ユンタ(^-^)の気付き日記

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大寒の日に先人の智恵を想う


暦というものはすごいものですね。

暦の大寒の日に寒さが急に強くなってきました。
風が強いですがそれでも雪が積もっています。
寒気で雪が解けないんでしょうね。積もりやすくなっているかも。
寒くて外に出る気がしませんが、トイレの窓は雪がへばり付いていました。

小寒が今年は1月6日。ここから節分の2月3日までの
一ヶ月間がいわゆる「寒の内」の季節です。

ちなみに小寒の日が「寒の入り」となり
この日から一ヶ月間の間に凍てつく寒風にさらして干されたものが
寒干しのものですね。

干し大根とかが一番ポピュラーですが
この時期に寒干しされたものというのは、よく考えてみたら
「陰極まって陽と転ず」のごとくとても身体を温める力が強いと思います。

水分を飛ばされて小さく硬くなって陽性の氣をまとっていくわけですね。

一見寒さのきわみだから陰性にどんどんなるようですけれどもさにあらず!
奥が深くて理解が大変かもしれませんが、
よくもまぁ昔の人たちはそんなことを発見したものだなと思います。


最近はしていないんですが、
実際に前に僕も自分の家の大根を取って来て
納屋で風にあたらないようにしながら大根を切ったものを山のように作り
軒につるすことをしてましたが
こんな寒い時期に大根を持ってるだけで指が千切れそうに冷えて痛いんですね。
何度もこぶしを作って手のひらのほんのりとした温もりで
指を暖めながら作業をしたんですけれども、結構堪えます。

まぁ、確かにいい加減な暖かい気候だとカビが生えたり虫が来たりして
いい物が作れませんから
そういう意味でもこの時期じゃないといけないという背景もあるんですが・・・

わざわざそんなきつい時期に作っていたんですから
理屈がないとしないような気がしませんか?
・・・こんな所からも昔の人たちの智恵を垣間見ることが出来るように思います。


干し大根は身体にたまった汚れた脂を外に排出してくれる働きがとても強いのでした
ね!

暦ではいよいよ立春から春が始まるんです。
春になると今までの寒さから身を守るために蓄えてきたものを手放して
外に発散して行く時期、「張る」時期です。そして芽吹く時期。

まだまだ寒さは厳しいながらも少しずつ陽の氣が芽生え
いろんな身体に隠れていたもの、野山も冬の寒さに耐えてきたものが表に出てくると
きです。

何でもかんでも芽生えてきたら、身体の排毒機能が一気に働き出して
身体にとっては良いことでも、人間にとってはちょっときついぞという事も多々起こ
りますよね。
だから身体に優しく、しかも旺盛に排毒することができる助けがあると嬉しいんで
す。

こういうときにとても助けになってくるのがさっきの干し大根だったりするんです
ね。


そうそう。それからですね。。。
大根の葉っぱもこの時期一緒に軒先で寒干ししておくんです。
カラカラになったものを目の細かい洗濯ネットかなんかに入れて
お風呂に入れると立派なハーブ湯になりますね。

本当は、この大根干葉での腰湯というのは婦人科系のお手当てに、
冷え性、肝臓病、膀胱炎、痔、自律神経失調症、便秘などによいとされています。

骨盤の上のラインまでを浸けて(43~44℃目安)しっかり暖めることをすると良い
んですよ。
(お腹まで温めるのは腸内の腐敗をまねくのでしないでくださいね。
本来お腹は暖めるところではないんです。・・・この話はまた明日)

ただ、このちゃんとした大根干葉の腰湯をしようと思うと
しっかりと大根干葉を煎じてやらないとダメなんです。

だからそこまでちゃんとしたかったら
食養生を教えておられる細川順讃先生は
ミネラル粉と塩をお湯に入れたものの方が手軽だし効果的だといっておられます。

ちょっと脱線しましたが。。。

とにかく、煎じるまでしたい方は是非してもらって良いんですが
そうでなくってもかなりのいい色と香りが出る入浴剤になります。
そんじょそこらの市販のものよりいいのは当たり前ですよね。
身体もポカポカ温まります。

一物全体といって、
食べ物はその身体全体を食べて初めてバランスが取れるんだという考えがあるんです

何も食べ物でなく
身体の皮膚から吸収しても(皮膚から食べるという感じ)
同じことが言えるんですね。

いや~、素晴らしい!(パチパチ)


今まで寒いといいながらもなんかあったかかった今年の冬ですが
あと2週間あります。

この時期に時間が取れる方は大根にチャレンジしてみるととってもお徳かも。

なんせ、今年の寒の内はこの時期しかありません。

一期一会ですからね!



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