語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

2004年05月30日
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ついに箱を開けた。
誕生祝いにもらった「山崎ミシン」

梅雨入りして最初の日曜日は朝から
今にも泣き出しそうな曇り空。
夫は日曜出勤。
雨が降り出す前に、息子を公園に連れだす。
昼食後、アンパンマンビデオを見せていたら
程なくして、昼寝に入った。
チャンス!

きょうこそ、ミシンと向き合おう。
外からは、激しい雨音が聞こえ始めた。

説明書を片手に、少し緊張しながら
プラグを差し込んだり、糸を差し込む部品を
とりつけたりする。
さぁ、最大の懸案事項
下糸と上糸の取り付けだ。

確か、中学と高校で、ミシンを習った。
「ボビン」って言葉、ちょっと可愛いなと
思ったりもしたっけ。
作業を進めていくうちに
学校でわずかな時間であったが
経験したことが少しずつ蘇ってくる。
少しは腕に覚えがあるのか?この私。

さぁ「ボビン」に下糸を巻こう。

焦って、ボビンをきちんと軸に
はめ込んでいなかったため
自動巻の途中で、軸の方に糸が
ぐるぐる巻き付いてしまい
ちょっと落ち込む。
でも気を取り直して
再チャレンジしたら、なんとか成功。

次は上糸。
これが厄介だったような…
と思ったら
なんのことはない、順番通りに糸を通していけば
簡単、簡単。すぐにできた。

あっという間に「さあ、縫ってみよう」という
段階まで来る。
でもでも
きっとここからが大変なのよね。
ぐちゃぐちゃ糸が絡まったり
針が折れそうになったり…
きっとするする。

もしそうなっても
広い心で向き合おうと決めた。
母と妹の心のこもった贈り物
なのだから、投げ出す訳には
いかないのだ(ちょっと気負いすぎ?)

しかし、
試し縫いにふさわしい
布が見あたらない。
どうしよう。

そういえば、母が、手始めに
雑巾でも縫いなさいって
言ってたっけ?
雑巾といえば、古タオル。

タオルを四つ折りにして
形作ったが、けっこう分厚い。

ほんとに大丈夫かなぁ
まぁいいや。いってみよ~

無理矢理、厚みのあるタオルを
押し込んで、スタート。

失敗して、当たり前なのだしね。

ところが、ところが
針は、予想以上に
すいすいと、タオルの上を進んでいった。
縫い目も規則正しくて
なかなかきれい。
調子に乗って(すぐに調子に乗る私)
スピードを最速モードにしてみた。

驚く程、速くなったが
パワーは落ちず
あっという間に、四辺と
対角線にミシン目が行き交い
雑巾完成!

やったぁ。

できるじゃな~い。

山崎ミシン。
他のミシンと比べてどうなのかは
私に比較材料がないので
わからないけれど、
確かにパワーがあることがわかった。

とはいえ、作ったものは
たかが雑巾一枚なのだから
偉そうなことはこれっぽっちも
言えないけれど、
それでも
ミシンって、今更ながらだけれど
なかなか面白そうだ。

雨音に溶け込んだミシンの調べもまた
心地よいものだった。

今年の梅雨は
これで乗り切れるかしら。

息子の昼寝にも期待したい。





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最終更新日  2020年10月23日 12時38分08秒
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