北国の遊び方 ~北海道の釣りブログ~

北国の遊び方 ~北海道の釣りブログ~

2022.07.14
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カテゴリ: トラウト
またまた、サケ釣りで賑わうポイントが消えそうです。
これってどうなんでしょう?

サケ釣りポイントが今年も消える。道東編。



ホロベツ川、ペレケ川、オンネベツ川、糠真布川、浦士別川、藻琴川のさけます採捕制限

オホーツク総合振興局よりホロベツ川、ペレケ川、オンネベツ川、糠真布川、浦士別川、藻琴川のさけます採捕制限について広く意見を伺いたいと公聴会を開催する予告がありました。

北海道オホーツク総合振興局ホームページ


公聴会の日時等については


開催日時・場所
日時:令和4年7月27日(水)16時30分~
場所:オホーツク・文化交流センター(エコーセンター2000)
大会議室(網走市北2条西3丁目3番地)

となるようですが出席可能人数は50名程度とのことです。


この公聴会を実施するあたり、オホーツク東部地区の秋サケ資源回復対策について、事前に資料が公開されています。

ザーっと読ませていただいた私の感想といたしまして


​「どこぞの委員会とは違って、簡潔にわかりやすく、今までの経緯、取り組んできた内容、そしてこれからの展望がわかりやすく良く筋が通った内容となっている。これは仕方が無い。」​


と、言う感想です。


どんな内容なっているかと言うと、北海道におけるさけますの養殖事業と資源状況についての説明があります。



引用:北海道ホームページ


凄い勢いで来遊尾数が減っていますね。


気まぐれなカラフトマスに関しては平成19年をピークに令和3年は9割減。

これを漁にして仕事として成り立つのでしょうか…。


続いて

オホーツク東部地区(斜里町~網走市)では、(一社)北見管内さけ・ます増殖事業協会が漁業者等の漁獲負担金(さけ・ます漁獲高の8.5%)等によりふ化放流事業を実施

と説明。

さけます漁獲高の8.5%をふ化放流事業にあてられていたのですね。



また、さけます資源の減少と資源回復に向けた取組等を紹介。

秋サケ資源の要因としては


〇 本道沿岸や沖合の海洋環境

・ さけ・ます稚魚が降海してから、オホーツク海南部海域に回遊するまでの海洋環境の影響を受ける。〇 ふ化放流事業における様々な課題

・ 海水温の大きな変動により、放流に適した時期の判断が難しくなってきている。・ さけ・ます種苗生産に必要な良質な卵の不足(親魚の不足)、増殖施設の老朽化 など
と説明。


あれ?お隣の国が獲り過ぎ問題はどこに?と思いましたが現実問題対策は無理ゲーなのでとりあえず置いておきましょう。


次に秋サケ資源の回復対策が記載されていますが、

沿岸や沖合での調査研究の強化(耳石標識放流調査の拡充) や民間ふ化放流事業の改善などが行われていたようです。


そしてここは重要。


海洋環境等の変化への対応

・ 多様な環境に適応する能力を持つと考えられている野生魚の活用

→ 近年、野生魚の研究が進み、さけ・ますのふ化放流事業を繰り返すことにより、元々備わっていた遺伝的な特性が変化し、さけ・ますの資源の減少にもつながっているとの意見もあり、持続的にさけ・ます資源を利用する観点からも野生魚の活用が提案されている。

と記載。



そう今回一番重要なのはここです!!


私もですね、色んなさけますに関する論文や資料を今まで拝見させていただきましたが、同じことを思っていましたし、実際にここに書かれていることを題材にした論文も過去に紹介させていただいたことがありました。

参考:北海道大学ホームページ​
放流を繰り返すと弱っちぃサケがどんどん増えていくんですね。

なので 野生魚の活用が必要。

と言うことになります。


とりあえず、ここまで私が言えるのは


私は網走海区漁業調整委員会の回し者ではないと言うこと(笑)


非常に筋の通った真っ当なことが書いています。


また詳しい規制の内容については


引用:北海道ホームページ

上の図のとおりとなっています。




その後細々と書かれていますが一般の人が簡単にわかるようにするのであればここまでの内容で十分でしょうか。



放流事業は非常に大事なのですが、最高なのは放流なんてしなくても資源が十分にあることです。



放流しないと北海道のサケは絶滅するぞぐらいな文章読んだことありますけど、母川回帰の性質があるサケ。多くの野生魚が帰って来る。

これが最高のシナリオなのはよくわかります。


そして、オホーツク東部地区の秋サケ資源回復対策に向けた調査計画(案)では

サケの遺伝的特性の評価と野生魚の管理技術の調査研究
サケの自然産卵個体群の増殖事業への活用技術の調査研究
各河川に遡上・自然産卵するサケ・マスの資源評価


を計画するとともに

網走海区漁業調整委員会指示で河口付近におけるさけますの採捕制限による資源保護を行う とまとめられています。


委員会指示はいつ解除なるのか

でですね。

最近、規制規制と全道で色々ありまして、それなりの勉強をされた方がいらっしゃると思いますが一つ言います。

北海道漁業調整規則と言う物と漁業調整委員会指示は内容こそ似ていますが、性質が全く違います。


詳しくはあえて書きません。


そして、この漁業調整委員会指示はある程度フットワークのきく規制ですので終わらせることも可能です。


ちなみにですね、後志海区漁業調整委員会の指示である珊内川、古宇川、野塚川などの規制は 令和4年4月1日から令和7年8月31日までの指示 となっています。


終わってから引き続き継続になる可能性が十分あるのですが、どのタイミングで終わりなのかは明確にしてもらうべきかと思います。


​どれぐらい資源が回復したらこの指示は解除になるのか?​


これはしっかり聞くべきです。

​あやふやにされそうでも、あやふやにさせては絶対にいけません。​


ここをハッキリさせないと、永遠に続く規制になる可能があります。

※多分私のブログなんでそれなりの関係者の方見てると思いますので、対策してね(笑)



ただですね、公聴会に関する手続き規定では

委員会は、公聴会においては討論及び表決を行わない。


とされています。

また、

委員会は、公聴会において意見を述べようとする者(公述者という)をしてあ らかじめ発言内容の要旨等を文書で提出せしめることができる。
とされ

公聴会において意見を聴こうとする案件につき、賛成者と反対者とがあるとき は、双方から公述者を選ばなければならない。

そして

公述者は、公聴会の期日に出席し、会長の許可を得て発言することができる。


さらに、

委員会の委員は、公述者に対して質疑することができる。ただし、公述者が委 員に質疑することはできない。


と、と~~っても微妙な内容となっているので要注意です。


ちなみにですね、公述書も先ほど紹介した北海道のホームページからダウンロードすることも可能です。





さて、好き勝手に釣りができる時代は少し過去の物になりそうですが、私達ができることって何でしょうか?

今だから言えますけど、この河川に非常にお世話になりました。
釣り出来る場所が減るのは非常に苦しいです。


特にサケマス釣りは沢山の人が大好きで、色んな考えの方がいるでしょうから、もし意見があるのであればこんな機会の時に伝えるのはアリかもしれませんね。



​私的にはオホーツク総合振興局の方々が警察などと海岸を歩きマナー違反に対して対処してきたのを色んなところで拝見してましたから、このエリアの努力と言うのは一道民としては非常に評価しています。


ただですね、 この努力が霞んでしまうぐらい、定置網がびーーーーーしりの漁をしていたらこれからの未来は釣り人を排除しただけで今と変わらない未来が待っているでしょう。

その辺は漁業者も十分対策もして欲しいです。


そしてもう一つ、事実上釣り人排除の指示ですが、委員会指示は漁業者も対象ですので遊漁者の方はその辺もお忘れなく。




今後再びこのエリアにさけますは沢山帰って来るのでしょうか。


良い結果が実ることを期待しています。

まとめ

これは他の委員会の今後の見本となりそうな手順でしたね。
ただ、地元や普段通っている方にとっては非常に辛い状況の方が多いかと。
私はですね、止別川の規制の時は大反対だったんです。
理由とその中身が適当すぎたから。
今回はしっかり対策をしてきたなと言う感じがしました。
どんな公聴会になるのでしょうか。






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Last updated  2022.07.14 11:08:21


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