語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

2005年05月11日
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カテゴリ: 渦巻く心もよう
朝、自転車を走らせるのはなかなか気持ちがいい。
風が冷たいのでシャツをはおる。
ひんやりと澄んだ朝の空気に包まれてペダルをこぐと
鼻歌のひとつでも歌いたくなる。

♪朝いちばんのホームの冷えた静けさが好きさ
 袖の長めのシャツに風が泳ぐのが好きさ♪

なぜか高校生の時に覚えた渡辺美里の歌が
頭をよぎる。80年代のJポップのメロディは
まさに私の青春時代。いったん思い出してしまうと
あの頃、胸に刻まれたメッセージソングの
フレーズが次々と湧き上がり、どうにもとまらない。

レボリューションという単語を調べさせてくれた
渡辺美里。革命という意味を知っても、
それがなんであるか、どうやればいいのか
いまいち掴めなかった高校時代だった。
方法がわからず、だた目の前のことに
一生懸命なだけだった。

今になって少しだけわかる。
今頃になってやっと

♪わかりはじめたマイレボリューション。
 明日を変えることさ。誰かに伝えたいよ♪

涙?夢?もう手遅れ?
いやそんなことはない。
その時々で、その立ち位置から
レボリューションはあっていい。
そんな気がする。

自転車にまたがり
そんなことを考える余裕も生まれてきた
ここ1ヶ月。

高校生の自転車通学の列にまざって
自分も学生気分で颯爽と走っているつもり。
でも時々、横目で
通りの建物の窓ガラスに映る姿を見ては苦笑い。
そのいでたちは
後ろに大きなオカモチをくくりつけて走る
ラーメン屋さんそのものである。

私のオカモチは重さ17キロ。指定席をすっかり気に入り
いつも自分からよじのぼってくる。
裏道を知ったのでいつもと違うルートで行こうとすると
「あれ、なんで?道、まちがえてるよ~」
「なんで今のところを曲がらないの~!」と大騒ぎするし
風を喜び「もっと飛ばして~」と叫ぶし
気持ち良すぎて居眠りし、目的地についても
ハンドルを持ったまま固まっていることもある。

とにもかくにも、毎朝
そんなオカモチを無事に幼稚園に届けるべく
ひたすらに自転車をこいでいる。

余談だが、この朝のサイクリングに
先日、夫も加わった。
夫も通勤に自身で好んで買った
ドイツ製の折り畳み自転車(彼の自慢の一品)
を愛用しているのだが、たまたま
通勤時間と重なり、一緒に出発することになったのだ。

タイヤが16インチしかないくせに
その速さに驚いた。
こちらは24インチ。
それなのに、どんなに一生懸命漕いでも追いつけない。
悔しくて、むきになってペダルを動かすが
前を行く背中はどんどん小さくなるばかり。
よくよく見ると
夫の自転車の車輪は一回のペダルでものすごい
高速回転を繰り返している。
一方のオカモチ号は、どんなにペダルを踏んでも
カラカラとゆるやかな回転。
その効率の差は歴然だった。
「それがママチャリでしょう」と鼻を鳴らす夫。

ふん。
それでもいい。
そいつにオカモチは運べないだろう。
ゆるやかでも進めばいい。

最後にもうひとつ思い出した、渡辺美里のフレーズ

♪朝は誰にも新しい一日を用意してる♪

いい朝をすごそう!





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最終更新日  2020年10月22日 12時29分31秒
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