『ハンコック』
同時に街に大損害を与える男・ハンコック。
粗暴な性格も相まって市民にも毛嫌いされていた。
そんな彼に命を助けられたPR会社の社員・レイは、
ハンコックのイメージ回復作戦に乗り出す。
彼を刑務所に入れて罪を償わせた上で、
正義のヒーローとして復活させようというのだ。
渋々ハンコックは指示に従い刑務所へ。
その姿をレイの妻・メアリーは複雑な心境で見ていた。
（goo映画より）
久々の映画レヴューです。
はい、すみません。
サボッてました
クジラを投げ飛ばすほどの怪力を持ち、
至近距離で銃弾を浴びても全然へっちゃらな男ハンコック。
でも常に酔っ払いなんだな～
今までのヒーローものにはいなかったタイプです。
でもハンコックはなぜあんな中途半端な
人助けをしていたのだろう？
仕事・・のつもりだったのだろうか。
で、だれもが時折思うような「あ～、もー仕事かったるいなぁー」
みたいな気持ちでとりあえず働いていたのかな。
暴れるだけならともかく（いいメイワクだが）
一応‘助けて’と言われた内容に応じてる。
でもその道中で公共物を破壊したり（おまけに酒気帯び）
口が悪いから、人々に嫌われる。
テイストは違うが「ダークナイト」が公開中の
主人公のバットマンもあまり人々から歓迎されてないタイプですね。
最近は「ヒーローの諸事情」を描いたものが多いような・・
（いや、昔からそうだったかな・・？アレ；？）
スパイダーマンも人々に嫌われてこそないけれど
色んな悩み葛藤を抱えている。
ヒーローと呼ばれる彼らを1人の人間として掘り下げることで
観ている我々の共感を呼ぶこともあるのだろうが
ハンコックは はなからマイナスイメージ
「なんだ？こいつ」みたいな；
（でも演じているのがウィルだから、なんか愛嬌ありますけど）
映画自体のノリとしては面白いです
実際にあの街には住みたくないが・・・
前半ガンガン暴れまくって、ウィルとシャーリーズの
ドリフのようなコテコテな笑いのシーンもあって
やがて後半・・・・いきなりのシリアス展開。
これにどうやってついていったらいいのかとまどいました
個人的には最後まで明るく楽しいテイストで
観ていきたかったのですが・・
この作品には特別「強大な敵」というのもでてきませんし・・
はなからヒューマンドラマを描きたかったのか？
なんかこの約1時間半のあいだのカラーが
キレイなグラデーションではなく
赤黒ぐらいの変わりよう
せっかく今までにないヒーロー像や、斬新な脚本なんですから
もう少しそれをうまく混ぜ混ぜして欲しかったですね。
でもハンコックを天涯孤独の身にしてしまったメアリーの
苦悩を演じたシャーリーズの演技は「さすが！」という感じ
ラストはほんとせつない
でも悲しい過去や運命を背負った上でのハンコックの笑顔に
少し救われました。
愛する人とは結ばれなくても、アイデンティティを取り戻し
レイという素晴らしい友人も得ることが出来た
（劇中何度も「こいつ裏切らないかな？」とか思ってましたが
ラストまでめーーーーーっちゃイイ奴でした）
結局ハンコック達は何者なのか？とか
疑問も残りましたが、やっとスタートラインに立ったぞ！
みたいな終わり方だったので、それはまた‘今後’に
期待してもいいのかな・・？？
なんて思いました。
Last updated 2008.09.04 15:48:01
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