夢追いランナー笑石人の部屋

夢追いランナー笑石人の部屋

'06 山口100萩往還マラニック



部門: 250kmの部
天候: 晴れ時々曇り
気温: 最低7度/最高25度
結果: 完踏
記録: 41時間05分23秒
順位: 32位/164人(完走者)
登録: 317人
出走: 296人
完走率: 55.4%



[準備]

雨が降る中、家を5時半に出て最寄り駅へ。
予定通りの電車に乗れたので、後は、上野、東京で乗り換え、新幹線で山口入り。
14時前には宿に到着。
K津くんがすでに受付を済ませてくれていたので、他の人と歓談をしながら預ける荷物や背負っていく荷物の準備を済ませた。


[ウェア]
シャツ:X-FITオールシーズン半袖+アームウォーマー+ノースリーブ(ジップ付き)の重ね着
パンツ:CW-Xプロ・ロング+インナーパンツ
ソックス:FS5本指タイプ
靴:サロマVI
帽子:FSスパッタリング素材のすだれつきのやつ
手袋:極薄のレース用
ザック:5リットル程度の小型のもの(ハイドレーション対応)

(ザックの中)
ハイドレーションパック:1Lのもの
ヘッドランプ:PETZLティカプラス(LED4灯)
ウィンドブレーカー:MONBELウルトラライトウィンドジャケット(上)耐久撥水タイプ
飲み物:メインドリンク(ダイレクト7000プロ HORSE ENERGYを2袋を水に溶かしたもの)
補給食:PowerBarジェル3個(エイドのものがなくなったり、したときの緊急用)、喉飴6粒
ファーストエイドキット:バンドエイド、人工皮膚もどき、風邪薬、頭痛薬、胃腸薬、ティッシュ、アーミーナイフ
地図:コースは頭に入っているので全体用を緊急用として1枚だけ持参
お金:1万円
カメラ:防水デジカメ
携帯電話:今回は宿に置き忘れてしまった


[説明会]

説明会の会場は昨年と同様、スライドを使った近代的な説明会。
でも、この大会は、それ以前まで使われていた武道館でのスタイルが似合っていると思う。

今回は、10回以上完踏者の表彰式も行われた。クニさん他数名が表彰されたが、あまり感動的なものではない。
ベテランのウルトラランナーにはあたりまえのモノなのだろうか?
単純にこの大会だけで250km×10回=2,500kmを走ったのである。頭が麻痺しそうである。

会長の小野さんの挨拶があまりにも短い普通の挨拶でした。
これで本当におしまい???お歳のせい!?
会場が一瞬どよめく。
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しかし、最後に小野節による注意事項がちゃんと聞け皆安心して会場をさることが出来ました。
宿への帰り道にあるコンビニで早い夕食を買い込み、宿で食べながら着替え、荷物をまとめ、スタート地点へ。


[スタート]
今回も、早い時間からスタート地点に人が集まっていました。
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まるで同窓会のような状態で、過去に助けられたランナー、一緒に走ったランナー、挨拶し合っていると時間が足りません。

いつのまにか同宿のK津さんグループとバラバラになってしまい、とりあえずスタート地点に並ぶ。
すでに多くのランナーが並んでいて第3か第4ウェーブスタートになる予感。

すると、やっと同宿のU原を発見。一緒のウェーブでスタートできることになった。
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奇遇な事に同じウェーブにスパルタスロンで同じ前半勝負型を演じた上毛新聞のさくらこさんを発見!群馬代表選手!?を引き連れている。

今回250kmは初めてということだが、スパルタスロンでは、中盤で抜かれ、それ以降、会うことはなかった。後半は苦しんだようだが、前回の経験を生かし、余裕の時間でゴール。一方、私は、制限時間をすべて使い切っての完走。
レベルは違うが、短い距離の方が得意なもの同士ということでちょっと気になる存在である。

スタートギリギリまで歓談していると、応援太鼓といつもの「えい、えい、おーっ」でスタート!
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予想どおり第3ウェーブ、18:10のスタートでした。


[スタート~豊田湖エイド(57.4km)]

山口駅までは信号待ちもあり超スローなだんご状態。
サイクリングロードに入る頃にようやく落ち着いて走れるようになった。

さくらこさんは意外と慎重に走っている。どこまで一緒に行けるか分からないけどしばらく一緒に走ってみようか。
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スパルタスロンの思い出話で盛り上がりながら、コース案内兼ボディーガード(どっちがガード役?)として朝まで並走モード。

途中、豊田湖のうどんエイドで同じスパルタスロン参加者のS山さんに遭遇。
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(背中を向けている人がS山さん)


[豊田湖エイド~川尻岬エイド(97.3km)]
とてもマイペースなS山さんとは抜きつ抜かれつで海湧食堂(86.2km)へ。
さくらこさんは荷物を預けているのでここで分かれ、先行。
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しかし、砂利ヶ峠からの長い下り坂と海湧食堂までのアップダウンで酷使した足がカチカチに固まり思うように走れない。せいぜい早歩きくらいのスピードか。大浦港に着く頃朝日が顔を出してきたがまだ寒い感じ。体を温めるべく上り坂でも走る。ようやく体が温まりペースが安定してきた。こうなれば、多少歩いてもすぐに走れる。キツい上り坂では歩くことにした。しかし、早い時間帯のせいか折り返してくるランナーが少ない。

大浦港を離れ川尻岬へ向かう途中で、スパルタスロンの常連完走者のH倉さんに追い付く。私が追い付けるような人ではないのでちょっと変だなぁ~と思っていたら、なんと引越しに際に腰を痛めてしまったんだそうな…。
食事中の話ではとりあえずシーブリーズ(112.8km)で寝て収容車を待つことに決めたそうです。

そんなことを聞いているとさくらこさんが到着。急いでカレーを食べていた。私はトイレを済ませ出発準備を整えると、せっかくのスパルタメンバーが揃ったということで3人で記念撮影。


[川尻岬~鯨墓エイド(152.8km)]
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その後、先にスタートするもすぐにさくらこさんが追い付いてきてしばし並走したが、睡魔に襲われ千畳敷でちょっと眠っていくと言い出す。そのすぐ先の西坂本エイドならカップ麺も食べられるし畳の上で寝れるよとアドバイスし、千畳敷への上り坂を急いで上った。と言っても早歩きと同じスピードだが…。
実は、歩くトレーニングを全然していなかったので歩くほうの筋肉が走る筋肉よりも弱っていたのだ。

千畳敷(124.6km)は快晴だが、強風のせいか人が少ない。期待していたソフトクリームはお店の開店時間前のため食べ損なった。
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食べられないと余計にお腹が減るものだ、急いで次の西坂本エイド(128.6km)に向かう。
シーブリーズ辺りからペースが同じくらいだった東京のC良さんがこのままのペースだと何時ごろにゴールできそうかと聞いてきたので、昨年よりも30分以上早いのでお昼前には到着できるのでは?と答える。すると、家族がお昼頃にゴール地点に来るのでそれまでにゴールしたい!と目をキラキラさせている。
一緒に行かせてくれというので、しばらく一緒に走る。でも、どこまで潰れずに行けるか誰にも分からないけどね。

西坂本エイドでカップ麺を食べ終わった頃にさくらこさんが到着。強烈なアップダウンによる衝撃で睡魔が逃げ出したようだ。笑顔が戻っている。
きっとこの先、カッ飛んでいくことだろう。
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女子中学生の派手な応援と共に送り出され、皆、そこだけは頑張って走るのだが、休憩で固まった足はなかなか動かず、みんなすぐにスローダウン。

そんなランナーに追い付くと、なんとJ保さんではありませんか!J保さんは、私が初完踏したときの恩人でもある。完踏を諦めかけた頃、この時間でも十分に完踏できます。このエイドも昨年と同じようなタイムですよ。と言われ、その後、途中までペースメーカーになってもらったのだった。
私よりも若いが、萩往還の経験ははるかに多い。強い味方に追い付いたものだ。

しばらくJ保さん、C良さんの3人で走り長門市内へ。途中で歩道が左側から右側に変るところで振り向くとJ保さんが消えていた。国道で交通量が多く騒音が凄いので全く気付かなかった。トイレかな!?と先に行く。

長門市郊外から市内へ入ってきた頃だろうか、140km以上は未経験ゾーンなので不安だとこぼしていたC良さんに異変が!?いろいろと話をしていたら自信が持てるようになったのだろうか?それとも家族愛の力か?靴の中の小砂利を取っている間に長門市内では完全に200mくらい先行され、全く追い付くことができない。凄いパワーの持ち主だ。一人の方がペースが速い。

仙崎エイド(142.3km)で追い付き一緒にスタートしたが、このころから足の指先に出来たマメが気になりペースが落ちてきた。

静が浦キャンプ場エイド(148.6km)で食事後、マメを処置することにし、C良さんには先に行ってもらう。絶対にお昼前には間に合いますよ。頑張って!

さて、マメの処置も終わりスタートすると、途中で追い付き追い抜いたJ保さんに再会。J保さんと一緒に走っていたのは、関東近辺のウルトラでは常連でどんな距離のマラソンでもハイドレーションパックを背負って走るS藤さんだ。
私よりも走力は上の人だ。そういえば、ずーっと先行していたが、長門市内でソフトクリームをパクついて休憩しているところを発見していた。
この2人についていければ後半の落ち込みも少なくて済むだろうが、ついていけるだろうか?


[鯨墓エイド~宗頭エイド(174.9km)]
なんとか鯨墓エイドまではくらいついて15:00頃に到着。
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私はトイレ休憩(大)をすることになり、先に行ってもらう。それに、胃薬を飲むタイミングが遅かったせいか胃がムカついて込上げてくるのでペースダウンしたかったのだ。

単独走となり歩きを入れだすと余計に足が重くなってきて非常に辛い状態だ。でも、ここは折り返し部分で後続のランナーとすれ違うことが出来るところ。お互い励ましあえるポイントなのでがなんとか前向きに頑張れる。

ここで、俵島の折り返しでは会えなかったMrサロマさんとも会うことができ、元気をもらうことができた。さすがはベテラン!昨年よりもかなり早いタイムなのにここですれ違うということは、Mrサロマさんも昨年より早いということだ。

しかし、気持ちとは裏腹にムカつきはおさまらずペースは落ちる一方。
J保さんとS藤さんの2人はその後キャンプ場で食事をしたので私の方が先行していたようだ。青海島を抜け出す頃に2人に抜かれた。
追い駆けてみたがどんどん見えなくなっていく。なんとか先崎エイド(163.3km)に到着。

まだ太陽は出ているが日が傾いてきたのでアームウォーマーを装着。ライトの電池も交換しスタート準備をしていると、スパルタスロンでサンガス山の手前をW辺さんと一緒に走ったY子さんが仙崎エイドに到着。
一週間前にさくら道国際ネイチャーランを完走され疲労が抜けていないのにここにも参加しているのだ。凄すぎ!
声を掛けるといつもの笑顔で応えてくれたが、さすがにお疲れのようだ。しかし、疲れているにもかかわらず、すぐに青海島へ出発。
Y子さんって一体何者!?
ヘタをすれば抜かれちゃうかも~っ!?そんな間抜けな事になったら口も聞いてもらえなくなっちゃうぞ。

慌ててスタート!すると、前方にJ保さんとS藤さんが!休憩で固まった体を引きずり動かし、なんとか追い付いた。実は、J保さんは、つまずいた体を支えようと思い切り踏み出した際に、足底を痛めスピードが出せなくなったようだ。
S藤さんはスピードはあるが、私同様、前半にスピードを出し、未経験の早い時間帯に慎重になっているようでJ保さんに合わせ時々歩く時間を入れていた。
私は、その中間といったところだろうか、S籐さんのようなスピードはないが、足はまだ動くし、胃の状態も良くなってきた。

はじめはJ保さんが先頭で走ったが、歩く頻度が多くなり、時々、S籐さんが走り出し引っ張るとういう感じだった。しかし、夕日を頭から浴びたせいか3人揃って睡魔に襲われてきた。バイパスとの合流地点にあるローソンにて、眠気防止ドリンク剤を購入。まずい…。そういう意味では効き目があったかも!?
でも、ガムの方が良かったと後悔。

ちょっと体が冷えてきたのと、宗頭エイドまでの単調な景色対策打破のため、S籐さんが宗頭まで各自全力で走ろう。ということに。えっ!?と思ったが、確かに苦しいくらいの走りをすれば決して眠くはならない。でも足は疲れるぞ~。ちょっとリスキーながらも、あと5キロもないハズなので決行!

いや~、S藤さんは早い早い!本当に全力で走っているのかも?私もキロ6分前後で追い駆けたがどんどん離されてしまった。その後ろにJ保さんが走っているがやはりどんどん足音が小さくなってしまっていた。
S藤さんって何者!?

S籐さんのおかげで、なんと日没直前に宗頭に到着。こんな時間は初体験だ。
急いで、荷物を受取り、お風呂へGo!あ~極楽極楽!
すっきりさっぱりしてすべて新しいウェアに着替える。やはりコレはやめられませんね。トップクラスはお風呂なんか入らないそうだけどもったいないですね。

お風呂から出るとJ保さんがお風呂に入ってきました。ちょっと遅かったね。というとお風呂が混んでいた様だったので休憩していたそうな。さすが冷静沈着なJ保さん。

風呂の後は婦人会の方々お手製のおにぎりと味噌汁をご馳走になり、スタート準備。
2人はいつもは仮眠してから行くらしいのですが、時間が早い事もあり行っちゃおうか!ってことに。
虎ヶ崎にある椿の館なら暖房が効いているし仮眠できるからそこまで頑張ってみよう!

スタート準備をしていると、さくらこさんが到着してきました!私が違うウェアを着てソファーに座っていたのでもうスタートなのね。とちょっぴり悔しそうでした。一緒に行けなくてゴメンね~。


[宗頭エイド~虎ヶ崎(椿の館)エイド(207.1km)]
J保さん、S藤さんと一緒に宗頭を20時ちょっと過ぎに出発。
風呂に入ったわりに走り出しは足が重いし、外の気温もかなり下がっていて、ウィンドブレーカーを着ても肌寒い。歩くと冷えちゃうし重い足を少しずつピッチを上げて走り出す。やっと体が温まってきたところで藤井酒店CP(177.9km)に20:30頃に到着。お~っ、まだ営業しているよ~!
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3人とも初体験なので顔を見合わせて笑ってしまいました。
J保さんが足が辛そうで時々遅れ気味だったが、上りのきついところは歩くことにしていたのでなんとか鎖峠もクリアできた。
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三見駅CP(187.1km)までは、女性の2位の人とその方を引っ張っていた男性と抜きつ抜かれつでしたが、萩の町までの山越えで少しずつ離れてしまい3人だけとなりました。

真っ暗闇の中の一本道ということもあってJ保さん、S藤さんに睡魔が襲ってきました。
仮眠しないとこんなになっちゃうんだぁ。と自分の状況を冷静に分析していました。
私はまだ睡魔に襲われていなかったのでなるべく話をしながらリズム良く走り、一気に玉江駅エイド(193.9km)に到着。
J保さんがかなり眠そうなので、体が冷え切るギリギリまで休憩し出発。

萩の町は深夜ということもあってほとんど車は走っていない。
街灯はまばらだがちゃんとあり、ヘッドライトをつけなくても走れる。
危険はない。安心感からいつもここは睡魔に襲われるポイントだ。

気合を入れて走ろう。って意識をするが、萩焼会館前でついに睡魔に負け始める。ちょっとした段差でも対応できずよろける。3人とも同様だ。だれも喋る力さえなくなっている。

この先にコンビニがあったはずだ。そこでガムを買おう。そこまでの辛抱だ!
と必死に走るが、コンビニ手前で撃沈。座れるところがあったので座り込んだ。
3人とも電源を切ったロボットのように動かなくなった。

しかし、すぐに体が冷えてくる。冷えすぎると走れなくなる!温かいところで寝ましょう!と、自分自身と2人に気合を入れコンビニを目指す。

なんと100mくらいでコンビニを発見。もうすこし我慢すればよかった。
ここでスーパーブラックブラックガムを購入。3粒まとめて口に投入。ひょぇ~。息が出来ない!目が覚めた!これなら行ける!と走り出す。

が、笠山手前でJ保さんが遅れだす。時々、歩いて待っては走るを繰り返し、ようやく島に上陸。しかし、名前どおり山だ。
走ることは出来ない。またしても睡魔に襲われる。2人もそうみたい。時々、意識がなくなるが、なんとか笠山CP(204.4km)に1:11頃に到着。
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あともう少し頑張れば食事&仮眠が出来る。元気が出てきた。
虎ヶ崎(椿の館)エイド(207.1km)に1:50頃に到着。眠い…。あまり食欲はなかったが、この先、食事ができるエイドはないので、しっかり食べ、3人揃って3時まで仮眠し出発!


[虎ヶ崎(椿の館)エイド~ゴール]
折り返しは、虎ヶ崎の東側のミニトレイルコースを走る。暗闇の中のトレイルランはまるで日本山岳耐久レースのようだ。楽しいし、固くなった体もほぐれてきた。

明神池まで戻ると、萩焼会館までの同じ道を走ることになる。S藤さんは絶対に先行しないので、私のペースで行かせてもらう。J保さんが遅れることが多くなってきたのでペースを落とし、萩焼会館を東光寺方面に左折。

そこへH山さんが逆走してきた。あれっ!?なんで戻ってくるの?
どうやら初250kmで道が不安になり戻ってきたようだ。じゃぁ~ついてきなさい!と言わんばかりに黙々と走る。

突き当りが松蔭神社で小さい川を渡って左折してずーっと上れば東光寺前CP(215.3km)。4:35頃にたどり着く。
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ここが最後のチェックポイントだ!やった!チェックシートすべてに穴が開いたぁ~!残すはたったの35km!でも、コース最難関の道、そう、これからがメインステージである萩往還道なのだ。

しかし、あまりにも早すぎた。有料道路入り口のエイドはまだ開かれていない。
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東光寺を過ぎて最初のコンビニで補給を済ませていたので助かった。
J保さんが遅れ気味だったが、常に見える位置をキープしていたのであえて待つことはしなかった。待っていると余計な気遣いをさせストレスになると思ったからだ。

明木エイド(226.4km)は、開けて間もない様子で、伝言板もなにも書かれていない。しかし、エイドにはちょうど名物の饅頭が届き、むさぼりつくことが出来た。あったかいお茶にぴったり&美味しい!

まだ、他の部の人とのすれ違いは少ない。140kmの遅い人がポツポツといったところでしょうか。
明木を過ぎ、佐々並までは、途中に一升谷もありかなりキツイ。本当に登山って感じでしょうか。しかし、ここで、35kmの部や歩け歩けの部の人にすれ違います。応援が凄いです。生き返ります。

途中、私が萩往還初心者だったときに知り合った徳島のK原さんに遭遇。2人ともすれ違ってから気付いた。あ~っ!?お久しぶりです!
Bのゼッケンって140kmですよね?ちょっと遅すぎませんか?やばいんだよね~。と言いつついつものマイペースぶりで坂を上っていった。

K原さんは、練習をほとんどしないのに250kmを完踏したツワモノだ。完全に自分をコントロールできているとしか言いようがない。
佐々並エイド(235.6km)には9:00頃に到着。
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暑くなってきたのでここでウィンドブレーカーを脱いだ。35kmの部の人、歩け歩けの部の人で大賑わい。落ち着いて休憩できないので、名物の豆腐を戴き、補給したものを食べすぐに出発。

ここからは、S藤さんが先行。41時間切りを狙っているのだろうか?それとも眠気防止のためペースを上げているの?聞いてみたらびっくり!単にすれ違う人に良い所を見せたいだけだって!?なんて茶目っ気があるんでしょう!

でも、おかげで大嫌いなアスファルト道があっという間に終わりました。しかし、ここは正直疲れました。

板堂峠の手前では、いつも草餅を振舞ってくれるおばあちゃんとその娘&孫が、休んでいきなさいと手を振ってくれ、草餅とお茶をご馳走になりました。
あ~っ、美味い!!

おばあちゃんたちとお喋りをしているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。また来年お世話になります!お元気で~!っと元気に出発。
しかし、ダラダラ坂は続きます。

S藤さんに、昨年は、ここからゴールまで全部走ったんです!と大威張りし、先行。でも早歩きと同じスピードだぞ!(笑)きっと内心そう思っているだろうなぁ~と思いつつ、止まらずに先行。

だんだんと調子が上がって1つ、2つと峠越えをするたびに下り坂で加速。3つ目の山越えでは東光寺の途中で逆走したH山さんに追い付き抜いてしまいました。下り坂では止まれないくらい飛ばしていたので一声だけしか掛けれませんでした。でも、私の後にスタートしていたので実質の順位としては私の方がはるかに遅いはず。まぁ、お互い、順位など気にもしていませんが…(笑)

天花畑につきようやく歴史の道を抜けることができました。S藤さんと記念撮影!
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あとは、アスファルト道をひたすら下ってゴールの瑠璃光寺へ向かうだけ。
2人とも、走れる状態だったのでゴールまで走っていき、少ないギャラリーに出迎えられつつ、最後は写真撮影のためS藤さんに先に行ってもらい、その後ゆっくりとゴールしました。時間は11時15分をちょっと過ぎていました。
41時間05分23秒が正式タイムです。

ゴールは感動というより帰ってこれた安心感の方が強かったです。これで思う存分眠れると…。(笑)
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[ゴール後]
すぐにH山さんがゴール!
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明木エイド以降離れてしまったJ保さんもちょっと遅れてゴール!
そのあとは、いったん宿に戻りシャワーを浴びて仮眠。16時頃にゴールに戻り、帰ってくるランナーを制限時間過ぎまで瑠璃光寺の前で出迎えていました。
同宿同室で同じグループのI川さんK籐さんと一緒にU原さんがゴール!
私同様、3度目のチャレンジで初完踏してきました。感動~!
同じく、140kmをリベンジで走ったH末さんも元気よく完踏!
残念ながら、ベテランのI井さんやK山さんはリタイヤ。
K津くんは、昨年の250kmに続き140kmもりリタイヤ。(^_^;
N村さんは…探していたら目の前の売店で談笑しているではありませんか!

前半一緒に走ったさくらこさんは完踏したのかな?って思っていたら足を引きずりながら帰ってくるではありませんか!
あれっ、怪我しちゃったのかな?慌ててゴールに行くと疲れ顔のさくらこさん。
初完踏おめでとう!ちょっとトラブった?って聞くとソックスをめくって象足を見せてくれた。ひょぇ~っ!?そんな足で走ってたの?
私が骨折したときと同じくらい足首がパンパンにはれていました。

さすがはスパルタスロン完走者!萩往還ではなんと女性最年少完踏者ということでした。
今後もなにかやってくれそうな予感…。こんど会ったらサイン貰っておこうか。
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[祝杯]
宿に戻ると、中学生の団体客で大賑わい。なかなかお風呂に入れず、食事も遅い時間となり、そのまま食堂で宴会に突入!

新メンバー?のF山さん、K藤さんの自己紹介や、初完踏者の感想、リタイヤ者のリベンジ宣言等で盛り上がりつつ、一人、2人、3人が消え、4人目の時にお開きとなり、全員が布団の中へ。
大いびきの中眠れるかな?耳栓しようかな?って考えているうちに、朝まで爆睡していました。

翌日は、宿の前でいつものように記念撮影したあと、車の人、電車の人に別れ家路に着き、今年の萩往還は終わりました。


[ダメージ]
右足の小指とかかとの中間(中足骨)に痛みがあり、現在も治っていません。
でも、走れないほどの痛みではありません。
マメは途中で処置したのがくっついたみたいで、ちょっと変色しているだけです。早めに処置したのが良かったかな。
筋肉痛、足首の痛みや腫れによる象足現象は2日でなくなりましたが、体全体の倦怠感は今もあります。


[総括]
2年連続してリタイヤ後5年連続完踏できたことは、いろいろな人と一緒に走り、助け合えたからの結果だと思います。
同じグループには140km初完踏者、250km初完踏者が出る中、ベテランがリタイヤするということもありました。リタイヤと完踏が紙一重だと再認識させられました。
20060502萩往還48



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