○・。Mooncalfの絵本。・○

○・。Mooncalfの絵本。・○

51-55



51■夕やけ色■

夕焼け頃は
あなたがうんと恋しくなる
「じゃあ、また」って言葉
言わないでって願ってしまう
あなたがこんなに愛しいのに
あなたを思って赤い頬は
夕焼けの色で見えないから
どうしたら この気持ち
あなたに伝えられるんだろう。

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52■Dear 後ろの席の愛しい君■

用事もないのに
君を見るため 振り返る私に
いつも優しく微笑む
君の笑顔が 大好きでした。
きっと二度と
同じ窓から同じ空を
眺めることは ないけれど
私は空を見るたび思い出す
君の笑顔 君への想い
そして振り向きざまに見た
どこまでも広がる、あの青い空を

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53■■サクラ■■

桜が散るとき 入学して
桜が散るとき 恋をして。

桜が その命 閉じるとき
私の中で 何かが始まる
桜がその命で開かせたのは
花か 私の運命か
今年も桜が散って
私の中で 何かが始まる

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54■荒れ模様■

私が荒波渡る船ならば
荒れる波は何なのだろう

荒れる波が私の心ならば
私の心を荒らすものは何なのだろう

きっと、それは君。
風のように去っていくのに
太陽のように私を焦がして
私を身動き取れなくする。

私の心を荒らすのが君ならば
君の心を荒らすのは何なのだろう
君の心を荒らせるのは誰なのだろう

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55*誓い*

四季を綾なす君に
何を与えられるだろう
変化を司る君に
何を贈れるだろう

永久の誓いも
悠久の記憶も
四季を綾なし
変化を司る
君の前では
何の役にも立たない

君の前で
確かに誓えること
それは
私が 今 此処に いること。

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