あびりん通信

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やばい出産!



でも、なぜかS先生の診断が信用できず(っていうか納得できてなかったんですね)インターネットで破水について学んだ結果、どうしても自分は高位破水しているんじゃないか?と疑い始め、どうしても確かめたいと思って、夫に電話し、会社を早退してもらって病院の別館にある主治医のS先生のトコではなくて出産病棟のある産婦人科へ直行しました。

看護婦さんに検査してもらった結果やはり高位破水しており、そのまま入院、出産誘発と至りました。検査はいたって簡単、膣用のリトマス試験紙で膣内のpHを調べるだけなんです!膣内は通常弱酸性、羊水はアルカリ性なので破水していると膣内もアルカリに傾くそうです。こんな簡単な検査なのにそれすらもせず、破水してないと言い切ったS先生は信じられない!

結果、私は3日間も破水しており、場合によっては赤ちゃんに悪影響をあたえるところでした。

午前11時半、誘発剤を点滴し始め、12時50分にはすでに陣痛3分間隔に。でも陣痛の痛みはちょっと腰が痛むような生理痛程度。

ところが午後3時にはおしるしもきて、陣痛も一分半間隔、かなり痛くもう我慢の限界!!看護師さんにエピドュラル(Epidural)を切願する。麻酔師が来るまでの20分がかな~り長く感じた。実際看護師さんに何百回も“麻酔師はいつ来るのじゃぁ~”って陣痛の無い時に言ってたな(陣痛の最中は話せるどころではない)。ちなみに私の陣痛逃しは貧乏ゆすりだった(笑)

エピを打った後は陣痛は感じるものの、痛みは天と地の差ほど軽くなっていました。

後はマッタリと子宮口が10センチ開くまで待つことに。陣痛と飢え(朝の7時から何も食べていなかった)に耐えている私を夫は暇そうにバーガーキング食べながらテレビを観てました。

夜8時、子宮口全開、いよいよ赤ちゃんを押し出す事に!看護師さんに“初産は平均2時間はかかるよ”って言われてたのでなんの疑いも無く3時間もいきんでいた私。もう体力も気力ももたないって思っても、看護師さんの“赤ちゃんがもうそこまで見えてる!後もう少し!全力でプッーシュ!”とか言われたら体育会系の私は根性で頑張ってしまった。

日付が変わって、午前1時先生がお産の経過をチェックしに来た。私が3時間もいきんでいる事を知らなかった先生は血相変えて、看護師を外に呼び思いっきり叱りつけていました。あとで知ったが普通3時間も先生のチェック一回もないままでいきまないらしい。先生の触診の結果、赤ちゃんの頭が大きすぎて骨盤を通過出来ないので緊急帝王切開になるとのこと。その時点で私は気力、体力ゼロの状態で意識モウロウ、もっとはやく分かっていればこんな時間を無駄にしなくて済んだのに…

それから30分後には長男エバンが生まれました。

生まれた瞬間は意識がモウロウとしていたので喜びの欠片も感じられず、なんか“おぎゃ~”っていったな、看護師が生まれたての赤ちゃんをわたしに見せ、“おめでとう!男の子ですよ”って言ってきた時も“キャピキャピしてうざったいな~”程度にしか感じなかった。

それよりもお腹が空いていた私は赤ちゃんそっちのけで、先生に“おなか空いてる何か食わせろ。飴でもいいから”と切願していたらしいです。←夫談

出産後どのくらい寝てたんだろう、リカバリールームで目を覚ました時には不思議と飢えの気持ちも晴れ、気分すっきり。起きたのに気づいた看護師が初乳あげてみよ~って連れてきた赤ちゃんを見て改めて感動。

そっか、出産のためにここに居たんだっけ…

数日後、看護師さんに同じ日に出産した人の中で私のお産が最低最悪だったと聞かされた。私は心の中で二人目はいらない…と正気で思ったのでした。


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