「後半」

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「後半」TULIP2007-2008“run”ツアー

16.「心の旅」 (1973年シングル)
生ギターコーナーで着席していた客席は、この曲で再び立ち上がる。
お約束的な曲。これをやらなかったら、物足りなさを感じるんだろうか?
35周年記念ツアー、この曲でブレイク(?)したわけだし、姫野さんに歌ってもらわないと。
双眼鏡で覗くと、姫野さんは、ほほ笑みながら歌っていた。
何年も歌い続けられている「心の旅」だけど、姫野さんも客席も、若かかりし頃に戻っていたと思う。
(あっ、今だって若い!姫野さんも、みなさんも)

17.「ぼくがつくった愛のうた」いとしのEmily (1974年アルバム「ぼくがつくった愛のうた」)
またまた姫野さん。こういった、かわいらしい曲を今でも歌えるというのは、姫野さんだからこそなのか。
この曲も、お約束的な曲であるし、姫野さんには歌ってもらわないとというのがあるのかもしれない。
宮城さんのコーラスが生きている。宮城さんは、ステージでは控えめな印象ながら、いい仕事をしっかりとしている。
そうそう、「心の旅」から、ステージの背景が元の白いフラットなものに変わった。

18.「Someday Somewhere」 (1979年アルバム「Someday Somewhere」)
姫野さんの2曲で盛り上げて、財津さんのこの曲で、気持ちを落ち着かせて、ということかな。
ステージの頭上からは、おなじみの豆電球の星、星、星。
曲に入るまで、毎回違ったメロディーをピアノで奏でる財津さん。
この曲のコーラスで、またまた感動させられる。前回のツアーでも、同じこと書いたかも。
財津さんの声もよく出ている・・・これも一緒かも。
真剣な面持ちの安部さんもかっこよかった。

財津さんMC
ここでは、「心の旅」で世間に認知され、その後、ライブには、たくさんのお客さんが入るのに
レコードは思うように売れなかった話や、次にやる曲で、再ブレイクし、今日があるという話がされた。
それと、伝説の雨の鈴蘭や、雪で楽器車が間に合わず、ギター1本でつないだ、山形のライブの話。
そうしたライブの中で、ステージと客席が音楽を通して、ひとつになれたことに喜びを感じているということ、
レコードの売れ行きなど関係なく、今もライブに足を運んでくれることに感謝し、幸せだとも。
ピアノに向かいながら、まっすぐと客席に目をやる財津さん、スポットライトをあびながら、時には、うるっとしていた。
そして、また、いつかTULIPとして、集まりたいという言葉も聞くことが出来た。
最終公演では、それがしっかり約束された。
ツアーは無理かもしれないけれど、野外とか、アリーナとか。一点豪華主義なライブがいつの日か実現することでしょう。
「やっぱり、ツアーにします!」ってことになったら、それも大歓迎。

19.「虹とスニーカーの頃」 (1980年シングル) 
「Someday Somewhere」、財津さんのMCは、さすがに着席していて、この曲で立つのかと思ったら、
ほとんどの会場で座ったまま。周りに合わせる感じだった。
この曲のドラム、ダイナミックで好きなんだけど、上田さん、慣れているとはいえ、しんどいだろうと思う。
ドラムで手足を動かし、コーラスも。上田さん自身がリードヴォーカルとして、歌う曲のあるし。
友人は、「上田さんは絶対にボケたりしないね」と、いっていた。
同時にいくつものことをこなしているから、脳が活性化されているだろうって。それに、日頃から体を鍛えているから。

20.「青春の影」 (1974年アルバム「TAKE OFF」)
照明が落ちて、真っ暗になった中、この曲もピアノで短いメロディーを奏でて、曲へと入る。
そして、おなじみのメロディー。スポットライトに照らされた財津さんが歌い始めると、拍手が。
この曲を聴くと、ライブも、もうすぐ終わっちゃうんだな~と感慨深くなった。
最後、安部さんのギターで気持ちが揺さぶられ、胸にジーンと響くものが。

21.「Shooting star」 (1981年アルバム「THE LOVE MAP SHOP」)
これも、おなじみ。小さな星の数々がステージという宇宙に広がり、壮大な世界をイメージさせてくれる。
青や赤の照明が効果的にステージ、背景を照らし、気持ちの高ぶりを隠さずにはいられなくなる。
腕を頭の上にあげての手拍子、時には飛び跳ねる人も。
メンバー全員、力を出し切るようかのようなステージ。本編、最後の曲だけに盛り上がる盛り上がる。
曲が終了し、惜しみない拍手と歓声に手を振り、応えるメンバー。
やり遂げたという爽快感と、まだまだだよという何かを期待させる笑顔でステージをあとにする5人。

そう、お楽しみは、まだまだ続くのですよ。

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