としのすけのワインハウス

としのすけのワインハウス

2003年07月

2003年7月

サンフランシスコ ヴィントナーズ  カリフォルニア レッド
2003/07/02 新宿郵便局脇の串焼き屋にて
ビール・日本酒(八海山)とつないだ後のワイン。
赤はこれ1種類のみでした。
珍しい?キリンの息のかかったワインで、作り手?のデリカート ヴィンヤーズは、セントラル バレーにあるようです。
大変フルーティーで飲みやすいジンファンデル系の味わいのライトボディー。
樽香こそありませんがバランスはまあまあです。
流石に子持ちシシャモには合いませんでしたが、串焼き・串揚げにはOKでした。
HP:7-(もう少しドライで甘さが控えめだったら文句なしの7点なのですが・・・)
Ch.ベルナドット (1996)
2003/07/04 自宅にて
このところ、外食やら外泊やらで、なかなか自宅でワインが飲めませんでした。
そんな訳で、冷蔵庫の中で私の帰りを待っていてくれた、6/30に開けたCh.ベルナドットの再評価です。(^^)

このワイン、一段とまろやかさを増し、口当たりは最高レベルになっています。
フルボディーの赤ワインは、開栓直後・開栓数時間後・翌日・数日後と、いろいろに表情を変えて飲む者を楽しませてくれますが、一般的に、日が経つと、
(1)タンニン(渋み)がまろやかになる
(2)酸味が少し強まり、スッキリした味になる
(3)(上記変化も影響して)ボディーが痩せた印象を受ける
(4)色に鮮やかさがなくなる
(5)樽の香り、フレッシュなフルーツの香りが弱まり、ジャム様の重く甘酸っぱい香りが強まる
といった傾向が見られますが、このCh.ベルナドットも順当に(好ましい方向で)変化しています。
レストランで、美味しい料理と心地よいサービスを受けながらいただくワインも素晴らしいですが、自宅で、夕飯の残り物のパスタや肉を肴に、リラックスして飲む「日の経ったワイン」もなかなか良いものです。(笑)
HP:8-変わらず(もう少し香りに華が欲しいと思うのは欲張りでしょうか)
昨日、今日とはベリンジャーの ストーンセラーズ を楽しんでいます。

ストーンセラーズという名前は、ベリンジャーのワイン熟成用の地下トンネル(ワイナリーが設立した1876年当時購入したセント・ヘレナのナパリヴァー丘に囲まれた用地に熟成室にするために掘った約1000フィートのトンネルで、「ストーンセラー」と呼ばれているらしい)から名付けられたとか。
ほとんど熟成させない造りのデイリーワインの名前が熟成室の名前だというのが、ちょっと変?な気もしますが、そんなこた~ど~でもいい!(笑)

滑らかなタンニンのミディアムボディー、豊かな果実味、スパイシーさ、完熟したプラムのような甘く濃厚な風味・・・そんなこた~ど~でもいい!

デイリーワインに求めるものは、「気取らずグビグビ飲めて料理の美味しさと家族の会話を邪魔しない」、これです。

ベリンジャーのストーンセラーズ、安定のHP:7。
まさに完璧なデイリーワインと申せましょう。

P.S.
でも、実は裏技使って食後ゆったりとチーズと合わせるのもおつなものなのですがね。(^^;)
ディオニソス クリアンサ (1998)
2003/07/09 自宅にて
外でばかり飲んでいたかと思うと、最近は自宅ばかりです。
そのせいで、なかなか種類が稼げませんが、ゆったりした気分でデレ~っとワインが楽しめます。(笑)
今日のワインはスペイン、セントロ地方、バルデペーニャス地区のディオニソス(クリアンサ)です。
テンプラニーニョで創られた有機栽培ワインとのこと。
オーク樽で熟成させたキュヴェの中でも最もバランスがとれているものだけを厳選して造られる、ディオニソス社のいわゆるスペシャルキュヴェです。
ちなみに、スペインのワインで「クリアンサ」と名がつくと、オーク(スペインでは何故かアメリカンオークがオーク使われます)の小樽で最低6ヶ月(リオハではなんと12ヶ月!)間熟成し、更に瓶熟2年を経てやっと市場に出ることが出来る「極上品」を意味します。
お味はと言うと、一言で言えば熟成ミディアムボディー。
アメリカンオークのハッキリした樽香と甘いヴァニラ様の熟成香、それにフルーツを煮詰めたような重めのフルーツ香がバランス良く混ざり合い、大変心地よい香り。
グラスの縁はややレンガ色がかっており巧く歳を重ねてきたことを物語ります。
滑らかなタンニンと程良い甘さ、スッキリした酸・・・良いですねぇ。(^^)
今日のメインディッシュは「カニ玉の甘酢あんかけ」だったのですが、マリアージュも悪くありませんでした。
明日のお味が大変楽しみでもあります。
HP:8+(申し分のない味なのですが、ミーハーなもので「スペイン」というだけの理由の田舎臭いイメージが9点を阻みます。ああ・・・人間が出来てない)(^^;)

P.S.
「ディオニソス」とは、ギリシャ神話に於けるワインの神様の名前です。
実は、お仕事で開発したテキストマイニングシステムの名前(DIONISOS)でもあります。
今日は目黒雅叙園にある中華料理店「旬遊紀」に連れて行ってもらいました。(ラッキー!)
「豪華な食材と繊細な盛り付けに中国料理の醍醐味を堪能してください」とのうたい文句に違わない素晴らしいお皿の数々に久々の感動を覚えました。
絶品はフカヒレ 金翅(フカヒレ)AAA(200g×5枚=1kg) の姿煮、箸で簡単に切れるほどにトロトロに煮込んであるのに、しっかりした独特の歯ごたえのある食感を伝える大振りのフカヒレは、今まで味わった中で最高の逸品でした。また、アワビ 高級 活蝦夷あわび【M】×5枚セット(生冷蔵) とともに出された、オイスターソース 李錦記牌 蛎油オイスターソース 907g瓶入 で味を整えられた「ナマコ」 ◆活き なまこ2個(500g入り)750円 は、上品に調理された関西風おでんの「牛すじ」のような、何とも言えない「コリコリっ&トロトロっ」とした感涙もの。あと、伊勢エビ 伊勢海老特大 奥尻産 純生ウニ(海水漬け)100g ウニソース和え、北京ダック 北京ダック の・・・・・・もう、言葉は不要かも。(^^;)
あまりに感動的だったので、インターネットでサクっと調べてみると・・・「旬遊紀」の料理長はかの「料理の鉄人」で陳建民氏と競い合った「近藤紳二」という方だそうです。
絢爛豪華な園のつくりに全く遜色のない素晴らしい味に脱帽。
実は・・・料理に合わせて赤ワイン(サンテミリオン シャトー・フォンベルナール250ml 6本セット木箱入り かスペインのシグロ シグロ赤[2000]ボデガス・アヘ か迷った)をオーダーしたのですが、生憎ワインを置いているレストランが改装中のためボジョレーしか置いて無く、涙を飲んでワインを諦めた今日なのです。
本来ならば「怒り心頭に至る」というところですが、許しちゃう。もう、何でも許しちゃう!(^^)
レ・フィエフ・ド・ラグランジュ (2000)
2003/07/12 自宅にて

5月13日の日記にも書いたCh.ラグランジュのフィエフ、2ヶ月の進化はいかに?と思い開けました。
「ここ10年間で最も印象的なラグランジュ。不透明な紫色で新しいカシの香りに加え、クレームドカシス、シェリー、牛革および香辛料似の香り。十分なボディー、高いタンニン、酸が印象的で豊富。91-93」とRP氏にコメントされたラグランジュの弟分ですが、2ヶ月前はまとまりが悪く高評価は与えられませんでした。
がしか~し、流石です。今回のフィエフは前回の汚名?を完全に挽回しました。
前回の酒麹のような香りは全くなく、リッチな杉の香りとコーヒーともチョコレートとも感じられるような樽由来のスパイシーでバーヴィーなサンジュリアンフレーヴァーが炸裂。
やっぱラグランジュはこうでなくっちゃ。(^^)
2000年にしては、やはり薄いのでは?との印象は否めませんが、十分なボディーがあり、上品な甘みと全体を引き締める酸味がよく調和しています。
香りは、やや閉じている印象ですが、時間をかければ絵も言われない香りが立ち上ってきます。
少し通常より暖かめの温度で召し上がることをお勧めします。
もちろんお食事の後、お好みのチーズと一緒に。
リント社  ドルンフェンダー  クラシック(NV)
2003/07/14 自宅にて
今日のワインはいただきもののドイツの赤です。
全く知らない名前・・・ドルンフェンダーってなんぞや?(^^;)という訳で、ネットでサクッと調べてみると・・・
ドルンフェルダーというのはドイツの赤ワイン用として有名な品種だそうです。濃い柴赤系の鮮やかな色と甘い芳香が特色とか。
コルクは非常に短く質もさほど良くないので、恐らくテーブルワインクラスなのでしょう。
でも、香りはなかなかで、開栓直後はほのかに木の香りもしました。
色は薄い赤紫、熟成感はありません。
ズバリ、イチゴの香り!フレッシュな果実味を楽しめるライトボディーです。
タンニンも弱く飲み口はスムーズなので、赤が苦手な人も結構いけるかも。
少し冷やすか、氷を入れて「オンザロック」にしちゃうのも良いでしょう。
HP:6+(もう少ししっかりしたボディーが欲しいところ。冷涼なドイツにしては、頑張っているのかもしれませんが・・・)
Ch.ピション ロングヴィル バロン (1999)& Ch.ランシュバージュ (1994)
2003/07/19 熱海のSさん宅にて

共通の友人O嬢の壮行会で熱海のSさん宅にお邪魔しました。
噂には聞いていましたが、プールや温泉はもちろん、ワイン用のカーヴまでも完備する超豪華なマンション(はっきり言ってリゾートホテルと何ら変わらないです)にまず驚き!
「ひとっ風呂」浴びさせていただき、食前酒にドイツのリースリングのスパークリングで喉を潤した後のパーティーで、いただいたワインがこれらです。(^^)
最近、お仕事関係で心身ともに疲れ切っているのですが、本当に「癒される」ひとときでした。
(Sさん、Oさん、参加者のみなさん、ありがとうございました)

■■シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン 1999年■■Ch.ピション ロングヴィル バロン (1999:マグナム)
まだまだ若いピション・ロングヴィル・バロンですが、RP先生のおっしゃるとおり、今飲んでも十分に美味しくいただけました。
色は濃い紫色、文句のないフルボディーで甘みがあり、酸は弱い印象、タンニンはシルキーで一瞬マルゴーを彷彿とさせるスムーズさです。
残念ながら香りはやや閉じ気味で、少し高めの温度でサーヴしましたが、飲み終わるまで本来の実力は発揮されませんでした。
ヴァニラまでは行きませんが、なめし革の香りも僅かですが感じることができ、比較的早く熟成感も味わえるのでは?との期待もありました。
海鮮料理とのマリアージュもなかなか。特に「鯖の薫製」と良く合いました。
HP:9+(料理・会話・ワインが醸し出す心地よさを久々に堪能出来ました。「若のみ」のある意味お手本。)

CHランシュ・バージュ1994 750MLCh.ランシュバージュ (1994)
1994年は、やはりブドウ的にはあまり良い年ではなかったようで、流石のランシュバージュも「薄い?」印象が否めません。(これは、ピション・ロングヴィル・バロンの次に飲んだという不運?も大きく影響していると思われます)
が、その分熟成はよく進んでおり、滑らかな「水のような」タンニンと豊潤なヴァニラ系の熟成香が楽しめました。
HP:9-(ボディーが薄い分、青臭い「エグ味」が相対的に強く感じられたのが残念)

約4時間の出来事でしたが、優雅で、楽しく、癒されるひとときでした。
なんでも、熱海の花火が眼前に楽しめるロケーションとのこと、今度は是非花火の時にお邪魔したいものです。
Sさん、また呼んでくださ~い。(^^)
Ch.レ・カルム・オーブリオン
2003/07/20 自宅にて

今日のワインは結構希少価値の高いワインです。(^^)
モヤモヤどんよりの梅雨のような最近の気分を刷新するべく、ちっと美味しいヤツを飲もうとこれを選びました。(^^)

ネット等で調べたこのワインの素性を書きますと・・・
かつて、信心深い Ch.オーブリオンシャトー・オー・ブリオン[1996] のオーナーが、Ch.オーブリオンの最良の区画の一部をノートルダム・カルメン会に寄進したのがこのシャトーの始まりで、レ・カルムという修道会の修道士達はフランス革命で教会の財産を没収される迄、この畑を守り続けたのでした。僅か4~5haのブドウ畑から造られるワインは実に2万本という少なさ。もちろん、これといったプロモーション活動は行わず、その存在を「知っている」一部の愛好家だけが手にしているのが現状で、ほとんどがヨーロッパで消費され、アメリカには渡ることがほとんどないそう。現在のオーナーは、ディディエ・フュール氏。細分化されたパーセル・セパージュごとに最適な醸造が可能な、サイズの違うタンクなどの導入により、さらにレ・カルムの味の構造を緻密で精巧、エレガントなものにしているとのこと。
セパージュは、メルロ種50%、カベルネフラン種40%、カベルネソービニヨン種10%。(ふ~ぅ)

さて、肝心のお味のレポートです。
開栓直後、ボトルから早速豊潤な香りが立ち上ります。樽香も十分。
コルクは濃い紫色に染まっており、なかなかのボディーも予感させます。
グラスに注ぐと透明感のある濃い色調で、メルローがリッチなせいか、エッジに僅かなオレンジが見られます。
口に含むと・・・信じられないほど強靱なボディー、フィニッシュも超なが~い!
しかし、適度なヴァニラ、甘草、湿った土、タバコ・・・様々な形容の出来る複雑なフレーヴァーが去来します。そして、それらのバランスが実にいい!
そして、最後に舌に残る少し「ザラっ」としたテクスチャは、まさに「Ch.オーブリオン?!」
このワイン、「若いCh.オーブリオンです」と言って出しても、ほとんどの人は騙されたことに気づかないと思います!(^^;)
HP:9+(10点満点を出しても良いくらいの香りと味ですが、気分が完全には晴れなかったので、「かなり感動的」に止めておきます。明日が楽しみです。)
Ch.レ・カルム・オーブリオン (1999)
2003/07/21 自宅にて

今日もヒーコラ自宅でお仕事モードなのですが、つかの間、至福の時を過ごさせていただいています。(^^)
レ・カルム・オーブリオン、こいつは凄いワインです。
昨日の日記で、「エッジに僅かなオレンジ」と記述しましたが、あれは誤りでした。まだまだしっかり赤いです。長期熟成をものともしない勢い。
香りも、昨日はあまり感じなかったチョコレート、コーヒー系が出現。スムーズなタンニンとあいまって、絶品です。
HP:9+変わらず(10点満点を出しても良いくらいの香りと味ですが、仕事中なので)(^^;)
レ・ザルム・ド・ラグランジュ[2001]/A.Cボルドーレ・ザルム・ド・ラグランジュ (2000)
2003/07/22 銀座凛にて

雑務に忙殺される毎日で、このところ日記はおろか、あまり楽天を覗く時間もありません。(悲しい・・・)
が、そんな中でもとしのすけが幹事を務める過日のO嬢を送る別の歓送会があったので、しっかりワインだけは飲めてます。(^^;)
ということで、ちょっと遅ればせながら22日のワインです。

22日のワインはとしのすけには珍しく白。
それも、あのCh.ラグランジュが創る白ワインです。
1996年からリリースしており、セパージュは、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデ、栽培面積は僅かに4haとのこと。
しっかり樽で熟成されている隠れた?逸品です。
同じボルドーの白では、ムートンの エール・ダルジャン やマルゴーの パヴィヨン・ブランパヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー[2000] が有名ですが、決して負けてないし、少なくともコストパフォーマンスは非常に高いと思います。

さて、そのお味の方ですが・・・
ボルドーの白は、ソーヴィニョン・ブランが中心なので、甘みは中庸、酸味はリンゴ酸系の(マロラクティック発酵を施した乳酸系のマロい酸味とは異なる)爽やかな味わいがやや強く出るのが普通と思っていたのですが、2000年はやはりボルドーのスーパーヴィンテージなのでしょう、甘みすら感じるものすごいボディーにズバリ「白桃」の芳香、適度な樽から来るヴァニラ、フレッシュな果実味が非常にバランスよく調和しています。
シャトーの敷地内にある小さな池の周辺に咲く白い花の名前のアルム(Arums)がワイン名の由来だそうですが、花と言えばクチナシとスミレを足して2で割ったような香りも感じられます。
でも、甘みも香りも決して出しゃばってはいなくて、全く料理の邪魔にはなりません。

上品な和食とのマリアージュでしたがなかなかのもの、焼酎の「 中々 」もよかったのですが、意外に「レ・ザルム」の方が良かったかも。

2000年というヴィンテージに感謝のHP:9(うーん、和食にはこれの方が合うから+をつけても良い気もしますが・・・やはり「ナッティー」な黄金色が脳裏をかすめるので・・・)(^^;)
レゼルブ・ド・ラ・コンテス (2000)
2003/07/25 自宅にて

今回のワインは2000年のレゼルブ・ド・ラ・コンテスです。「スーパー・セカンド」と称されるメドック格付2級「 シャトー・ビジョン・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド 」の文字通りの「セカンドラベル」で、ピション・ラランドの濃く、深く、重厚な風格をかなり受け継いだものなのですが、2000年のモノに対するRP先生の評価が破格(確か97点?)なので、セカンドにも当然期待がかかります。(^^;)
本当は「貯金」としてストックに回していた代物ですが、気分転換にと、思い切って開けちゃいました。(^^;)

さて、コメントしますね。
開栓直後は、どうも2000年の濃い~ぃワインの共通の特徴?として、酒麹のような香りが立ちます。この香りをとしのすけはあまり好まないので、まず「??」と思ってしまいました。
グラスに注ぐと、兄貴譲りの底が見えないほどの濃さの黒紫色、いやがおうにも「フルボディー」を感じさせます。(^^)
トップノートのアルコール臭をやり過ごすと、かなり煮詰めた黒い果実の香り、チョコレート、コーヒー、なめし皮、ほのかにスミレ・・・超絶に複雑で豊潤な香りが鼻腔を満たしてくれます。
酒麹の香りは、エグ味を伴った青臭い香りとセットで現れるのですが、時間と共に弱くなっていきます。恐らく明日には消えてしまうでしょう。
口に含むと、強烈なタンニンと高いアルコールにビックリ!当然ながらフィニッシュも長く強烈!
やはり2000年のポイヤックはただ者ではありませんね。
また、同じくピション・ラランド傘下の ベルナドット とも似て非なる味わいです。(レゼルブ・ド・ラ・コンテスの方が明らかにパワーと複雑さで勝ります)
正直、まだまだ飲むには早すぎるワインです。が、逆に十分「貯金」として「10年後には倍の価値」になっていることでしょう。と言うことで、残りのストックは暫く「封印」です。(笑)
明日が楽しみのHP:8+(今は飲むべきではありませんが、10年寝かせれば倍の価値はあるでしょう。それにしてもポイヤックはほんと、早飲み出来ませんねぇ。)
Ch.ラベゴルス・ゼデ (1999)
2003/07/29 自宅にて

今日のワインはCh.ラベゴルス・ゼデ(1999)です。
昨日エノテカから届いたばかりの超新参者、エノテカのメルマガで大絶賛だったため、試しに3本購入したうちの1本を早速開けてみました。

エノテカ情報によれば、ティアンポン家が手がけるシャトーとのこと、「 パルメマーラー・ベッセ蔵出し古酒シャトーパルメ[1984] マルゴー に通ずるコクとまろやかさ、しなやかな舌触り。そして完成度の高い?香り。超掘り出し物を見つけました! 」と手放しの誉めようです。(^^;)
実際、Ch.ラベゴルス・ゼデの畑はマルゴー村落の北西約1Km程の所にあり、かの Ch.マルゴーシャトー・マルゴー1997(赤) とも隣接する部分があります。
そもそもマルゴー村の北部は、表層土が非常に薄く目の粗い砂利が多いとても水はけの良い地域で、かつ格付けシャトーの畑とブルジョアクラスの畑が複雑に入り交じっていて、所謂テロワールによる差がほとんど無い地域だけに、このCh.ラベゴルス・ゼデには確かに期待が持てます。

比較的上質の、長いコルクを抜くと、確かに上等の若いマルゴーの香りが!
保存もかなり良さそうで、とても若々しい果実の香りとリッチな樽香が期待感を更に高めます。
色は鮮やかな濃い赤紫、エッジにも年代を全く感じさせません。
アルコールの香りも強く、マルゴーの1999年が決して悪くないことを物語っています。
アルコール香をやり過ごした後は、ストレートなスパイシーで黒い果実の香りととても上品な樽香が豊かに立ち上ります。「完成度の高い?香り」というのも確かに納得できます。
ここまでは最高なのですが・・・口に含んでからがいけません・・・若い!
ボディーが強すぎてアタックを感じるほどです。それから甘みが少し足りない。比較的高い温度で頂いたのですが、それでも甘み不足を感じました。
1999年のマルゴーにしては骨格がしっかりしすぎで、タンニンもまだ十分には丸まっていない、少しアンバランスな状態です。
コメントは少し辛目になってしまいましたが、このCh.ラベゴルス・ゼデ(1999)は、すさまじいポテンシャルを持っているワインです。
としのすけイチオシの Ch.ディッサン ブラゾン・ディッサンブラゾン ディッサン [2000] にも決して劣らない価値を秘めていると思いますし、エノテカで2900円という価格も非常にHiコストパフォーマンスであると断言できます。
HP:8+(絶対に3000円以下のワインとは思えない香りとボディー。あと2年ぐらい寝かせれば、極マロの正真正銘マルゴーに生まれ変わっていることでしょう。)

P.S.
御免なさい。
このCh.ラベゴルス・ゼデ(1999)、楽天では入手出来ないようです。
楽天でないエノテカで購入可能です。
https://www.enoteca.co.jp/online-shop2/list.php?special=AA
をご参照ください。

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