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2012.05.13
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カテゴリ: ドラマ系の感想
『家族の前で初めての父親宣言』

内容
あいかわらず、仕事も無く、金も無い正義(オダギリジョー)
三木(ユースケ・サンタマリア)は、正義の車、ギターを売り、しのぐことに。
気がつけば、秀蔵(藤竜也)の貯めていた金で生活をしていた。
売り込みをしてくれない三木が悪いという正義だが、
新人の担当をするので1週間、、、代わりのマネージャーを用意したという。
なんと、新人の明石誠司(石黒英雄)だった。

一方、こころ(杉崎花)に“心友”高村七海(荒川ちか)が出来て、
ひと安心の秀蔵。
だが、、、実は、色々と面倒なこともアリ、こころは戸惑いを覚えていた。

そんななか、秀蔵は、子供たちのため家族サービスをすべきと
正義にアドバイスをするのだが、話を聞く様子が全く無い正義。
そんなとき明石が、全国放送のラジオのゲスト出演の仕事をとってくる。
そしてラジオ出演の日。
MCの斉木しげる(斉木しげる)から、投げかけられた言葉に戸惑う正義。
出演するコーナーというのは、子育ての質問に応えるコーナーだった!
「ガキの話はロックじゃない」と言う正義は、
明石が止めるにもかかわらず、放送中に帰ってしまう。

そのころ、こころは、七海や美結(菊池和澄)らと雑貨店にいた。
あれこれと買う七海に、お金が無くなってきたこころと美結は、
上手く言って七海たちを連れ出し、nanjaへと向かう。。。
が。。。そこには酔った正義がいて。。。。。。

敬称略


「お前だって聴いて欲しいと思ってるんだろ
「んなこと、わかってんだよ



あくまでも、個人的な印象だが。

今回が、いままでで、一番。。。。登場人物のバランスが取れてましたね。

おかげで、どの部分を描きたいのかがハッキリしてきた感じだ。



基本的なカタチ自体は、何一つ変わっていない。

自分にこだわりがある、、、、父・正義

仕事が無い中でも、自分を貫き通そうとするが、壁ばかり。

そんなとき、子供たちにも壁がアリ、正義なりの手法で解決してやる。

って感じだ。


まあ、セリフ自体にこだわりがあるので、好みの問題で違和感があるのだが。

今作の問題は、そこでは無い。

カタチがシッカリしていて、主人公のキャラが立っていれば、
そこそこの物語を描いていれば、ドラマは成立する。

まさに、今作は、ドラマとしては成立しているのだ。

かなりの変化球だけど、ベタ。。。。と言って良いだろう。



が、ここで問題があるのは。

好みは横に置いておいて、正義という人物像に納得できても、
正義という人物が、今作の中で「本当に根幹になっているのか」が
かなり微妙であることなのだ

今作の問題点は、この部分にあったのだ。


確かに、芯がしっかりしているし、間違っていない。

秀蔵の言葉通り、的を射ている。

だから、正しいと言えば、正しいのだ。

しかし問題は、「正しいと感じにくい」ということなのである。

そこから浮かび上がるホントの問題点。

本来ならば、比較対象となり、もり立てるはずの脇役達の存在。。。である。

彼らの存在が明確で無いため、正義が正しいかどうかが分からなかったのだ。


が。今回、良い感じの印象になった理由は分かっている。

彼ら脇役が、脇役としての役割をシッカリ果たしていたことなのだ。

彼らの批判的な言葉は、ある種、視聴者の代弁となり。
その意味でも、違和感を消した。

それだけでなく、
その言葉により、正義が風変わりであることが今まで以上に明確となったことで、
正義の言葉に意味があることがハッキリしてきた。。。

そう、愛がこもっていることが分かった。。。ということなのである。


単純なことだけど、
主人公というのはキャラが際だっているだけでは立っているとは言わない。

キャラの存在が、ホントに意味があるのかどうかを表現してこそ、
ホントの意味で立っていると言えるのだ。

今回、脇役が本来の役割を果たしたことで、
ホントの意味で、主人公のキャラが立ちはじめた。


ここだ。。。。ほんと、ここだ。

これがドラマの登場人物のバランス。

ようやく、今作、ドラマとして成立してきたと言って良いだろう。



今回くらい、脇役が立っていれば、

散々な数字など、とらなかったと思いますよ。

基本的な部分は押さえてるんだから。


しっかし、、、今回を見て、

ほんと、、、脇役の大切さを実感しましたよ。。

脇役がいるから主人公が際だつんだよね。。。





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Last updated  2012.05.14 00:39:43


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