ことこと@チェンマイ! タイ移住ドキュメント&北タイ通信♪

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わが人生のアルバム~3



「THE MICHAEL SCHENKER GROUP/Assaut Attack」 (1982)

発売当時は本作のボーカリストであるグラハム・ボネットの脱退騒動などもあり、評判が芳しくない作品でした。各誌でグラハムの声とマイケルのギターは合わないと評されていましたが、わたしが1曲目のタイトル曲「Assault Attack」を最初に耳にしたときの衝撃は相当のモンでした。

相性が合わないどころか、サイコーじゃないですか!!

MSGの1~2作目のゲイリー・バーデンの味噌が腐りそうなボーカルと比べて、ギターと対等に対峠できる圧力と緊張感。2曲目の重苦しいまでにヘヴィな曲調から、シングルを狙った軽い作りの3曲目「Dancer」に展開してもグラハムの暑苦しいボーカルが心地よく「これじゃ一般ウケはしないね~」と見事に売れ線を心地よくブチ壊してくれます(笑)。4曲目「サムライ」は今でも頻繁に聴くアンセム。一本調子のグラハムのボーカルも「デザート・ソング」では実力派の面目躍如といえる表現力を聴かせてくれますが、以降も一切の妥協を許さぬ全力疾走。最終曲のインストだけがそういう意味では多少明るい雰囲気で異色の曲といえますか。

どうもMSGはヒストリーの中で名曲・佳曲を数多く残しているものの、よいボーカリストに巡り合えず非常にもったいないです。加入前には高い評価をしていたロビン・マッコーリーですが、MSG加入後は実力を発揮できる楽曲に出会えず(ロビンこそ相性が悪かったといえるか)、結局この「Assaut Attack」だけが唯一バンドとしての一体感のある傑作として仕上がったといえます。この編成は短期で崩壊しましたが、この1枚を残せた価値は大きいですね。

ゲイリー・ムーアも同じですね。魂のギターと対等に張り合えるボーカリストと出会っていれば、あの作品群はどれだけ輝いていたことでしょう。本人は自分のボーカルに自信があるらしいですが、ふにゃーっとしたパワーのないボーカルはせっかくの名曲をぶち壊してしまっています。周囲の誰も注意できなかったんでしょうかね。


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