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「シャングリラ」が、上演されるのは、勝手知ったるレインボーホール。子ども達が、小さな頃は、毎年「ディズニーオンアイス」に行き、ここ数年は、嵐君の公演に毎年足を運んでいる。何処のトイレがすいてて、何処が涼しいかも、承知。4時開演なので、駐車場のことを考え、早めに出た。嵐君のコンサートは、電車で来る人が多いから、駐車場も空き空きなのだが、ユーミンのコンサートに来るような人は、大人が多いし、男の人も多いだろうから、絶対、車で来る。案の定、2時に家を出て、丁度良かった。家から、大体40分で来る。駐車場に車を入れ、混んでる入り口を避けて、裏から入り、空いてるトイレを使い、グッズ売場に行った。ああ、いつもここは若い女の子が一杯の光景しか見ていないが、今日は、何と何と、クレジットカードOKのテントの売場もある。さすが、大人のコンサート。ユーミンのグッズは、物凄くお洒落だった。パンフレットも、素敵なカバー付き(昨日のブログの写真のです)で二冊。シルバーのネックレスから、ユーミンお薦めの、鎌倉の有名な洋菓子屋さんのクッキーは、シャングリラの缶入り。勿論、団扇は、ユーミンの顔写真じゃなく、今回のテーマ「ドルフィン」の透明団扇。それにお買い物用のエコバックまであって、年を重ねた女性であるユーミンらしい、心遣いが嬉しい。お決まりのストラップ、キーホルダー、ミラー、ポーチ入りのハンドタオル、ご当地タンブラーなどに、Tシャツも、子供の者から夫人用、紳士用、何と赤ちゃん用のロンパースまであるよ!!パパは、黒に銀の模様に、小さな黒のスワロフスキーの十字架が付いたキャップが気に入って、ご購入。結局、パンフレット、クッキー、キーホルダー、団扇を買った。嵐君のように、裸のままじゃなく、凄く素敵な大きなしっかりした厚みのビニールの袋に入れてくださった。これでなくちゃなあ。まあ、チケットも、嵐君の倍のお値段だから、当たり前か(笑)開場になったので、中に入った。四隅に、大きなオブジェが飾ってあって、真ん中、嵐君のコンサートだと、アリーナのど真ん中に、まるで、相撲の土俵のように、丸く、立体的な舞台があって、その周囲の二箇所に天井まである階段。ずっと、スモークがたかれていて、余りよく、舞台が見えない。少し残念だったのは、4時になっても、なかなか皆、席に着かず、通路を歩く人が多かった事。嵐君の時は、うるさいくらい、早く席に着くよう、放送がある。でも、理由は解った。トイレが異常に混んでいたのだ。娘達は、後ろの方にもう一箇所有るのを知っていたので、そっちに行かせたら、空いていたそう。やはり、観客は、家族連れ、それも、かなり年配の方から、中学生くらいのお子さん連れの方や、我が家のように、青春をユーミンと共に過ごしたご夫婦が、子ども達を連れてきていたり、ご夫婦だけの方も一杯。大人のコンサートって感じかな?アリーナ席は、その土俵を挟んで、両側。私達の席は、スタンドだったが、直ぐ下が舞台で、結構、ここ、見やすいかもしれないです。ユーミンが、上に上がってきたり、サーカスがあるから、空中ブランコなど、目前かもなあ。今回の公演には、シンクロの武田美保さんと、金メダリスト、ヴィルジニー・デデューの素晴らしい競演がある。それに、国立グレートモスクワサーカス団、ロシア選抜シンクロチームが参加している。やっと放送が入り、暗転。中世の婦人のようなパープルのタフタの生地で出来たロングスカートにジャケット、お帽子をかぶったユーミンが、大きな花束を抱えて登場。その花束を、ピアノの上に置いて、歌いだした。29年ぶりの、ユーミンの生声。不覚にも、涙がこぼれた。貴女の歌を聞いたあの日から、随分、年月が流れ、もう、私は若くは無く、貴女も、若くはなくなってるね。本当に、いろんなことが、走馬灯のように目前に浮かび、やっと今日、また、会えたね・・・。そう思ったら、涙が自然と出てきてしまった。パパも同じ思いだったらしく、「泣けてくるなあ・・」。さあ、シャングリラ、夢の理想郷の始まりです。うわ~、いきなり、ユーミンが座ったピアノの外周に、プールが現れた。そして、美しいシンクロナイズドスイミングが、繰り広げられた。凄い嵐君のように、セットリストが全コンサート終了後まで発表されなかったりしない。そこは大人のコンサート。正式に、すぐに発表された。 1 グレイス・スリックの肖像 (1981)ユーミンのピアノの弾語り、途中からバンドの演奏 2 Happy Birthday to You(1991)ユーミンのご挨拶。「皆様を、シャングリラにご招待します。シャングリラの住人たちも、痺れを切らしているようです」と言うと、可愛い衣装のピエロ達が出てきて、舞台の上に鉄棒をあっという間に組み、アクロバット。 3 ようこそ輝く時間へ わぉ。上から、大きな、大きな、バルーンが、降りて来て、私達の頭上から、下に落ちていく。赤、青、黄色、皆、手を伸ばして、下に送っていく、皆が参加出来る演出。4 ハルジョオン・ヒメジョオン ユーミンは、輪っかにデデューたちと一緒に乗って、上空に上がりながら、歌っている。この曲が流れ始めたら、またまた、パパが「たまらないな~」私も、涙目で「うん」5 インカの花嫁 (1991) 女性ダンサーだけで水のダンス、少し浅い水たまりのような状態で、ダンサーたちの踊りに、水が、はねるはねる。勿論、それも計算済み。凄い!! 6 朝陽の中で微笑んで (1976) 上空では、綱渡りが始まっていた。途中から、下では、ユーミンのいるところだけ、水がなく、回りは深いプールに変身。シンクロが行われていた。綺麗!!7 時のないホテル (1980)白い板の上にピアノが置かれ、ユーミンは上空にピアノと共にあがっていき、天井の中に消えた途中、サーカスのパフォーマンスで、上空から、下に飛び降りた!! 衣装を変えたユーミンが、天井から螺旋階段に登場。8 BABYLON (1985) プールの中で、物凄く綺麗なシンクロ。1人1人が、貝殻のような大きな白い物を腕につけ、シンクロするから、お花に見えたり、ほんっとに、綺麗!! 9 12階のこいびと (1978) サーカスのメンバーが、1人ユーミンの弾くピアノの上で白い薔薇を使いながら、アクロバットを披露。10 別れのビギン (1997) 11 Delphine (1995)最高の見せ場だろう、デデューと武田のシンクロ。 12 Northern Lights (2002) 構成は、3部になっていて、1部はシャングリラに皆をいざなう。そして2部は、派手な演出。そして、3部は、そろそろ、理想郷は、幕を下ろそうとしていた。ユーミンのMCがあった。13 時はかげろう (1990)これは凄かった。途中から、中央の丸いステージが上昇し、回りに 水のダンス。 14 SAVE OUR SHIP (1990)ユーミンピアノソロ男性が捧の先に付いた小さなボールだけで、アクロバット演技。最後はユーミンととも上昇して消えた 15 SHANGRILAをめざせ ユーミンは、上から登場。 空中ブランコ パーカッション&ドラムのソロが凄かった。16 真夏の夜の夢 (1993)物凄い、盛り上がり。白い衣装のユーミンが、踊る踊る。ダンサーが全員出て来た感じ。ユーミンのいる中央の舞台が上昇し、回りにダンサー、その外側は、プールになって、噴水がユーミンの立っている舞台の端からプールに 落ちた。ここが最高の山場。一旦暗転し、すべての出演者がいなくなり、会場には、アンコールの拍手。随分長いこと、続いた。嵐君なら、もうとっくに、出てくるのになあ(笑)アンコール曲 人魚姫の夢 これ、会場の表で、係員が一生懸命宣伝してた新曲だ(2007) アンコール曲 Carry on (1992) ユーミンが、1人1人のメンバーを紹介(サーカスメンバー45名・シンクロ9名・武田美保・バンドメンバー・コーラス)総勢60人以上の出演者が、何重にか並び、手を振ったのち、シンクロチームは、プールの中に消えた。 静かな音楽が流れ、一人残ったユーミンがバラの花束を水面に置く デデューのシンクロソロ が暫く続き、消えた。凄かった。本当に、凄かった。シンクロの技術も、サーカス団の演技も、凄かった。そして、ユーミンや、出演者だけでなく、照明の技術も素晴らしかった。正に、そこにはシャングリラがあり、自分もそこの住人になった気にさせてくれた。何より、今回、感心したのは、ユーミンが、歌が上手くなっていた事。そして、私が年を重ねたように、ユーミンも年を重ね、あんなに、スリムでスレンダーだったのに、ふっくらした体になっていた事が、少し嬉しかった。これは、女の勲章だね。53歳のユーミンと、52歳の私。何だか、とても近い感じがしたよ。そして、強く感じたのは、彼女は本物のエンターテナーであり、これは、プロフェッショナルなショーであると言う事。見て、見られて、本当に良かった。夢のような時間はあっという間に過ぎた。瞬間的にプールになったり、舞台になったり、凄い装置だった。最後までわからなかったが、パパはすぐに、その仕掛けが解ったらしい。「小さなな穴が開いてるんだよ。だから、舞台が下がれば、すぐにプールになるし、上がれば、全く水分のない舞台になるんだよ。素材は、ゴムか、強化プラスチックかな」「なーるほど」でも、天井に消えたユーミンが、次に、下に衣装を替えて現れたのは、解らなかったなあ。楽しかった。本当に楽しかった。嵐君のコンサートとは、また違った面白さだった。場所も良くて、ほとんど、ユーミンはこっちを向いて、歌ったり、しゃべったりしてくれた。表に出ると、広場に、セットリストの書かれた看板と、写真が掲示されていて、自由に撮影して良いようにしてあった。この心使い、さすがに日本一の女性シンガーです。懐がデカイ!!で、上のように、撮影しましたが、携帯で撮ったので、ボケボケです。こんなサービスがあるなら、デジカメ持ってくりゃ良かった。駐車場を出て、近くのファミレスで夕飯。夜9時過ぎ、帰宅した。今日は、興奮して、眠れそうもないなあ。
2007年08月13日
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