うさもんもん

うさもんもん

こっそり読書録( 2003/12/31)

続巷説百物語     京極 夏彦

読了  2003/9/22

人に借りて読んだのですがよかったでやんす。もう少し、だらだらと続けてほしかったんだけど(それこそ百物語に至るまで)終わっちゃったのかな??(未練たらしい??)ある意味、黄門さまのようにネタが読めるところもあるんだけどそれが形式美??のような感じでいずれ自分でそろえたいかも。


つゆのひぬま     山本周五郎

読了  2003/9/25

短編集なのね。なんだか突然周五郎にはまってしまって古本屋で大量買いしてしまった。どれもよかったけどタイトルにもなってる「つゆのひぬま」がよかった。
この人の作品はあまり性根の悪い人が出てこないんで安心してよめる。
でも、内容が昔ながらの日本の美徳がにじみ出てて読んでる分には色々考えさせられるんだけどわが身を振り返るとつらいものがあったり・・(汗)


緑の我が家 Home, Green Home   小野 不由美

読了  2003/9/26

読みやすかったのでいっきに読んじゃった。読んじゃったけどこわかった・・・
「おさる」が健気。健気なんだけど・・・


悪魔の棲む家(上下)ゴーストハント  小野 不由美

読了  2003/9/29

本格的に怖かったらどうしよう~~なんて思いながら読みましたが楽しく読めました。霊媒全否定の広田がちょっとかわいそうだったような気も。所長別の意味で怖い。もし側にいたらキチキチの箱に追い詰められて詰め込まれて海に流されてしまいそう・・・・とまで思う私の妄想もどうかと思うけど。


陰摩羅鬼の瑕    京極夏彦

読了  2003/10/20

犯人は最初からわかるようになってるし、犯人の動悸も読める書き方なんだけどそれでも面白かった。悪人不在のそれゆえにちょっと痛い話でした。誰も憎めない・・・いやちょっとこいつは・・・・・・(滝汗)なんてのもいましたがそれでも趣味は悪くても悪人じゃなかった・・・ある意味勇気あるというか。
しかし、探偵と作家の先生もなんとかしてくれ~~まあ話の中に潤い??を提供してくれてるとこもあるんだけどさ~辛いよ・・・とくに作家が・・・休ませてあげてください。


過ぎる十七の春   小野不由美

読了  2003/10/21

小野不由美シリーズでは(シリーズちゃうって)この本が一番怖かった。
母子物、だめだ~~呪詛の始まりが書かれてはいるんだけどラストにまとめてどかんと短編風に入れてもらえるともっと面白かったような気が・・・ページがもらえなかったんだろうか??イラスト書かれてる波津さんのイラストがイメージ合ってて思わず漫画化希望~~なんて思ってしまいました。


冷暗所保管 4   ナンシー関

読了  2003/10/22

この人の文章のはぎれよさが快感。そうくるか??みたいな・・・
亡くなってしまわれたのがもう本当に残念。一気読みしてしまいましたね。


神祭        坂東 眞砂子

読了  2003/10/25

短編集。私は「隠れ山」が一番面白かったかな。
この人の作品は実際ありえないものをとりあげていても、なんだかものすごく
現実感があるんだよね~。「死国」も映画ではありえない話だったものがなんとなくありえるような・・・好きな作家です??でも新しいものはあまり読んでないかも。


これからはあるくのだ  角田 光代

読了  2003/10/27

この人の作品ははじめて読むけど簡単に頭にすっと入ってくる嫌味の無い文章でした。この中では「名前の世界」のエッセイが好きかな?でもって何故だか私この人と以前話題になった色々苦労した上に弁護士になった方と名前を忘れたくせにごっちゃになってしまってちょっと困った!っていうか、今も困ってるんだけどなんでだろ~~??まあいいか~~


うつくしい子ども   石田 衣良

読了  2003/10/31

題材にひかれて初めてこの人の作品に手を出したんだけどよく出来たジュニア小説のような感じだった。引き込まれて読めたんだけどなんとなくとってつけたような、形式美??にこだわってもっと掘り下げて欲しい部分をおいとかれてしまったような不満が残った。特にネタバレだけど親子心中に納得できない。あそこからどうひっくり返すんだと期待してたのに。そのシーンを読んだ瞬間にがっくり。
ただお終いの弟には納得。


覘き小平次      京極 夏彦

読了  2003/11/01

最初はとにかく世界観がつかみにくくてなかなか読み進まなかったのだ(汗)
人さまから借りた本なのにもう何ヶ月もかかってたんじゃないかな~~申し訳ないの(汗)でも中盤の、藤六の仕掛けあたりからさくさくと読めました。
しかし辻神の運平・・・この人弟が売られた段階でおかしくなっちゃったんだろうね??親さえまともだったら情の深い弟思いのいい兄になってたのかも??なんだかしょうもない一生だったよね~~なんていったいどこに思い入れしてるんだろう??私は・・・それのお塚さん。私最初この人怖かったのですがいい女だったのね??そして小平次さんにあんまり抵抗のなかった私は想像力なさすぎ??っていうか、わかってないんだろうか??おもしろかったで~~~す!


ビタミンF      重松 清

読了  2003/11/04

しみじみと読めました。男の人の書く、ホームドラマという感じかな?
ただ、「なぎさホテルにて」は読んでてそりゃ男の立場としてはきれいにまとめてるけど奥さんからしたらきっと影で号泣してるよね・・・??って思ったんだけど。鈍い刃物で傷つけられたような・・・後々まで響く傷をつけられたような・・・いや~~私が執念深いだけなのかな??
他の短編を読んでても、男と女では同じ事柄がおこってもこんなに感じ方が違うんだって思いましたね~そういう意味でも面白かったです。


朽ちた樹々の枝の下で   真保 裕一

読了 2003/11/17

森林作業員やら、自衛隊やらなんだか固い話かな??なんて買ったはいいけどとっつきにくいな~~なんて思ってたんだけどよかった。
この人の作品はよんでいて文章の端々のさりげない所に大らかな男の人らしい思いやりを感じるので好きなんだよね。おいちゃんに是非読ませてやりたい・・ほほほ
でもね・・・なさけないことに私この人と貴志祐介をすぐに混同しちゃうんだよね~~なぜだ~~~(汗)

ツチヤの軽はずみ     土屋 賢二

読了 2003/11/29

最初、おミューちゃんに教えてもらって読み始めたんだけどこの先生のひねりにひねりまくった脱力エッセイに脱帽!!
エッセイ読んで思わず大笑いできる少ない作家かも。「そうくるか~~??」なんてまだまだ自分は若輩者なのだわと実感。でもいっぺんに読むと疲れるので間に何かはさみたくなるんだよね~


真砂屋お峰        有吉佐和子

読了  2003/12/04

江戸時代の材木屋のまあキップのいい夫婦の話・・・なんて書き方は身もふたもないかな??(汗)こういういさぎよい(どうしても漢字に変換できなかった!!Winのばか!!)生き方もあるのかと目からうろこ・・・・でもなんとなく腑に落ちなかったり。私の今の頭ではだめだ~~未練たらたらだもん。


震源           真保裕一

読了  2003/12/11

なんだかね・・・読むのに時間をかけすぎちゃってわけわかめざます(汗)いや、内容は判ってるんだけど面白かったのか、面白くなかったのか・・・???
悔しいのでいつか再チャレンジするざます。真保さんは好きなので悔しいの。


酔いどれ次郎八      山本周五郎

読了 2003/12/14

痛快時代活劇短編集??って感じでしょうか??昔ながらの泣かせる所があったり爽快感あったり・・・でも今はすっきりハッピーエンドを読みたかったので(汗)
「与茂七の帰藩」面白かったかな。


京都がくれた「小さな生活」  麻生圭子

読了   2003/12/15

京都暮らしの話。いいな~~私も京都に住みたい・・・。所々、生活レベルの違いが見えて寂しいんだけど、写真など、文庫なのに手軽に載っててよかったり。
麻生さんのファンだとか、そういうわけではないんですけどね。


髪かざり        山本周五郎

読了   2003/12/26

読後感のいい短編が多くて安心して読めました。ただ、出てくる人がみな気高くて潔く美しすぎてわが身を振り返ると・・・ほほほ
なんだか頭が金縛りで感想がでてきませ~~ん


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