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2009.07.25
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カテゴリ: 映画感想
内容
外務省のある部署の上司・片岡(中井貴一)の命令で、
イタリアのローマに、黒田康作(織田裕二)はひとりやってきた。
数日後に開かれるG8外相会合でテロが行われるという情報が入ったからだった。
その情報や、黒田の目的は極秘。
そのころイタリア大使館では、
菊原清文大使(小野寺昭)西野道生参事官(佐野史郎)が中心に、
会合のスケジュールや、川越亘外務大臣(平田満)夫妻の接待計画を練っていた。
全ては、これからの大使館へ下りてくるお金のため。。。。。
そんな馬鹿なことに必死になる大使館員達を見て、白い目で見ながら
レセプションパーティの警備の薄さを指摘する黒田。
が、新任の外交官の意見など聞き入れてもらえるわけもない雰囲気。

そんななか、1つの事件が発生する。
日本から友人の誘いでローマにやってきていた看護師・矢上紗江子(天海祐希)。
娘と訪れた美術館において、トイレに行ったっきり行方不明になってしまう。
“迷子情報”が入ったと赴任して間もない研修生・安達香苗(戸田恵梨香)は、
西野参事官に報告する。。
だが川越外務大臣のことで手一杯で迷子どころではないと、西野は、
厄介者の黒田を安達につきあわせて美術館に向かわせるのだった。

美術館で紗江子と接触した黒田達は、事情を聞く。
トイレ付近の監視カメラの映像を確認しても、よく分からない状態。
すると、紗江子の携帯が鳴る。娘の携帯からだった。
が、相手はイタリア語を話すことから、話せない紗江子に代わって黒田が対応。
つい“父親”だと名乗ってしまった黒田に“取引”を持ちかけてくる犯人。

イタリアでは、身代金取引自体が違法。
結局、警察の協力を得ながら、犯人の指定する場所に移動する黒田と紗江子。
次から次へと、なぜか、観光地ばかりを指定する犯人。
妙な違和感を黒田は感じながらも、邦人の命が関わっているため対応していく。
しかし、ある場所に向かったとき、警察の勇み足により
犯人に警察への連絡がバレ、取引は中止となってしまうのだった。

黒田と警察の対応に不信感を募らせていく紗江子は、
今回の旅の準備をしてくれたロンドン在住の商社マン・藤井昌樹(佐藤浩市)に
事情を話すと、藤井はやって来てくれるのだった。
絶望感が漂う中、ようやく落ち着きを取り戻していく紗江子。
誰も頼りにならないならばと、1人で行動をはじめようとする。
その動きに気付いた黒田は、紗江子に事件の違和感を告白する。
なぜ、人が多い場所ばかりを指定してきたのか?と。
黒田の調べたところ全ての現場で、同じ警備会社のカメラが設置管理されている!
最終的な取引現場で、犯人がカメラに写っている可能性を指摘。
イタリア警察からプレッシャーを受けた西野から注意されるも、それを無視。
旧知のフリーライター佐伯章悟(福山雅治)から情報協力を得ながら、
黒田は、紗江子と共に行動をはじめる!!

すると、監視カメラの映像に細工がなされていることに気付く黒田。
そんなとき、再び犯人から“取引再開”の連絡が入るのだった。
その犯人からの電話を引き延ばしに成功した黒田。
ついに、イタリア警察の協力を得て、発信源を特定する。。。

そこはローマから南にある港町・アマルフィ


敬称略


フジテレビの開局50周年作品

だそうだ。

ま、、だから、、、ということなのでしょう。

結構、有名俳優ばかりを、たくさん使って
オールイタリアロケ。。。だそうだ。


観た感じの印象は2つ。

1.豪華な俳優陣
2.普通の2時間サスペンス

そんなところでしょうね(苦笑)



もう、、内容自体。
“温泉”がないくらいで、まさにイタリア観光地を駆け巡る!

そんな状態。

でも、そう言ってしまうと2時間サスペンスに悪いかもしれませんね。
イヤ、 失礼だと断言できます

だって
実際、事件自体も、 かなり穴だらけで
少女が狙われた意味さえ、 中途半端 という状態だ。

細かいことは指摘しませんが、
あれだけのことを、あれこれと出来るのならば
はじめっから。。。。。。って、
そう思ってしまいますからね!
まして、わざわざ、イタリアでする犯行でもありませんし!

ちなみに、最も違和感があったのは
偽の身代金受け渡し現場で、黒田が紗江子の近くを離れたこと。
ここ、もの凄く、問題だと思うんですけどね。。。。


とりあえず。終盤の本当の目的部分さえ気にしなければ、
ドラマ自体は、結構面白く見ることが出来ているんですけどね。

ただまあ
終わりよければ、、、という言葉があるように、
それとは逆に、
終わりとの繋がりに違和感を発生させてしまうと、
物語を、ぶっこわしてしまうと言う事に繋がるんですよね。

まさに、そんな感じである。

内容が全く違うしね。。。。ほんと。
繋がりも感じにくいし。。。。


結構 オモシロ味があった部分もあっただけに
原作がどうかよりも、
最後の犯人の目的を削除するか、紗江子と犯人の目的を
もっと密接に繋がりを持たせるとか。。。
もうちょっと、物語全体を見渡した場合の違和感を生み出さないように
して欲しかったものである。



しっかし、これだけの俳優をそろえているのなら、
外交官とかそういう部分に無駄なこだわりを持つのではなく、
普通の2時間サスペンスを国内ロケで撮っていた方が、
もっと、面白く見ることが出来たんじゃ?
海外ではなく国内に場所を移すだけで、違和感のいくつかは消えるし、
所詮フィクションだから、何でもありだと思いますけどね!
伝説にしても。。。。

記念とか、そういうので作ろうとするから、
こんな状態になってしまっているような気がしてなりません。


もしも、この映画のオススメは?と聞かれれば。
天海祐希さんの抜群の演技力!!

序盤から終盤まで、ホント素晴らしいモノがあります。

見どころは、それくらいでしょうか。







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Last updated  2009.07.25 17:56:18


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