語りと筆しごと～書家香玉のうずまき帖

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育児ノート

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2004年12月21日

子供の頃、憧れていたヒーローは？
女だから男だからって考えはあんまり好きではない私だけど
やっぱり生まれ持ったものが違うのか
男の子は黙っていても、強いものに惹かれるみたい。

息子はここ半年くらい、寝てもさめても
ウルトラマンに夢中で、時々ドキッとするくらい
鋭い目つきで、光線ポーズをとったり
「悪い怪獣をたおすんだ～」とかいって体当たりしてくる。

人から「大きくなったら何になりたいの」と
聞かれると必ず「ウルトラマン」
「かわいいね」と言われると少しむっとしたような顔で
「かわいくない。かっこいいんだぁ」
「もっと笑って」「ウルトラマンは笑わない」
などなど。

私の子供のころを思い起こしても、そんな記憶はないし
どちらかというと、怪獣が出てくる場面が恐ろしくて
ウルトラマンみたいな番組はあまり見たことがない。
唯一、大好きだった憧れのヒーローといえば
往年の名作ドラマ「西遊記」の孫悟空くらいか。
とにかく堺正章の華麗なたちまわりにうっとり
ユーモアがあり、強くて優しいキャラクターに
ハートマークだった。
学校帰りに棒切れを拾っては、如意棒代わりに
振り回したり、歩き疲れたら、空を見上げ
大きく息を吸いひゅひゅひゅっと吐き出して
本気で金斗雲を呼ぼうとしたりはしていたけれど
どちらかといえば「自分が悟空になりたい」と
いうよりは「悟空に会いたい、友達になりたい」
という気持ちのほうが強かったように思う。
自分がそうなるのではなく、仲良くなりたいと。
今考えて見ても、あの孫悟空への憧れは
そのまま理想の男性像であったように思う。
これが悲しい女の性なのだろうか…

脱線したけれど、息子があまりにも
ウルトラマン、ウルトラマンというので
きょう、友人がクリスマスプレゼントに
なんと、ウルトラマンに変身できるスーツをくれた。
当然、息子は大喜び。
すっかりなりきっている。

まぁ、苦しかった嘔吐下痢症を克服し
元気になったばかりだから、今は何をしても
大目に見ることにしよう。