Days in Aber

Days in Aber

初めての海外旅行



小学校4年生から6年生にかけて,「旺文社LL英語教室」っていうのに通っていた(いまもあるんだろうか?).で,6年生の夏休みに2週間の「ハワイ研修」っていうのがあって,そのためのテストがあった.

その研修にはお金(50万円だったとおもう.すごい額だ)を出せば誰でも参加することができたのだけど,小学6年生から中学3年生まで各学年(たぶん)に2人,無料で「ご招待」されることになっていた.

テストを受けたときは,全国でたった2人のご招待になるなんて夢にもおもっていなかった.でも,「ご招待」がきたのだ!なんでだか知らないけど.

これは当時のわたしには「びっくり」を超えて,もうどうしたらいいかわからず,ずっと「いやだ」「いきたくない」と言っていた.

でもそんなもったいないことができるわけもなく,羽田空港から出発.
羽田空港だよ.

一緒だったのは,50万円をポンとだせる,医者か社長の子女ばかり.みんなちょっと世界が違ってた(でも数年手紙のやりとりをした子もいたっけ).

行き先はハワイ島のHawaii Preparatory Academyというところ.検索したらまだちゃんとあったよ.

午前中に英語の授業をうけて,午後からいろんな活動(乗馬を体験したり,キラウエアの火口ちかくにいったり)というスケジュールだったとおもう.

まあ,だからといって,英語を話す機会があったかというと,まったくそんなことはなかったように思う.

ただハワイの火山に関するレクチャーっていうのがあって,それは後々のわたしの人生に影響しているかも.

海岸で見た溶岩のなかに光るきれいな緑色の粒を必死でとろうとしていたし.(かんらん石,という石です).

でもいちばん印象にのこったのは,当時1ドル308円だったのだけど(!),日本で100円だったカップヌードルが75セントもして,なんて高いんだ!と思ったこと.夢のない思い出だ.

あと,帰りの羽田空港に,家族全員が出迎えにきていたこと!我が家にとっては「一大事」だったわけだが,他のお金持ちの子供たちにとっては,海外旅行なんて珍しくなかったのかもしれない.とにかく,うちだけ,全員が出迎えに来てくれて(実家は九州なのに),とても恥ずかしかった.

ハワイにはそれ以来,いっていない.のんびりしに,いきたいなぁ.

小学生のとき英語を習っていたことが役にたったか,というと,発音に関して言えば,役に立っていると思う.日本人の先生だったけど,単語のスペルとか覚えるまえに,発音を習ったから.

でも,たぶん,それだけ.英語をしゃべれるようになったのは最近のことだ.




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