としのすけのワインハウス

としのすけのワインハウス

2008年02月

ファルネーゼ・モンテプルチャーノ・ダブルッツオ(2006)
2008/02/02 自宅にて

今日のワインは、イタリアのワインガイド「ルカマローニ・グイダ・デイ・ヴィニ・イタリアーニ」で3年連続ナンバー1ワイナリーに輝いた、ファルネーゼのワイン、モンテプルチャーノ・ダブルッツォ(モンテプルチャーノ・ド・アブルッツォ)です。


★累計3000本突破!★(2008.1.21現在)3年連続受賞!最優秀生産者が作る超お値打ちイタリア赤ワイン(参考小売価格1,350円)[2006] モンテプルチャーノ・ダブルッツオ / ファルネーゼ【バレンタイン特集2008】

ファルネーゼは、創業1582年とも言われる由緒ある生産者。一方で農協の地下倉庫に醸造設備を置いたり、セラーとしてリーファーコンテナを使ったり、最新の醸造テクノロジーを導入したりと今風の合理性もあるようです。

ちなみに、このワインを産するアブルッツォ州はイタリア有数のワイン生産地域で、2003年からD.O.C.G.に昇格しています。
アペニン山脈のアドリア海側にあり、2500mを超える山がそびえ、いたるところに丘がある地形で、葡萄づくりに適しているのでしょう。
モンテプルチャーノとトレッビアーノを産しているようです。

ファルネーゼ・モンテプルチャーノ・ダブルッツオを一躍有名にしたのは、RP先生の「貨車単位で買うべき」とのご発言。
ルカマローニの2008でも高得点をマークしているようです。

モンテプルチャーノ・ダブルッツォは、過去にはサンジョヴェーゼ種と同じと見なされていたようですが、今ではギリシャ系統の葡萄との考えが主流で、アブルッツォ州とその近隣州が主な生産地。サイゼリアのハウスワイン?のモリーナとかもこの葡萄をよく使っています。

ボトルはスタイリッシュな上げ底の強い重量級で、なかなかの「いいワイン」を連想させるものです。
ただ、コルクが4.5センチの集積でややショボ。

開栓すると赤系の果実の香りと古樽の香りがし、安っぽさは微塵も感じさせません。
大変結構。(笑)
色は華やかな赤紫で透明感も高く、高級感がありますね。
口に含むと、赤系の果実を中心とした、フルーティーでフレッシュなパワーが炸裂。
なるほど、RP先生好みの濃厚感を伴ったパワーを感じさせるワインですね。
モンテプルチャーノという葡萄、あまり馴染んでおりませんが、美味しいかも。(笑)
ボルドー系のテイストとは一線を画す、果実味で飲ませるタイプではありますが、これはこれで十分に楽しめます。
フィニッシュも心地よい果実実が長く続きます。

HP:8

大変コストパフォーマンスの高いワインです。
1000円強という価格は正直信じられませんね。
RP先生は「レストランはグラスでこのワインを提供することを考慮すべき」とおっしゃっているらしいですが、こんなワインがカジュアルに飲めたら、レストランでの食事が楽しくなりそうです。

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エストラテゴ・レアル(NV)
2008/02/08 自宅にて

最近お気に入りのエストラテゴ・レアル(NV)です。


エストラテゴ・レアルNV(ドミニオ・デ・エグーレン)パーカー100点生産者が造る激旨ワイン

重量感のあるやや変形ボトル、4.5センチの上等な集積コルクの上物。
格付けこそNV(ノン・ビンテージ)のテーブルワインですが、あっという間にスペインの高級ワインの醸造家となったエグレン家が醸しています。
セパージュもスペインの高級ぶどう品種、テンプラニーリョ100%。
味わいの詳細は前回飲んだときにコメントしたので省略しますが、赤系の果実香とスペインっぽい古樽のニュアンスがふんだんに楽しめるコスパ最高のワインと申せましょう。
時間が経つごとに香りが開いてくるもの嬉しいです。

HP:8+

流石に2本目、3本目となると「感動」とまではいかなくなりますね。(^^;)
でも、値段を考えると本当に立派な味のワインですので、自信を持ってお勧めできます。

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ヴィション・メデタレニアン・カベルネ・ソーヴィニヨン
2008/02/09 目黒雅叙園にて

目黒雅叙園の宴席で頂いたワインです。
恐らく、ヴィション・メデタレニアン・カベルネ・ソーヴィニヨン。
目黒雅叙園のオリジナル・ワインのようです。

目黒雅叙園のHPの販売ページはこちら

「生き生きとしたベリーやスグリ、チェリーなどが幾層にも織り込まれた風味。鮮やかな果実の個性と柔かなタンニンは、料理を引き立てます。」
とコメントされていますね。

としのすけのテイスティングでは、
・スパイシーでタンニンがタップリなので、葡萄はカベルネ・ソーヴィニヨンだろう
・結構色も濃いし、ボディーもしっかりしているので、そこそこいいワインだろう
・樽のニュアンスがはっきりあるが、フランス(ボルドー)っぽくない、スペインとも違う
・酸が少なめで甘みが立っている
⇒最近のカリフォルニア(樽を控えめに使う)のカベルネ・ソーヴィニョン!
と見たのですが、、、メデタレニアンと称するところを見ると、南フランスなんでしょうね。(^^;)

残念ながら楽天では扱いがないようです。(笑)
アバダル・セレッシオ(2003)
2008/02/14 自宅にて


セレッシオ[2003]赤 アバダル (8千本の限定生産)

バレンタインデーのディナーは、奮発して秘蔵?のこのワイン。
RP先生に「トップレベルのサンテミリオンを思わせる」と言わせた、スペインのバルセロナから北に少々、カタルーニャのマンレサにあるアバダルのセレッシオ(2003)を飲んでみました。
DOはプラ・デ・バジェス。
新進気鋭の極小注目産地です。
そして、このアバダル・セレッシオ(2003)、パーカーポイント94点という「ヤバイ」ワインなのです。
セパージュはカベルネ・ソーヴィニオン40%、カベルネ・フラン40%、シラー20%。
ぶどうの樹齢は30年弱、マセラシオン10日、フレンチオークで14ヶ月熟成、しかも(当然?)新樽100%・・・ステキなスペックですね。

ボトル:重量級のノッポな変形ボトル。
上げ底:しっかり。
コルク:上物の5センチ。
開栓時の香り:黒系果実、樽、なめし皮
色:濃黒紫色
香り:黒系果実、樽、なめし皮、チョコ、ダークチェリー、花
甘み:適度
酸味:適度
タンニン:ガッツリ
ボディー感:フルです
フィニッシュ:キモチイイ収斂間、非常に長い ←この辺り、RP先生がいかにも好きそう

HP:8+

これは、久々にかなり力のあるワインでした。
しかも味が洗練されていて、スペインであることを忘れます。
確かに、トップクラスのスペインワインですね。
ペインター・ブリッジ・シャルドネ(2004)
2008/02/19 自宅にて

ジンファンデルがなかなか良かったペインター・ブリッジのシャルドネです。


ペインターブリッジシャルドネ 750ml

カリフォルニア・シャルドネと表記されていますが、シャルドネ88%、マスカット・カネリ12%のセパージュで、モントレーとサクラメントの契約農家のぶどうを使っている様子です。

ボトル:普通のなで肩型。
上げ底:普通。
コルク:4.5センチ集積。
開栓時の香り:安っぽいフルーツ、少しの樽(アメリカン)、少しコンクリート
色:グリーンがかったお日様色
香り:缶詰めのフルーツ、少しのアメリカンオーク樽、安っぽい桃、ナッツ
甘み:適度
酸味:適度
こく:ややねっとり
タンニン:適度
ボディー感:ミディアム
フィニッシュ:フルーティーで適度な酸味

HP:7+

お値段の割には、樽のニュアンスが感じられるのは凄いです。
シャルドネですが、ボルドーの白を彷彿させる味かも。
やんわりとナッツを感じるところでシャルドネと気付きます。
レストランで5000円くらい取られても納得するかもしれません。
ただ、全般に安っぽくてメーキャップされた美味しさに感じてしまいました。
値段を知ってるからかなぁ・・・(笑)
エストラテゴ・レアル(NV)
2008/02/23 自宅にて

毎度おなじみのエストラテゴ・レアル(NV)。


エストラテゴ・レアルNV(ドミニオ・デ・エグーレン)パーカー100点生産者が造る激旨ワイン

どうも、最近飲みたいワインが無くて・・・ついついワンパターンになってしまいます。
が、何度飲んでも美味しいものは美味しいですね。(笑)

ボトル:重量感のあるやや変形ボトル。エチケットのブルー・ダイヤ(懐かしい響き?)が爽やか。
上げ底:普通。
コルク:4.5センチ集積。
開栓時の香り:ロースト感を伴った赤系の果実香と古樽
色:紫の弱い透明感のある濃赤色、僅かにグラスの底が見える濃さ
香味:恐縮感のあるイチゴ、カラメル、カシス、ジャム、チョコレート
甘み:適度
酸味:適度
こく:やや粘凋
タンニン:やや角を残していますが違和感なし。甘み・酸味と調和
ボディー感:ミディアム~フル
フィニッシュ:適度な収斂間が長時間楽しめる。最後が甘い。

HP:8+

リッチ&ゴージャス!
NVのテーブルワインだから出来る反則技の味です。
法律に縛られない、ズルい方法で創っているとしか思えません(笑)
モント・グラス・メルロー(2005)
2008/02/28 自宅にて

モント・グラス社は、チリ、コルチャグア・ヴァレーにある1992年創業の新しいワイナリーです。


モントグラス・メルロー 750ML

「忘れていませんか?このチリの素晴らしいワイナリーを」
「久しぶりに飲むとこのワインの美味さが分ります」
との売り口上につい買ってしまったワインなのですが、ロス・ヴァスコスやモンテスの畑もある銘醸地ですし、昔舐めたニンケンはかなり美味しかった気がするので、まあ失敗はないだろうと安心はしておりました。
が、実際飲んでみると・・・旨いです。(^^)

ボトル:普通のボルドータイプ。
上げ底:弱い。
コルク:4.5センチ中庸。
開栓時の香り:重い醸造香、少しの樽香
色:濃赤色で僅かにグラスの底が見える程度の濃さ
香味:イチゴのコンフィチュール、フルーツケーキ、スパイス、ヴァニラ、樽、腐葉土
甘み:やや甘め
酸味:やや弱い
こく:やや粘凋
タンニン:強靭だが丸い。甘み・酸味と調和
ボディー感:フル
フィニッシュ:ドライな収斂感。ヴァニラのニュアンスあり

HP:8+

10ヶ月樽熟成とのことですが、なかなかいい味を出しています。
チープなワインとは一線を隔す、ソフィスティケートされたワインですね。
チリワインに見られる赤土のニュアンスが殆どなく、ブラインドで飲むと一瞬ポムロール?
いやいや、フロンサック辺りかな?みたいな味わいです。(^^;)
チリワインもここまで来ると、もう完全に世界レベルだと思います。
モンテスやロスヴァスコスの地位も危ういかも?


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