たぬきぶたの日記2

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C11292の話



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C11292の話



<2008年2月12日の日記から>

数ヶ月前から若手芸人(と言っても30才以上が多いが)のテレビ番組に「はねるの扉」

というのがある。詳しくは見ていないのだが、その中に「短縮鉄道」というコーナーがある。

今もあるのかな? 

現代の若者言葉が短縮して表現しているのをどれだけ知っているかというクイズです。

まあ、ちらっと見るのは面白いかな。

そのクイズを出すタイミングで音楽とCGがバックに表現されます。

そこに描かれているSLはなんと、僕が好きだったC11です。

それもC11292号機なんです。誰がこのSLをモデルに考えたのだろう。

ちょっと嬉しいですね。CGで表現していますから、なんとなくSLであればいいとか、番号も

ありえないでたらめな数字を使うのかと思ったら、ちゃんと実在したSLを表現していた。

それに、細部にこだわっているところが感心しました。その訳は、こうです。

まずは写真をどうぞ。 姫路第一機関区所属のC11292号機です。



朝の7時14分 姫路発寺前行きの後補機付の客車です。2コマ前は後ろのSLが

見えるのですが、ここではC11292のアップを優先しました。

C11は若い番号は戦前に作られています。しかし、この後半の番号では戦争中のために

設計が簡略化されています。それはボイラーの上にある蒸気溜の二こぶが球形ではなく、

直線的に作られているということです。

「はねるのとびら」で使われているCGにも背中の二こぶが実際のC11292号そのままに

作られているのです。これは偶然ですか?誰かがモデルとして写真でも渡したのかな。

家族は番組を見て「わはは。」と笑っているけど、僕はゲームに入る前のCGに釘付けです。

じっくり見ています。そして感激しているのです。誰なんだろう。僕にとっては不思議な

シーンなんですよ。では、比較に四角い戦次型と戦前の丸形をみて下さい。




ついでに京口駅の乗降風景です。後方には川西飛行機工場跡地にマンションが

どんどん出来ていきました。この311号機は戦時型です。



同じ京口駅でも写真はたくさんあるので、ここはカラーでどうぞ。

C11177号機はボイラー上のこぶが球形です。外観上はそこが大きく違っている。

この番組については、細部にこだわって仕事をした職人の気概を理解して、

それに感動している国民がここに一人いるのです。

CGを作るのは時間がかかるし、大変な労力を必要とします。ご苦労様でした。

その代わりに、しっかりと高い評価を下したおっさんがここにいますから。

製作の苦労話などを関係者と話したいものです。



野里~京口間の田んぼの風景です。

手元にあるネガは撮影時間と場所がランダムなので、整理してアップするのが

難しいです。とりあえず、手当たり次第にアップしますね。

夜行性動物のみなさん、まだ起きてますか~。たぬきはこれから寝ます。ぐーー。


< 品川530 さんのコメント >

この機関車、東京の新橋駅前に保存されています。よく酔っ払いのオヤジのインタビューとかがテレビで出る新橋のSL広場です。都内では知名度ピカイチですね。おそらく、制作者が実物を実際に見て描いているのでしょうね。
(2008.02.18 14:29:16)



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