としのすけのワインハウス

今まで飲んだ中での最高の１本

これは、ワイン好きにとって、最も答えるのが難しい質問なのではないでしょうかねぇ？

しかし、敢えてその難問に答えるとすると、としのすけは２００１年８月に飲んだ１９９７年ものの「ＩＳＣＡＹ」を押します。

当時のメモを紐解きながらお話ししますと・・・

まず、このワイン、アルゼンチンはメンドーサの産です。
そして、メルローとマルベックで出来ていて、お約束の？ミッシェル・ロランの息がかかっています。（笑）

・超重い変形ビン
・十分上げ底
・長く上質のコルク
・高く均一な入味線

飲まなくても恐らくは、全く申し分のない奴です。（笑）

開栓すると、上質のコルクからトラピッチェ、イスカイの文字が・・・
そして、「プシュっ」という音の後に薫る葡萄香・・・
土とも枯葉とも煙草とも思えるようなメルローの熟成香とブルーベリージャムのようなマルベックの熟成香がなんとも言えないハーモニーを奏でます。

イスカイとは、アンデスに住んでいたインカの言葉で「２人」あるいは「２つ」を意味するそうですが、思わず「なるほど・・・」。
もちろん、しっかり樽香が入っていて、しかもチリ・アルゼンチンにありがちなユーカリっぽい尖った木の香りが無い！

お味は・・・絶品！
枯れているのにフルーティーさも残す香りが鼻腔をくすぐり、シルクの様に滑らかなボディーが口腔をスムーズに潤し、官能的な味わいを長い間舌に伝えながら、「いかがかしら？」と耳元で囁いてくれている感じ。
わかっていただけますか？！
不浄の者が軽々しく口にしてはいけない味です。（笑）
メルロが多めの格付けものクラスのボルドーワインを少なくとも１０年以上サクセスフルエイジングさせたような味わいです。
（ますますわかんない？）（^^;）

それにしても何故？チリやアルゼンチンのワインは開栓後、いきなり美味しく飲めるのでしょう？
やはり温暖な気候が熟成を早めるのでしょうか？

そんな事を考えながら、９８年のＩＳＣＡＹを「いつ飲もうかなぁ・・・」などと考えつつ、アルゼンチンのお隣、チリ産の「モンテス・アルファ」というこれまた「目茶美味しい」奴を今日は頂いております。（^^）

「モンテス・アルファ」のお話は、また後日。

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