちぎり、独走したあの2点目のアシストすごかったですねぇ。ピッチ外でも話題が多い選手らしいけど、アンリとエンボマとタイソンを思い出しましたよ。そういう規格外の選手たちと実際に対戦できた日本の選手は本当に良い経験だと思いますよ。

■前半はコテンパンだったけど、後半に入ってからは青いユニフォームもなかなかのものだった。さすがに平山はことごとく勝てていたので、そのこぼれを繋げるかどうかが、ひとつの鍵になった。ま、ちょっと相手も気を緩めたのかもしれないけど。特に残り10分くらいからの攻勢は、A代表を上回るような気迫やら、勢いやらを感じ取ることができた。カレンの完璧トラップからドフリーのシュート、悔しかっただろうな。

■中盤の本田（名古屋）、水野（千葉）、兵藤（早大）あたりに期待したい。FWはある程度計算できる選手なのでゲームを作る選手の働きによってはかなり良い成績を修めることも可能だろう。とにかくこの初戦でオランダとやれたことは大きかったと思う。この大会の結果をうけて、この世代から何人かA代表に呼ばれないと2010年以降の代表に危険信号が点ってしまう。アテネ世代が定着していない今の代表を考えればなおさらである。

■それにしても、今週はこのユースもあるし、コンフェデも始まる。楽しいことは楽しいが、いつ寝れば良いんだ。代表戦だけはリアルタイムで見たいものね。結果を知らずにビデオで見ることの難しさは身にしみているから。絶対、職場で誰かが言っちゃうし、ネットで調べものをしていても、つい、そういう情報入っちゃうしね。やれやれ。

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