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2016.02.17
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カテゴリ: ドラマ系の感想



内容
ある夜、右京(水谷豊)は、ぜんそくの発作を起こした青年(広瀬剛進)と遭遇。
連れて行った小峰医院で医師の治療を受けることになるマリオ。
その医師を見て右京は驚く。小学生時代の同級生小峰律子(竹下景子)だった。
わずか数日の同級生。。。。転校数日で冬休み。休みは入り再び転校したのだ。
ただ、その数日は、印象深いものであった。

そんななか、雑居ビルの谷間で変死体が発見される。
亡くなっていたのは高井義人(神農直隆)。外国人労働者の職業紹介をしていた。
話を聞き、引っかかるものを感じる右京。
先日のマリオが、清掃員として働くビルだったのだ。

一方、亘(反町隆史)は、日下部(榎木孝明)事務次官から、
入国管理局の摘発情報漏洩についての調査を秘密裏に命じられていた。
知人の入国警備官の野坂信一(春田純一)の行きつけの店が、
変死体が見つかったビルだった。

まさかの“偶然”に妙なものを感じる右京と亘は、共同戦線を張ることに。

敬称略


脚本は、山本むつみさん

監督は、池澤辰也さん



これがね。

ほんとうの意味で、マンネリ化をしている状態で、

1つの突破口として作られたエピソードならば、納得なのだ。

一部の奇抜な登場人物。。。。たとえば陣川などのエピソードに見られるように。

本来は、今回の話も“アリ”なんですけどね。

問題があるのは、これが“杉下右京”に関するものだと言うことだ。


たしかに、昔は、こういうエピソードで、

杉下右京の見えない部分が見えて楽しかったのですが。

が。近年のエピソードのように“杉下右京の事件簿”を連発している状態で、

こういうエピソードを紡がれても、

ただ単に。。。。“杉下右京祭り”になり、クドいだけ。

極論を言えば、

右京の同級生で無ければ、まだ楽しめたかもしれません。

その場合、もっと、亘を前に出すべきでしょうけどね。


ほんと、なぜ、不必要な設定を混ぜたんだろ???

外国人労働者を扱った社会派ドラマに仕上げるだけで、良かったんじゃ?

そういうモノを混ぜ込むから、昨今の《相棒》って、

面白味が無くなっていくんですよね。

描こうとしている部分。。。テーマがブレますので。


そもそも、今回の話で、脚本として大きな間違いがあるのは。

杉下右京の描き方の間違い。

もともと、杉下右京は、相手がどれだけ親しい人物であっても、

自身が掲げる“絶対的正義”“信念”は揺るがないし。

その“正義”から外れている人物は、誰であっても許さないのだ。

だからこそ。。。“特命係”にいるのである。

え?年を経るごとに、丸くなった?変わった?

そう。それこそが、今作《相棒》の大問題なのである。

 主人公の主義主張、信念を変えてどうする!

 変えたから、面白くなくなっているのだ。

以前から書いているが。

 この普通の人間として欠けているモノが多い杉下右京だからこそ、

 その補完をするための“相棒”が必要なのである。

ハッキリ書くが。

杉下右京に人情味は不要。

無いからこそ、面白いのである。


なんとなく、セリフを並べ立てても、意味はありません


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Last updated  2016.02.17 21:51:07


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