としのすけのワインハウス

としのすけのワインハウス

最近飲んだ9点ワイン01

ウィリアム・ヒル・ナパ・カベルネソーヴィニヨン[1999]
ウィリアム・ヒル・ナパ・ヴァレー・カベルネソーヴィニヨン(2000)
2003/08/15 ヒルトン・ワイコロア・ヴィレッジ客室にて

ルアウの前に、少し食料を買い込んでおこうと、キングス・ショップスのホエーラーズ・ジェネラルストアに出かけました。
ここは、結構いろいろな物を売っていて、ワインもアメリカ系の中低価格モノながらそれなりに揃います。
今回は思案の末、飲んだことが無くてボトルデザインの良い「ウィリアム・ヒル・ナパ・ヴァレー・カベルネソーヴィニヨン(2000)」にしてみました。

ルアウから帰り一休みしてから、ゆったり気分でこの未知のワインを開けてみました。
カベルネの葉っぱ?をエチケットにした、カリフォルニアらしい洒落たボトル、コルクもなかなか上等のものが使われています。
コルクの長さは普通。
開栓直後から深い果実の香りと樽の香りが立ち上がり、「おお、カリフォルニア!」
色も澄んだ深い赤紫で高級感があります。
味わいもまさにカリフォルニア!
しっかりしたボディーに甘味と重厚な樽香を纏った申し分のないものです。
エグ味も雑味も全くなく、$26にしてはなかなかのものでした。
ナパの中価格帯ワインは本当に安定してきました。

HP:9-
惜しいのはアフターがやや弱いのと複雑味に欠けるところぐらいでしょうか。
ヒルトンは客室にワイングラスを常備しているので、美味しく頂けました。
アイスボックスをワインクーラー代わりにすれば温度もお好みに出来ます。3日間かけて空けましたが最後までへこたれませんでした。
レ・ザルム・ド・ラグランジュ[2001]/A.Cボルドー レ・ザルム・ド・ラグランジュ(2000)
2003/07/22 銀座凛にて

雑務に忙殺される毎日で、このところ日記はおろか、あまり楽天を覗く時間もありません。(悲しい・・・)
が、そんな中でもとしのすけが幹事を務める過日のO嬢を送る別の歓送会があったので、しっかりワインだけは飲めてます。(^^;)
ということで、ちょっと遅ればせながら22日のワインです。

22日のワインはとしのすけには珍しく白。
それも、あのCh.ラグランジュが創る白ワインです。
1996年からリリースしており、セパージュは、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデ、栽培面積は僅かに4haとのこと。
しっかり樽で熟成されている隠れた?逸品です。
同じボルドーの白では、ムートンのエール・ダルジャン エール・ダルジャン[2000]/Ch.ムートン・ロートシルト やマルゴーのパビロン・ブラン パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー[2000] が有名ですが、決して負けてないし、少なくともコストパフォーマンスは非常に高いと思います。

さて、そのお味の方ですが・・・
ボルドーの白は、ソーヴィニョン・ブランが中心なので、甘みは中庸、酸味はリンゴ酸系の(マロラクティック発酵を施した乳酸系のマロい酸味とは異なる)爽やかな味わいがやや強く出るのが普通と思っていたのですが、2000年はやはりボルドーのスーパーヴィンテージなのでしょう、甘みすら感じるものすごいボディーにズバリ「白桃」の芳香、適度な樽から来るヴァニラ、フレッシュな果実味が非常にバランスよく調和しています。
シャトーの敷地内にある小さな池の周辺に咲く白い花の名前のアルム(Arums)がワイン名の由来だそうですが、花と言えばクチナシとスミレを足して2で割ったような香りも感じられます。
でも、甘みも香りも決して出しゃばってはいなくて、全く料理の邪魔にはなりません。

上品な和食とのマリアージュでしたがなかなかのもの、焼酎の「中々」 中々20°900 もよかったのですが、意外に「レ・ザルム」の方が良かったかも。

2000年というヴィンテージに感謝のHP:9(うーん、和食にはこれの方が合うから+をつけても良い気もしますが・・・やはり「ナッティー」な黄金色が脳裏をかすめるので・・・)(^^;)
Ch.レ・カルム・オーブリオン(1999)
2003/07/21 自宅にて

今日もヒーコラ自宅でお仕事モードなのですが、つかの間、至福の時を過ごさせていただいています。(^^)
レ・カルム・オーブリオン、こいつは凄いワインです。
昨日の日記で、「エッジに僅かなオレンジ」と記述しましたが、あれは誤りでした。まだまだしっかり赤いです。長期熟成をものともしない勢い。
香りも、昨日はあまり感じなかったチョコレート、コーヒー系が出現。スムーズなタンニンとあいまって、絶品です。
HP:9+変わらず(10点満点を出しても良いくらいの香りと味ですが、仕事中なので)(^^;)
シャトー・レ・カルム・オーブリオン 1995年 Ch.レ・カルム・オーブリオン
2003/07/20 自宅にて

今日のワインは結構希少価値の高いワインです。(^^)
モヤモヤどんよりの梅雨のような最近の気分を刷新するべく、ちっと美味しいヤツを飲もうとこれを選びました。(^^)

ネット等で調べたこのワインの素性を書きますと・・・
かつて、信心深いCh.オーブリオン シャトー・オー・ブリオン[1996] のオーナーが、Ch.オーブリオンの最良の区画の一部をノートルダム・カルメン会に寄進したのがこのシャトーの始まりで、レ・カルムという修道会の修道士達はフランス革命で教会の財産を没収される迄、この畑を守り続けたのでした。僅か4~5haのブドウ畑から造られるワインは実に2万本という少なさ。もちろん、これといったプロモーション活動は行わず、その存在を「知っている」一部の愛好家だけが手にしているのが現状で、ほとんどがヨーロッパで消費され、アメリカには渡ることがほとんどないそう。現在のオーナーは、ディディエ・フュール氏。細分化されたパーセル・セパージュごとに最適な醸造が可能な、サイズの違うタンクなどの導入により、さらにレ・カルムの味の構造を緻密で精巧、エレガントなものにしているとのこと。
セパージュは、メルロ種50%、カベルネフラン種40%、カベルネソービニヨン種10%。(ふ~ぅ)

さて、肝心のお味のレポートです。
開栓直後、ボトルから早速豊潤な香りが立ち上ります。樽香も十分。
コルクは濃い紫色に染まっており、なかなかのボディーも予感させます。
グラスに注ぐと透明感のある濃い色調で、メルローがリッチなせいか、エッジに僅かなオレンジが見られます。
口に含むと・・・信じられないほど強靱なボディー、フィニッシュも超なが~い!
しかし、適度なヴァニラ、甘草、湿った土、タバコ・・・様々な形容の出来る複雑なフレーヴァーが去来します。そして、それらのバランスが実にいい!
そして、最後に舌に残る少し「ザラっ」としたテクスチャは、まさに「Ch.オーブリオン?!」
このワイン、「若いCh.オーブリオンです」と言って出しても、ほとんどの人は騙されたことに気づかないと思います!(^^;)
HP:9+(10点満点を出しても良いくらいの香りと味ですが、気分が完全には晴れなかったので、「かなり感動的」に止めておきます。明日が楽しみです。)
Ch.ピション ロングヴィル バロン(1999)&Ch.ランシュバージュ(1994)
2003/07/19 熱海のSさん宅にて

共通の友人O嬢の壮行会で熱海のSさん宅にお邪魔しました。
噂には聞いていましたが、プールや温泉はもちろん、ワイン用のカーヴまでも完備する超豪華なマンション(はっきり言ってリゾートホテルと何ら変わらないです)にまず驚き!
「ひとっ風呂」浴びさせていただき、食前酒にドイツのリースリングのスパークリングで喉を潤した後のパーティーで、いただいたワインがこれらです。(^^)
最近、お仕事関係で心身ともに疲れ切っているのですが、本当に「癒される」ひとときでした。
(Sさん、Oさん、参加者のみなさん、ありがとうございました)

■■シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン 1999年■■ Ch.ピション ロングヴィル バロン(1999:マグナム)
まだまだ若いピション・ロングヴィル・バロンですが、RP先生のおっしゃるとおり、今飲んでも十分に美味しくいただけました。
色は濃い紫色、文句のないフルボディーで甘みがあり、酸は弱い印象、タンニンはシルキーで一瞬マルゴーを彷彿とさせるスムーズさです。
残念ながら香りはやや閉じ気味で、少し高めの温度でサーヴしましたが、飲み終わるまで本来の実力は発揮されませんでした。
ヴァニラまでは行きませんが、なめし革の香りも僅かですが感じることができ、比較的早く熟成感も味わえるのでは?との期待もありました。
海鮮料理とのマリアージュもなかなか。特に「鯖の薫製」と良く合いました。
HP:9+(料理・会話・ワインが醸し出す心地よさを久々に堪能出来ました。「若のみ」のある意味お手本。)

CHランシュ・バージュ1994 750ML Ch.ランシュバージュ(1994)
1994年は、やはりブドウ的にはあまり良い年ではなかったようで、流石のランシュバージュも「薄い?」印象が否めません。(これは、ピション・ロングヴィル・バロンの次に飲んだという不運?も大きく影響していると思われます)
が、その分熟成はよく進んでおり、滑らかな「水のような」タンニンと豊潤なヴァニラ系の熟成香が楽しめました。
HP:9-(ボディーが薄い分、青臭い「エグ味」が相対的に強く感じられたのが残念)

約4時間の出来事でしたが、優雅で、楽しく、癒されるひとときでした。
なんでも、熱海の花火が眼前に楽しめるロケーションとのこと、今度は是非花火の時にお邪魔したいものです。
Sさん、また呼んでくださ~い。(^^)
レ・フィエフ・ド・ラグランジュ [2000] レ・フィエフ・ド・ラグランジュ(2000)
2003/07/12 自宅にて

5月13日の日記にも書いたCh.ラグランジュのフィエフ、2ヶ月の進化はいかに?と思い開けました。
「ここ10年間で最も印象的なラグランジュ。不透明な紫色で新しいカシの香りに加え、クレームドカシス、シェリー、牛革および香辛料似の香り。十分なボディー、高いタンニン、酸が印象的で豊富。91-93」とRP氏にコメントされたラグランジュの弟分ですが、2ヶ月前はまとまりが悪く高評価は与えられませんでした。
がしか~し、流石です。今回のフィエフは前回の汚名?を完全に挽回しました。
前回の酒麹のような香りは全くなく、リッチな杉の香りとコーヒーともチョコレートとも感じられるような樽由来のスパイシーでバーヴィーなサンジュリアンフレーヴァーが炸裂。
やっぱラグランジュはこうでなくっちゃ。(^^)
2000年にしては、やはり薄いのでは?との印象は否めませんが、十分なボディーがあり、上品な甘みと全体を引き締める酸味がよく調和しています。
香りは、やや閉じている印象ですが、時間をかければ絵も言われない香りが立ち上ってきます。
少し通常より暖かめの温度で召し上がることをお勧めします。
もちろんお食事の後、お好みのチーズと一緒に。
こうでなくっちゃのHP:9-(すごーく兄貴ラグランジュの2000年 シャトー・ラグランジュ [2000] サン・ジュリアン第3級 が飲みたくなります)
シャトー・ムートン・ロートシルト[1997] Ch.ムートン・ロッチルド(1997)
2003/06/20 ロメオにて
本日のメインイベント!(^^)
お仕事?で3時間以上に渡る打合せの後、慰労ということでか、Hさんが「飲んでください」とくださったもの、本当に飲んじゃいました。(笑)
ムートンは本当に大好きなブランドです。アメリカ人には断然スマートなラフィットが支持されますが、「プロジェクトX」好きの日本人なら不屈の燃える闘魂バロン・フィリップ・ロッチルドをつい応援したくなるのではないでしょうか(笑)
このクラスになると、味へのコメントは不毛かもしれません。
味わうというより、味わわせて頂く感じがするからです。畏敬の心無くしては飲めません。(^^;)
97と少し若いと言うことか、ロメオのTさんがデキャンティングしてくれました。
色はまだまだ赤く、エッジもさほど黄味が感じられないところなど、保存はなかなか良かったのかなぁと。
香りは、モッタリとした重く甘いムートンフレーヴァー、味は渋いのにまろやか、グラスの底に残った香りはブルーベリージャム・・・極楽です。(^^)
合掌。HP:9+(10年後は更に向上しているはず、ただし97年の濃さから考えると・・・20年は苦しいかも?)
2003/06/12にHP9+をつけたCh.ラ・ラギューン(1999) シャトー・ラ・ラギューン [1999]CH. LA LAGUNEオー・メドック /750ml /赤 、ここのところ自宅で飲む機会があまりなかったので、5日間も冷蔵庫の中で私を待っててくれてました。(笑)
「プシュ~っ」と密栓(バキュバン バキュバンセットB )を開けるやいなや、豊潤な香りが漂います。お味も全く文句無し。
依然HP9はいきますね。
やはり、赤+バキュバン+冷蔵庫のゴールデントリオなら、5日やそこらの保存は問題なし!という証明でした。(笑)
(単に、味覚が鈍いだけとも言います)(^^;)
Ch.ラ・ラギューン(1999) シャトー・ラ・ラギューン[1981] メドック
2003/06/12 自宅にて
マルゴー村の南に位置し、オーメドックながら3級格付けのラ・ラギューン、地味な存在ながら今まで「外れ」のヴィンテージに出会ったことがありません。
新樽率ほぼ100%を納得させる豊かな樽香。開栓直後から芳醇な純な香りが漂います。少しレンガ色が入り始めていますが、マルゴーを髣髴とさせる絹のように滑らかなタンニンとしっかりしたボディーは感動もの。今からしばらく飲み頃が続きそうです。
これはもう「マルゴー」そのものですね。
文句なしのHP9+(ちゃんとしたレストランで頂きたい代物)
レ・フォール・ド・ラトゥール [1997] レ・フォール・ド・ラトゥール(1997)
2003/06/05 さくらにて
ピノっぽいお味の後はやはり正当派ボルドーをということで、2本目は得意のカロン・セギュールを頼んだのですが、品切れの為急遽これにしました。レ・フォールは本当に完成度が高い!97年でもまだまだ若く感じさせますし、香り・色調・ボディー・甘み・酸・タンニンと、どれをとっても隙がありません。本気で10年後を期待してしまいそう(^^;)
畏敬を込めてHP:9点(10点をつけたらラトゥールの立場が無いから)
Chateau Margauxシャトー・マルゴー99 Ch.マルゴー(1999)
2003/05/05 義理の弟宅にて
「けんごっち」の初節句のお祝いに開けました。
まだ早いかなと思っていたのですが・・・とんでもない!
適度な樽香、上品な甘み、スッキリした酸、超絶にまろやかなタンニン、適度なボディー・・・ザ・マルゴー!(^^)
大満足のHP:9(未熟成だから)
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