おばはんの体育な日々

おばはんの体育な日々

なかばトレイル蒜山(09)

なかばトレイル蒜山


 <日時> 平成21年8月30日(日) 曇りから小雨

 夏休み最後の日曜日、funrund主催のトレイル大会に始めて参加した。蒜山三山はお初だ。

 事前にいただいた地図によると、総距離は24kmで、高低差は500mばかり、前半のトレイルはかなり急登のようだ。山を下りてから延々サイクリングロードを走るのもけっこうきつそうだ。
 名簿も入っていて参加人数は50名ほど。コース途中に誘導やエイドは一切なし、すべて自力で進まないといけない。24kmという行程を考えると前後に誰もいない状況になることも充分考えられるので、地図は必携、コンパスも用意し、地図を眺めてイメージトレーニングはしっかり重ねた。

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 <結果> ゴールタイム 4時間38分 

 <ラップ> 距離表示はないので要所でラップを取りました。


 S- 犬挟峠   20
  - 下蒜山   54
  ‐中蒜山   1.26 
  - 上蒜山   36 
  ‐百合原牧場 47
  ‐24(G)   1.07            



 朝とは言えない午前2時半に自宅発。雨は降っていないが、どうも曇っているようだ。

 勝央SAで休憩したのみ、蒜山ICまで2時間と少しで着いた。6時の受付開始までたっぷり時間がある、はずだったのだが、どこでどう間違えたのか、行けども行けども会場が出てこない。これは間違えたなと引き返し、道の駅で準備中だったおばさんに道を尋ねて「BGは看板が出てる」と教えてもらったけど、同じ道を何回か往復してもそれらしき看板が見つからない。時間は6時に近づいてきた。地図に書いてある主催者の携帯に電話してみたが、出てくれない。このままでは受付時間どころか、スタートの7時にも間に合わないかも、会場にそもそも着かないかも…最悪参加をあきらめることまで考える。方向感覚もめちゃくちゃになってきて、エイままよ、と「蒜山観光ゾーン」という看板に従って曲がってみたら、今までと違う道に出て、どうもこれが正解らしい。しばらく走って「スポーツ公園」の標識を発見したときは、心底ホッとした。

 駐車場に車を止め、あたふたと赤飯おにぎりとパンで朝食を摂り、準備する。

 いでたちは長袖のCW-XシャツにCW-Xロングタイツ(スタビライクス)、百均ではない5本指ソックス、だいぶくたびれてきたニューバランスのトレランシューズ、白いキャップ(黒はハチに狙われやすいらしいので)。
 リュックに給水ペットボトル500mlを2本、アンパンとおにぎり1個ずつ、塩飴とキャラメルを少し、簡易雨具、手袋、カメラ、携帯電話、そしてコース地図にコンパスと小銭。

 外に出るとさすが早朝の高原、ヒンヤリしている。蒜山は上部にガスがかかっていて山頂は見えず、雨が降ってそう。大雨にならなければいいけど。

hiruzenstgoaltiten090830 スタート地点で受付。参加記念品の蒜山ジャージーバター飴をいただく。
 写真はスタート地点から臨む下蒜山(朝のスタート時でなしにゴールしてから撮りました。朝はこれより以上に何も見えませんでした)。

 他の参加者は、ハイドレーション完備の本格的装備の方あり、ウェストポーチひとつの身軽な方あり、いろいろだ。スタート前に簡単なコース説明を聞く。道はぬかるんでいてかなり滑るので、くれぐれも注意するように。

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 午前7時、ブザーを合図に和やかにスタートした。


【スタート~犬挟(いぬばさり)峠】 20分

 相変わらず曇り空で、ポツポツ小雨も落ちてくる。わずかな上り坂ロードをゆっくり走っていく。
 鳥取県境の犬挟峠の登山口からトレイルに入る。


【犬挟峠~下蒜山】 54分

hiruzensimohe090830.jpghiruzensimokumoidaira090830.jpg

















 トレイルに入ってすぐに急登の階段が出現、クサリ場もあり、かなりきつい。
 過去唯一のトレイルレース東山三十六峰MMでは登山路に入ると渋滞して止まったり歩いたりになって、それなりに休めたが、参加者の少ないここではきつい上りでも渋滞はなく、休まず登り続けなければならない。県境を忠実にたどるのであろう登山路はほとんどが直登、うんざりするほど続く。
 樹林を抜けてササ原になり、ちょっと走ってしばらくで「雲居平」。いい天気ならきっとすばらしい眺望なのだろうけど、この日はまるで何も見えず。

hiruzensimotop090830.jpg さらにササ原を進んで下蒜山頂上。相変わらず何も見えず、往く手の道さえ見えない。

【下蒜山~中蒜山】 1時間26分

 尾根道を下る。傾斜の緩い下りは走りたいのだが、道が滑るのでなかなか走れない。
 いくつか小さい起伏を過ぎ境界柱を過ぎると「フングリ乢(たわ)」。その昔、八束村に住んでいた大男が、昼寝から目覚めて蒜山高原から伯耆へ遊びに行こうとこのタワを越えようとしたときに、股間をぶつけたという由緒ある地だ。ここがフングリ乢と認識する間もなく通り過ぎた。
 ヒノキ林を過ぎ、ササ原の道を登り、中蒜山。平坦な頂上は広くてお弁当を広げるのに格好だ。リュックを下ろして給水と給食を採る。小雨が断続的に降っているので、やはり眺望はなし。






hiruzennakatop090830.jpg

【中蒜山~上蒜山】 36分

またも滑りやすい下り坂を慎重に下りていく。
 上りに転じるとクサリの設置された急登、この頃には手袋が泥で重くなっている。



hiruzenkami090830.jpg 上蒜山頂上で給水と給食。

















【上蒜山~百合原牧場】 47分

 頂上からさらに進むと三角点があるらしいのだが、眺望も悪くて訪れる人は少ないらしい。分岐から尾根を下る。
 7合目まで下ったところで一瞬ガスが晴れて、眼下の高原が見えた。この日唯一の眺望。

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 これからの下りは一歩一歩が大きく、もちろん滑りやすく、ちっとも速く歩けない。走るなんて持ってのほかだ。後から何人かのランナーに追い抜かれる。知りもちをつくこと数回、上蒜山スキー場が見えてきた頃、傾斜は緩くなる。それでもあまり走れないまま、牧場に出た。

【牧場~ゴール】 1時間7分

hiruzencyclingroad090830.jpg蒜山登山口へは行かずに、牧場のぬかるんだ道を過ぎると、舗装路に出た。
 アスファルトの緩い下りを走り、程なくサイクリングロードに出る。後は整備された自転車道を走る。緩く細かいアップダウンはあるが概ね平坦、ひたすら走る。これが結構長くて辛い。上蒜山からの下りで抜かれたランナーのほとんどに追いついた。
 スポーツセンターの煙突が見えたときは少しホッとした。

 スタート地点のゴールに到達したときは、4時間半を越えていた。

 快湯館の入湯券をもらい、汗と泥を流して帰路についた。










090830nakabahiruzenkansosho.jpg 蒜山三山登山自体がはじめての経験で、京都東山三十六峰以外のトレイルの大会もはじめて。トレイルでは自らの無力さを思い知った大会になった。きつい上りはもちろん走れないし歩くのが精一杯、下りになると途端におじけづいてしまう。これを克服するのは経験しかないのだろうなぁ。

 天気がよく眺望のよい蒜山に、来年は会いたいものだ。



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