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2011年08月13日
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カテゴリ: カテゴリ未分類


 第1番にツィマーマン、第2番にアンスネス、第3番にエレーヌ・グリモーを配した

 なんとも贅沢な企画によるCDだけど、

 ここは第3番の作品の素晴らしさに的を絞ろう。

 第1楽章の出だしは、

 可憐なバレリーナが軽くステップを踏んで躍り出すように。

 すぐに現代的でクールな喧しさの中に飲み込まれていくが。

 バルトークならではの、強く荒々しいリズムの躍動の連続。

 しかしその構成の美しさ。

 第2楽章は、

 宗教的瞑想。

 その静謐さは、ブラームス以上である。

 比較論になるが、彼は少し多くを話しすぎたかもしれない。

 個性の違いにもよるが、バルトークの方が、少ない言葉で、多くを語っていると思う。

 これだけの調和を見せつけた不協和音は、ほかにないだろう。

 第3楽章。

 何をか云わんや。

 前述の優れた楽章を受けてバルトークが書いたフィナーレが、

 そうでないはずがない。

 ヤワな聴き手は、爆音の凄まじさに耳を痛めないよう、せいぜい気を付けることだ。







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Last updated  2011年08月13日 23時30分46秒
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